山元翔一 poesy100

大編集者に憧れてーー/editor/beatmaker https://soundcl…

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【主な制作実績 2019年〜】編集者 山元翔一

■プロフィール 1991年生まれ。2016年に株式会社CINRAへ入社後、カルチャーメディア「CINRA.NET」でカネコアヤノ、君島大空、折坂悠太、中村佳穂、七尾旅人、曽我部恵一へのインタビュー記事をはじめ、音楽や映画に関するインタビューやコラム記事の制作、ライブイベントの企画・運営、ポッドキャストの企画制作などを担当。 ■直近の制作事例 【企画・編集】坂本龍一 追悼連載「坂本龍一とニューエイジ」(2024年4月) 【企画・編集】坂本龍一 追悼連載「エレクトロニカ

    • 【批評めいた感想 #02】『音楽は自由にする』『skmt 坂本龍一とは誰か』『ぼくはあと何回 満月を見るだろう』

      『音楽は自由にする』 坂本龍一が音楽をどのようにとらえているのか、歴史という物差しで見たときと、この内容を語られている現在地点での感覚の差分、変化の過程にある部分がとても興味深い。 音楽家としてのデビュー以前、このように考えていた坂本龍一の先見の明に、そしてその数年後に「千のナイフ」を書いたこと、この曲が坂本龍一の音楽家像のほぼすべてを物語っていることに驚かされるし、感動させられる。 本書の終盤、『out of noise』の制作背景についてジョン・ケージの「偶然の音楽

      • 【批評めいた感想 #01】『坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア』

        『坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア』@ICC に滑り込みで行ってきた。 展示会場を出るとき、このように坂本龍一が『スタジオ・ボイス』誌の取材に答えていたことを思い出した。ブライアン・イーノがエリック・サティの「家具の音楽」から得たヒントを手がかりに、ジョン・ケージ〜現代音楽、サウンドアート、サウンドスケープの文脈から拡張した坂本龍一のサウンドにアンビエント性を見出すことはできると思うが、その音楽はアンビエントそのものを志向しているわけではなかった、ということを

        • 【作業日誌 #03】2023年まとめ

          ■はじめに2023年、自分がどんなものを見聞きし、触れてきたかのかをまとめました。アンビエントと日本のテクノを聴きながら、民俗学および文化人類学的に「日本や日本文化が海外からどのように眼差されているのか」について、考えたり勉強したり、記事を作った1年でした。2024年もどうぞよろしくお願いいたします。 ■2023年に見たもの、読んだもの、聞いたもの▼ライブなど 浮と港@WWW(2023/01/09) 鹿児島近代文学館 企画展「向田邦子の家時間~着ること食べること住まうこ

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        【主な制作実績 2019年〜】編集者 山元翔一

          【作業日誌 #01】2023/01

          ▼ふりかえってみて 昨年末もギリギリまで仕事をしていたせいもあってか、沈んだまま浮上できずに終わった1月だった。二度も外泊を伴う用事があったのもあり、仕事も思うように進められず、その影響でメンタルも常に下降気味だった。人生に行き詰まりを感じるので、そろそろ今いるところから脱してみたいような気もする。人と関わるのが億劫になってきたり、心や感情がコントロールしづらくなってきていて、いろいろ危険信号な気がしている。そんな感じで仕事と生活は総じてbad。 時間を見つけてインプット

          【作業日誌 #01】2023/01

          【作業日誌 #00】2022年まとめ

          ■はじめに30代になったからなのか、コロナのせいなのか、SNSと自分自身の距離感が難しくなったというか、SNS空間に存在する自分に対する嫌悪感のようなものが、なんとなく無視できなくなってしまった2022年だった。世界に対して開けている場所で、特定の誰か(なのか界隈なのか)に向けて感情を文字とか写真で発する自分自身のキモさというか……。 そもそも仕事柄、SNSで言ったらやばいこと(解禁前の情報とかね!)もたくさんあるし、撮ったところで出しようのない写真(肖像権侵害アカン)もあ

          【作業日誌 #00】2022年まとめ