この風に名前はない。

なんの使命もなしにただ何者かになりたくて
自分は何者なのかと問う。
人生にゴールなんてないって君たちは言うけど
僕は死がゴールなんだ
なんて言ったら怒られた
まだその時じゃないって
そう考えるには100年ぐらい早いって
そんなこと言ったって何者でもない僕にとって
死は救済なんだよ?死こそ救い!!
人生がものすごい嵐に襲われても
死ぬからいいかなんて思っているけど
実際はそんなことないんだって知ってた
分かってんだよそんなこと

いつの間にか身にまとっていた悲しみとか憂鬱な苦しみとか涙とか娯楽とかが風になって何者かになって消えてしまうまで僕は生きることにした。

風になっても僕らに名前ない。

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