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第3話「 ウ ン チ ー コ ン グ って知ってる?」

こうして学校を出た俺は再び ウ ン チ ー コ ン グ の意味を調べるべく、町へと繰り出した

「 ウ ン チ ー コ ン グ って知ってる?」「なんなんだ君は」          「 ウ ン チ ー コ ン グ って知ってる?」「どなたですか?」                                    「 ウ ン チ ー コ ン グ って知ってる?」  「知wらwなwいwよw」

道行く人々に手当たり次第聞いてみたが、一向に有益な情報は得られなかった         さてどうしたものかと考えていたら、後ろから何者かに肩を叩かれた

「君かね?町の人々に変な質問をしまくっている不審者は?」

お巡りさんだった おそらく誰かが通報したのだろう、その顔は険しかった           しかし俺は怯まなかった 逆に願ってもないチャンスだとニヤけてしまった

そうだお巡りさんなら何か知っているはずだ  いつも町を隅々まで巡回している者だ この人から有益な情報を得られるかもしれない

「君、学生のようだが授業はどうしたのかね? 学生が授業を抜け出してこんなところで何をしているんだ。」                                                           「今日は短縮授業でもう終わったんですよ〜(大嘘)   そんなことより...              ウ ン チ ー コ ン グ って知ってる?」「やはり君か、通報にもあったとおりウンチーコングがどうだの聞いてくる不審者は。」                  「待ってください、お巡りさん。ウンチーコングではなく、 ウ ン チ ー コ ン グ です。」                                                                       「なんでもいい、町の人たちが迷惑しているんだ、とにかく君には署まで来てもらう。そこでじっくり聞かせてもらおう。」

これはまずいことになった 身柄を拘束されたら ウ ン チ ー コ ン グ を調べるどころの話ではなくなってしまう           ただでさえ、もう学校に行きづらいレベルに俺の悪評が広まっているのに警察沙汰になったらそれこそ学校に居れなくなってしまう       俺は全力で逃げ出した

「おい、待て!止まりなさい!」

俺は後ろも振り返らずにがむしゃらに走った  ようやくお巡りさんを撒き、俺はひとまず家に帰ることにした

第3話「 ウ ン チ ー コ ン グ って知ってる?」-完-