コラム:イスラム原理主義と民主主義原理主義
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アメリカを始めとする民主主義原理主義勢力は世界中の国家を民主主義にしたいという思惑がある。日本国民が民主主義が善だと考えているのは、冷戦時代からの日本政府あるいは西側諸国のプロパカンダである。絶対的に正しくないという根拠は、チャーチルの名言で「民主主義はもっともマシな政治体制にすぎない」という言葉に表せる。
現に共産党独裁政権は存在するし、その国の国民がその統治方法に納得していれば、何も問題はないし、さらに、民族自決の原則からいって他国の干渉で強制的に変えてはならない。
アメリカがなんだかんだと理由をつけてイラクなどに攻め込んでいる。終わりなき戦いだといえる。アメリカにとって脅威であった(といわれている)とはいえ、イスラムを則った政治体制の国を民主主義に改編することは、民族自決の自決権を大きく侵害している。
イスラムとジハード
ジハードとは「聖戦」と訳されることが多いが、戦闘行為をするそれは外側の要因であり詳しくは後で書くがこれを行うといわゆる天国にいける。ジハードとはイスラム教の教えである五行などを守ることも含んでおり、これは内側の要素といえる。ジハードとは基本的には「イスラムの教えを守る行為」である。内側のジハードをきちんと果たすことでも天国に行くことができる。
アメリカが攻め込んだイラク・アフガニスタンはイスラム教国家であり、イスラム共同体へ戦いを挑んだとイスラム教徒は思ったであろう。彼らイスラム教徒にとって、異教徒の不義な戦いに対してはジハードを行うが、厳密には戦いとしてのジハードを行うには宗教指導者に諮問し認証を得なければならない。
イスラム原理主義とジハード
イスラムの理論では世界をイスラムの領土として統一するという思想がある。しかし、侵略的戦争をイスラム社会で合法化するためにはカリフの承認が必要で、最後のカリフがいたオスマンがカリフ制を廃止したことでカリフは今は存在しない。また、イスラムが不義な戦闘をしかけることもイスラム教的には良いことではないし、
イスラム原理主義はイスラム教の教えを都合よく解釈したとも言えるだろう。
だが、世界をイスラム勢力にするイスラム原理主義は存在し続けていることは現実だ。
イスラム原理主義と民主主義原理主義は終わらない
世界を民主主義化させる原理主義と世界をイスラムの領土にする原理主義との戦いはイデオロギーの戦いであり、冷戦を彷彿とさせる。冷戦はソ連とアメリカが直接戦うことはなかったが、彼らは実際にもう直接戦っている。
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