街からビールが消えたなら

 ある日、町からビールが消えた。ビールを何者かがすべて買い占めたのだ。ありとあらゆる銘柄のビールを買い占められたのだ。当然クラフトビールもないし、ドイツビールもない。市民のフラストレーションが徐々に溜まりつつある状況にあった。
 事態を重く見た市長は原因究明のために、ビール消失事件対策本部を設置した。その一方で有志市民は事態打開のために、X-FILE課に通報。FBIがさほど優秀ではない捜査官が町にやってくることになったのだ。

~ここから本編、許せないぜ~

FBI捜査官・デヴィッド・ガンタンク「町からビールが消えた事件を調査に来たわけだが」そこに相棒がやってきた「私は、オズワルド・カウボーイ・クーペ、デヴィッドを支援しにここに来た」そういうことなのでまず聞き込みをすることになった。

「ビール消失事件の件について」「私はヘルクリムゾン。町の酒屋です。真夜中に謎の光が現れて気絶して、ふと気が付いたらビールが町から消えていたんですよ」「これは宇宙人の可能性が高いな」

酒屋を出て、少し休憩すべく街のダイナーに向かったすると、その辺の草むらからクククと何者かがわらっていたが・・・「ミントティーとイチジクタルトをください」「ガーリックスパムサンドとオレンジジュースを頼む」

ダイナ―店主困り顔のクイニーアマン「あいよ、FBIの好青年のみなさん」そこに地元の保安官めいた服の男が二人を睨めつけた・・・「お前らが俺の街をあらしに来たFBIの連中か」「確かに我らFBIだが、お前は何者だ? 保安官さん?」

「俺はこの町の保安官クリスタライズヤマダ、よそ者がこの町をあらすのを好まない。怪我をする前にワシントンに帰りな」「俺らは事件を解明するまで帰れない、それがFBIの掟だからだ」「そうだそうだ!」「二度は言わない、この町のことはこの町で解決する。今までずっとそうしてきたからだ。だから指を食わていろ!」そう言ってクリスタライズヤマダは去っていった。

「感じの悪い奴だ」「FBIさん、彼はビール消失事件の影響で心がささくれ立っているんですよ、まぁきにしないでやってくれませんかねぇ」困り顔のクイニーアマンは笑いながら料理を運んできた。アットホームな雰囲気!「さて食べながら、今後の見通しを立てなければならない」「まず宇宙人の尻尾を掴むことから始めないと」ちなみに料理はおいしかった。

一方そのころ本編と特に関係ない退廃ホテル「テディベアの襲撃」ではこの近辺での闇社会のリーダー格、ダムカード・オークションが部下を集めて悪だくみをしていた。「ビール消失事件の騒ぎに乗じて密造酒を大量に作って売り抜けるというあまりにも知的すぎて震えてくる作戦の首尾は順調か?」「地下室を増床して対応しています」「密造酒製作スタッフが足りないので拉致して人を増やしてきます」「それは上々だな、ワシがまた金持ちになってしまうな」「「「ガハハハ!!!!!」」」

さらに本編と特に関係ないワシントンのオフィスの一室で・・・
「デジタルストレージマン、これ以上の協力はやめてくれ!! おれには家族がいる! これ以上危険な行為をすることができない!」「そうですか? あなたは根っからの危険行為大好き人間、危険行為は呼吸をすると同じでしょう? どうして協力しないとおっしゃるのでしょうか?」そう言いながらスキンヘッドの白い男は椅子に繋がれた男に変なヘッドギアを装着させた。不穏なアトモスフィアだ!「スーパーハッカーさん、素直になりましょう。大丈夫です、少し電流が流れるだけです。安全な電流なので問題はありません。むしろ健康増進につながるかも・・・」
バリバリバリ! スーパーハッカーはうめき声を上げながら鼻血を出した! サイバーパンクだ!

さて、ダイナーに戻って・・・「宇宙人を捕獲するため、罠を酒屋の倉庫に仕掛ける」「ヘルクリムゾンさんは快くFBIに協力してくれる手はずになっているはずです」「気になるのはクリスタライズヤマダのことだ、何か妨害しなければいいが」とりあえず夜まで待つことになった。

~続く~

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