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私がファッションデザイナーになった話

幼少期に読んだ「私のワンピース」

真っ白なワンピースを着たうさぎちゃんが、

お出かけ先で様々なワンピースの"柄"に

出会う話。

この絵本の何が好き!という

ポイントはないけれど

なんか好き。な絵本

27歳になっても捨てずに本棚にある。

幼少期に読んだ本は大人になっても残るもので

小さい時から、母が着るパンツスーツが

かっこよくて、

ヒールの音が心地良くて、

授業参観にはパンツスーツとヒールで来てと

生意気な注文をしていた。

そんな私が本格的にファッションに

興味を持ったのは中学生の時

ティーン雑誌の影響で、ブランドや

ギャルのコーディネートを学んだ。

細くて可愛いモデルさんに憧れて

お年玉貰って初売りセールによく行った。

高校生になり、被服部に入部し

一枚の生地から立体的な洋服が

出来上がる過程が楽しくて

夢中になって布を縫っていた。

服飾の専門学校に行きたかったけど

親は大学進学以外を認めなかったので、

渋々、大学へ進学。

バイトしてはトレンドの洋服を買い漁る日々

でも、何か満たされなかった。

特に好きなブランドもなかったし、

当時、給料が低いのを理由に

アパレル店員には進まず、

WEBデザインの道に進んだ。

ダブルスクールで学び、

新卒で入社した会社ではWEBデザインと

イラストレーターとして働いた。

洋服とは違うデザインだけど、

やっぱり洋服のデザインがしたくて

布を買って、オリジナルの洋服を作った。

楽しい。

なんでこんなに楽しいんだ。

心がワクワクする。

親のせいにして諦めるのは違う。


私は、アパレルブランドを立ち上げるために

仕事をしながら勉強をした。

そして、同じ人生を辿った仲間を見つけ

仕事後に集まって試行錯誤して工場を見つけ

ようやく作り上げた。

早めに友達を中心にSNSで宣伝をして、

飲み会に参加すると

「え、絶対買う!楽しみ!」

と言われたのでウキウキで

販売当日を迎えたのだが


全然、売れなかった(笑)

もう、びっくりするくらい売れない

え、貴方買うって言ったのは

リップサービスですか??

そりゃそうです。

国産の工場で少ないロットで

単価の高い洋服。

今の時代では売れません。

それでも、MADE in JAPANにこだわって

20〜30代の洋服が好きな人をターゲットに

ニッチでも良いから、この我がままを貫こう

その願いが叶って

2020年4月に開催される

バンクーバーファッションウィークへの

参加券を掴んだ。

バンクーバーファッションウィークは

北米で2番目に大きなファッションの祭典。

何万人もの観客が集まる場所

無名の私にとっては光栄な話です。

ですが、コロナウイルスの影響で延期に。

来年の4月か10月に参加権が延ばされましたが

人生どうなるかわからないですね。

あの時、思い切って設立してよかった。

あまり知られていない

ファッションウィークでも

実績の一つ。

無謀でもとりあえずやってみる。

未経験でもなんでも良い。

やりたい事は後悔する前にやろう。

それを若い人に伝えたい。

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