オオアオジタトカゲの繫殖について
1匹目のオオアオジタトカゲが家に来てから5年半。
1匹目はどうやら♀(名前は源次郎)ということがわかり、1年後に♂と思しき個体を購入して、♀が2歳になるころくらいから繁殖にトライしてきました。
色んなことを試行錯誤しながらやってきてようやく。
2021年4月21日にオオアオジタトカゲのベビーが5匹産まれているのを確認しました。
現在生き残ってるのは3匹。2匹死にました。
繁殖レポート的なものを書こう書こうと思っていたらいつの間にか4か月経過....。3匹だったアオジタが倍に増えてうれしい反面、忙しい毎日(うんこしすぎ)です。
今回繁殖が上手くいったのは恐らくたまたまで理由は良くわからないのですが、振り返って意味があったのではないかと思うことを書いていきたいと思います。
あくまでオオアオジタトカゲのハルマヘラ産に限った話なので参考程度に見ていただけると幸いです。
交尾について。
健康な♂♀を揃えた時点で繁殖の条件は半分くらい満たしていると思います。
♂♀を90×45以上のケージに大きな水入れを常備して、噛まれても創部にくっつかない床材を使用して、UVB適度に当てて、気温は最低でも22℃くらいにして (かつ四季に逆らわない) 、パネルヒーターは1/3程度に敷いて、一緒に入れとけば多分殖えます。
♀の噛まれ傷がどんどん増えて感染するときっと死ぬのである程度のところで単独飼育に切り替えたほうが安心かと思います。創部の状態があまりよくないときはゲンタシン軟膏塗布か抗生剤の内服が必要になってきます。というか必要でした。隔離先として自分は自作の衣装ケースを出産まで使っていました。一番は高温多湿をキープするため、あと脱皮が多くなったためでした。個人的に衣装ケースは高湿度維持するなら右にでるものがないと思っていて、普通に脱皮のときとか使えるので作っておいて損はないと思います。穴開けるだけです。
交尾の時期は大体9-11月くらいからで、妊娠期間は、4月に産まれたことを考えると3-5か月くらいでしょうか。幅があるのはうろ覚えだからですすいません。お腹も勿論大きくなりますが、めちゃくちゃおっきいというわけではなく (5匹だったから?) 印象的だったのが異常な回数の脱皮です。脱皮が終わった瞬間に次の脱皮が始まるくらいの勢いで♀が脱皮します。あと餌は全然食べなくなります。食べないというか、「おっえさだ」感は出すけどちょっと食べて終了といった感じが続きました。妊娠直後は沢山食べるとか書いてある本ありましたがうちに関してはあまり当てはまらず、普通から徐々に食わなくなりました。
振り返っても繁殖のためにやった特別なことってやっぱりあんまりないですね。
じゃあ何故オオアオジタトカゲのCBが少ないかを考えると、理由は3つかなーと思ってます。
①雌雄判別が難しい これはよく言われていることでオオアオジタに限った話ではないですね。Tiliqua属よ、頼むからもう少しキャッチ―な雌雄の体型をして欲しい。雌雄確定している個体の写真などをたくさん見たりするしかないと思います。過去記事で紹介している通り頭幅と総排泄孔までの距離で算出する方法もあります。極端な話、♂はプラグ、即ち精子を出すので2年-3年飼っても服の値札がついてるプラスチックのタグみたいなのが排泄時に見当たらなければそいつは♀です。♂じゃなければ♀なのです。
②性成熟が割と遅い可能性 多分ちゃんと子供産めるのは、4-5歳くらい。昔の英語の本にも2年はかかると書いてありますがそんなに早くないと思う。その間に諦めちゃうか、噛まれすぎて感染症になり♀が死ぬか、そもそも雌雄が揃っていないか。♂は若くても (1歳弱以降) 精子出してるので♀を押さえつける体格になったらいけるんでしょうけど、♀に関してはなんともわからない。長くて20年くらい生きる生物なので人間に換算してもそんくらいの年齢が妥当な気もします。
③CBの商品価値があまりない 時期が来れば毎年WC、FHが沢山入荷するので (最近のやつ頭部の入れ墨薄すぎ問題) 別にCBじゃなくても欲しけりゃ簡単に手に入りますよね。ハスオビみたいにCB以外NGじゃないんで値段も最近上がったとはいえ2-3万といったところでしょうか。素人目線からするとインドネシアンアオジタ達はCBにするコスパがいまいちな生体で、持ち腹♀が商売的にはおいしいんだろうなと思います。
意外と書くことなかったな..
アオジタトカゲのことならなんでも話し合いたいので何かありましたらコメントいただけますと幸いです。
読んでいただいて、ありがとうございました。
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