無意識とインスピレーションについて~岩崎夏海との対話~
無意識とインスピレーションについて
2015/5/13まで村上春樹が読者とのQ&Aを行っていたサイト、「村上さんのところ」を読んでいた。
所々で「無意識の中の鉱脈」や、空想の話が出ていた。
断片的な話を繋げると、「無意識下の世界に行って着想を得ている」ということだった。また、その世界に行くと病理が発生するということだった。その病理とは、ニーチェが『ツァラトゥストラはかく語りき』で書いていた「深淵を見つめるものは、深淵に見つめられている」と似たものかもしれない。
夏目漱石や太宰治、ニーチェなどは、その病理に苦しめられていたのだろうと思う。
私の着想・インスピレーションは主にここから来ていて、練習(訓練)、分析、芸術的・美術的・音楽的承継よりも自分の能力はそのインスピレーションによるところが多いと考えている。
私は不遇な家庭環境や境遇故にその内面的な世界へとはいってしまった。普通は音楽を聴いたり、本を読んだりして逃れるが、私はなぜかそうではなかった。そのため、無意識の世界による病理に苦しめられている。
その世界のインスピレーションを得るために60、70年代のジャズミュージシャンはドラッグをやってのだろうと思うし、恐らく瞑想でインスピレーションを得ていたクリエーターも同じであろう。
先週の土曜日2015/5/23に岩崎夏海クリエータースクールで岩崎夏海が内面性と美について語っていて、何となく質問されることを望んでいると感じ、上記と同じようなこと(時間的な問題でもう少し簡潔に語ったが)を質問した。
岩崎夏海はそのとおりだと答えて、「村上春樹は用意周到に準備してその世界にインスピレーションを得ている」といった。
岩崎夏海に「ドラッグをやっているんですか?」ときかれて、「やっていないです。ただ、その世界に無意識にいってしまうので、逃れる方法を探しているのです。」と、私は答えた。
「自分を客観視」すること、また「正しいフォース」になること−−とは『スターウォーズ』でいう正しい在り方(精神性)になることである。そして、「悪いフォース」やってにならないこと。といっていた。それは、例えばオウム真理教やナチスだといっていた。
麻原が跳ねているアニメなどがあったが、ある種の瞑想の方法でそれは体験することができる。ただ、その状態は俗に言う「魔境」にいる状態で確かに方向性を間違えると恐ろしいことになる。
ナチスは私はくわしくないがチベット密教の影響を受けていたという話だ。
話を戻そう。岩崎夏海は最終的にはどうしたら分からないと答えていた。私が「分析と構造の承継で創っていますよね。ハックルさんは。」
※ハックルとは岩崎夏海のハンドルネームである
そういったら、そのとおりです。と答えた。
「私も内面で作れたらいいのかもしれませんが、怖いのかもしれません」と答えていた。
また、「方法がわかったらその方法で行うかもしれません。」との回答で、そのようなところで私と岩崎夏海の会話は終わった。
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