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2020.10.24 かりんジュレ

かりんといえば、近所のちょっとしたお宅の玄関先に「ご自由お持ちください」って置いてあるやつですね。ていうか売ってるのほとんど見たことない。

毎年気にしつつも、じつはやったことなかった。しかし今年は妻がご自由に持ってきてしまったので、覚悟を決めた。

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レシピは手持ちの本に無かったのでネットの言う通りに。調べると、刻んだ果肉を含む普通っぽいジャムと、濾過して煮詰めた透明なジュレがある。せっかくなので見た目美しいジュレを作る。果肉は食感が好みじゃなさそうな気がするし。


とりあえず適当に刻んで、

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皮も種もぜんぶ鍋に入れて、

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1時間くらい煮て、

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目の細かいザルで濾して煮汁だけ取って、

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煮汁と煮汁の60%の砂糖を鍋に入れて火にかける。

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煮詰まってくるほど色が赤く変わる。

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手順としては以上。きれいな赤いジュレができた。

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しかしジュレというよりは水あめ状の仕上がりなので、もう少し煮詰めても良いかもしれない。味はかりん飴。あっま〜い!という中にやや強めの渋味を含むかりんの風味。


で、ポイントというか注意喚起なんだけど、かりん、中に虫がいます。シンクイムシという蛾の仲間の幼虫だそうです。(正確にはメイガ科のナシヒメシンクイ…たぶん。)

いや、全部が全部ではないし、防除の方法もあるけど、逆に「(特に面倒を見てない庭の木になってるのをせっかくだから)ご自由にお持ちください」というかりんの場合は、まあまあいそう。基本的に果実を外側から食い破って中に入るので、穴が空いてたらほぼ間違いなくいらっしゃる。あと、追熟のため常温保存してて、無かったはずの謎の屑が出てきたら確定。

ただ、外側からまっすぐ進んで中心の種を食べるようなので、果肉部分の被害は案外少ない。しかし、かりんは種にペクチンが含まれるので種も一緒に煮る必要がある。仕方ないので種の食い荒らされた部分は(シンクイムシ氏もいっしょに)取り除き、きれいな種は洗って使った。

というわけで虫がいても使えるけど、まあ、嫌いな人は気をつけて…。売り物なら袋をかけて栽培してるだろうから、たぶん大丈夫。売ってるのあんまり見たことないけど。


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