SS ミルクティー
私はミルクティーを入れていて、
途中でメイプルシロップを入れる。
いつも、目分量。甘すぎたり、そうじゃなかったり。
でも、ちょうどいいときは、とても美味しくて。そのときは嬉しくて、なんかいいことがあるような気がするの。
彼が、「ちょうどいい時の分量でいつも入れればいいのに」といった。
「そのとき、そのときが違うからいいの。ずっと同じなんてつまらないじゃない。」と、私は返す。
「そうかもしれない」と、分かったような、分からないような顔をして返事をする。
--静かに、ミルクティーをすする音だけの時間が私たちを包み込んでいる。
ここから先は
15字
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?