チャコペンストレスからの解放

突如、娘に手作りの人形を作ってほしいとせがまれ、心の底からつらい気持ちになっている。

私は手芸がしたくない。

何が苦手なのか思い起こしてみると、型紙を作るときのチャコペン、あれが描きにくくて描きにくくて、あの作業をするのが嫌=手芸が嫌という構図だったことに気づく。
チョークの切れ端のようなその固形物は、短くて持ちづらいし、やたらと硬くてあまり色がつかないし、ちっとも描きたいように描けやしない。
もちろん理由があってあの形状だったのだろうし、うまく描けないのは私の熟練度の問題で、慣れた人やプロにとっては描きにくいなんてことはないのかもしれない。
しかしたまにしか手芸をしない小学生の私にとって、チャコペンを使う時間は不自由だった。

糸切りバサミとか針通しとか、ここ30年の間に大きな変化があったようには見えないから、きっとチャコペンも変わってないよね。きっと、あれが完成形だったんだ…と、期待して裏切られるのが嫌だから、心を無にしてチャコペンの今を検索してみた。

そうしたら、なんと変化、していた。

まず、固形のチョークスタイルはなく、キャップのついたサインペンスタイルになっていた。
そして、その商品説明には、0.5日〜7日で自然に消えます、と書いてある。
チョークスタイルが薄付きだったのは、生地に描いた線が残るからあんまり濃いと目立つよね、ってことだったのかもしれない。だから、あわよくば消えるくらいの薄さにしときましょうと。
それが、しっかりと消えることが前提のインクになったのならば、さくさく色濃く描けそうじゃない?そもそもチョークからペンになった時点で、持ちづらさは完全に解消されてるし。

でも、よくよく調べてみたら、チョークスタイルがなくなったわけではなく、選択肢が増えたということらしい。そして、ペンスタイルよりもチョークスタイルのほうがどんな生地にも描けて万能、という見方もあるそうだ。なるほど。

知らなかったことを知ることにより、私のチャコペンストレスは解消されてた。

もしかしたら私が知らないだけで、糸切りバサミや針通しもどんどん便利になっているのかもしれないな。

よく知りもしない世界のことを決めつけてかかった自分を反省すると同時に、noteに書くことが無さすぎて手芸のつらさを吐露しようとしたらチャコペンの今を知れたので、個人的には有意義であった。


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