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世界遺産を歩く!

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NOTEを始めてから訪れた世界遺産の記事をまとめてみました。余裕が出てきたら過去に行った世界遺産もまとめたいと思っています。
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#シチリア島

映画ニュー・シネマ・パラダイスのシーンが蘇るシチリア島チェファル

シチリア島のパレルモから海岸沿いを東に70キロほど行ったところにあるチェファル(Cefalù)。 世界遺産の大聖堂やビーチがあり、雰囲気も良さげで、パレルモからも電車で一本なので行ってみることにしました。 映画ニュー・シネマ・パラダイスのロケ地チェファルは、1989年に公開され、アカデミー賞外国語映画賞を受賞したイタリア映画、ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo cinema Paradiso)のロケ地の一つ。この映画は「映画音楽の巨匠」と言われるエンニオ・モリコーネが

町中がバロック建築!世界遺産のシチリア島ノート

今回はシチリア島のシラクーサからバロック建築の建物群で知られているノート(Noto)へ向かいます。 ノートの歴史ノートは1693年の大地震によって多くの建物が崩壊。その後数十年に渡っての復興事業によって、以前あった町から離れた場所に再建され、後期バロック様式の町として生まれ変わりました。他にもカターニアを含む7つの町で多くの後期バロック様式の建物が建設され、ノートと共に世界遺産に登録されています。 カターニアなどは町の限定されたエリアだけが登録されていますが、ノートは旧市

シチリア島で一番歴史のある世界遺産のシラクーサ

シチリア島第二の都市カターニアから電車でシラクーサへ。シチリア島でパレルモやタオルミーナに続いて観光客の数が多い一大観光地だそう。 歴史あるシラクーサシラクーサは古代ギリシャの植民都市だった時代に海洋貿易の重要拠点として繁栄した町。ギリシア本国のアテネを凌ぐ大都市となっただけでなく、古代ギリシアで最も美しい都市と称えられたそうです。それからローマ、アラブ、スペインなどの占領を経て、シチリア島で一番歴史のある町として知られています。 地図を見るとわかりますが、旧市街はシチリ

2つの顔を持つシチリア島第二の都市カターニア

シチリア島の北にあるチェファルから電車で内陸を通り、シチリア島第二の都市カターニアへ。 電車がカターニアに近づいて来るとエトナ山が。雲がかかって見えにくいですが、このときまだ天辺に一部雪が被っていました。このエトナ山、数日前に噴火をしたらしくカターニアの街は灰にが降ったとか。 カターニアに到着して鉄道駅から宿泊先へと歩いていくと、何だか廃れた雰囲気。街の中心に行くまでも通りにはゴミが舞い、人通りは少なく、「なんか凄いところに来てしまった」感が。 ところが中心に辿り着くと

エキゾチックな世界遺産、パレルモのアラブ・ノルマン様式の建造物群

世界遺産に登録されているパレルモのアラブ・ノルマン様式建造物群。 イスラム建築と西洋のビザンチン建築が融合した建築物群で、古くは12世紀のノルマン人によるシチリア王国に遡るそうです。パレルモはシチリア王国の首都で、歴史地区にある2つの宮殿、3つの教会、1つの大聖堂、1つの橋が世界遺産に登録されています。 これらの建物は建築の融合だけでなく、異なった民族の社会的・文化的融合や共存を表してもいるということで重要なのだとか。 スペインはアラブに支配されていた地域も多く、アルハ