小説 『すれ違い』
あの人は、私のことを「可愛い」「可愛い」と言っていたけど、何がしたかったのかしら?私は不思議ちゃんっていわれるけど、からかいたかっただけなの?そんなのひどい。私の心をもてあそんでるわ。
うまく誘うことも出来ないんでしょう。そうでしょう。モテる身分に身を任せたいたんでしょうからね。まったく嫌だわ。とても。
でも、彼が私を必要としてくれなかったことはとても悲しいの。辛いの。あんなに尽くしてくれたのに。ほんの少しのすれ違い――私がそう思ってるだけなのかもしれないけど、――でそうなってしまうっていうことは、とても悲しい。
ミルクティーでも入れて、ゆっくりしようかともおもったのですけど、考え込みすぎて、焦がしてしまいそうで怖いので、今はとてもお湯なんて沸かしている気分ではないの。
考えても、納得出来ない。どうしたらいいかわからないの。辛いの。でも、誰も話を聞いてくれないの。いいえ、話したくないの。とても、恥ずかしいことに思えるから。どうしたらいいのかしら。悩むわ。
後、一回だけデートの機会があるの。でも、きっとうまくいかないんでしょう。なんとなく、そう思うの。
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