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感性を研いで、偶然を解釈して愉しもう。

世の中、特にネットの世界は色々な画像であふれています。
レタッチしたり、AIを使ったり、いじくり回せば、鮮明で、見栄え良く、奇想天外な画像が短時間であっても無限にできそうです。
ネット上ではその道の大家もいっぱいいることでしょう。

先日、富士山と天の川銀河を同時に画面へ収めた画像をネットで観ました。
夜間、山上の撮影ポイントで長時間シャッターチャンスを待ち受け、ようやく撮影出来た画像を丹念にレタッチして仕上げられた夜景は、誰もが納得する本当に素晴らしい仕上りでした。
その分、「どうやって撮ったのか、レタッチしたのか」と、そればかりが気になって、画面へ没入できませんでした。、

一方、夕刻の湘南海岸、スマホで一発撮影された波の画像を観ました。
一見、暗いし、ブレてるし、陰鬱な画面。
見つめていると波音と共に不気味なエネルギーの動感が伝わってきます。

海だか空だか境目さえも曖昧になって、そのままこちらに押し寄せ、引き波で自分がさらわれるようにも感じです。

不安をにじませる、妖しげなグラデーション
見つめていると、目がぼやけ、引き寄せられる…
らいせつ さまの画像を引用

しかし、夕闇迫るなか、手ブレした波の画像を同じように撮ろうと思っても、意図した通りには撮れないでしょう。

偶然によって予期せぬ画像が得られることがあります。

ボケたり、ブレたり、トンだり、ツブレたり、ケラレたり

失敗かな?と思ってもそこに「解釈」を加えることで、イマジネーションが刺激されて、画像が勝手にしゃべり始める。
そんな経験はありませんか?

私にとって、眺める画像はただのピリオド、中間点。
そこから先、頭の中で、どのように解釈して、とう消化してゆくかが、画像をみる楽しみになっています。

AIは解釈ができでも、愉しめないでしょう、愉しむフリはできるかもしれませんが。
感性のエッジを研ぎ、唯一無二の偶然を解釈して愉しむ、それは人間ならではの遊びだと思います。

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「らいせつ」さま、ありがとうございます。


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