SS ミルクティー

私はミルクティーを入れていて、

途中でメイプルシロップを入れる。

いつも、目分量。甘すぎたり、そうじゃなかったり。

でも、ちょうどいいときは、とても美味しくて。そのときは嬉しくて、なんかいいことがあるような気がするの。

彼が、「ちょうどいい時の分量でいつも入れればいいのに」といった。

「そのとき、そのときが違うからいいの。ずっと同じなんてつまらないじゃない。」と、私は返す。

「そうかもしれない」と、分かったような、分からないような顔をして返事をする。

--静かに、ミルクティーをすする音だけの時間が私たちを包み込んでいる。



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