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お茶の水の邂逅

われながら不思議な体質になってしまったと思うのだが、毎年秋に髪の毛が抜けて薄毛になって、春先になるとふさふさ生えてくる。犬みたいだ。今は鎖骨ほどの長さで、ふさふさつやつやだ。暑さに負けず、伸ばしたい。

こうなってしまったのは激務だった2017年から。当初は育毛剤のレビューなどを記した「薄毛放浪記」(すでに同名のブログをつけている男性がいた)とか、毛が抜けていく心情を綴った「毛(もう)いやだ!」とかいうタイトルのブログでも書こうかと思ったが結局辞めた。書かないで正解だった。

土曜の夜、なじみのない、お茶の水駅に降り立った。知人のベーシストAさんが出演するライブを見に行くためだ。

Aさんは2020年に東京に活動拠点を移した。昨年、私も引っ越した。

なかなかタイミングが合わなかったが、ようやくライブに行ける日がきた。本人に事前に行くことは伝えていなかったので、とても喜んでくれた。握手された。なんだかミュージシャンぽいと思った。

ジャズバーに入って驚いたのが、若いカップルが何組もいることだ。札幌では、お年寄りか、稀に若い男子を見かけるぐらいだった。Aさんによると、若い人が姿を見せるようになったのは、ここ1年ほどの現象で漫画「BLUE GIANT」の影響だという。ヒカルの碁で碁がブームになった時みたいだ。漫画ってすごい。

ジャズはさっぱり分からない。でも、音楽に浸ると、些事を忘れられるし、世界の広さを感じることができる。行って良かった。

お茶の水は、お受験と、音楽の街だった。

クラシック、ハードロック・ヘヴィメタ、SAPIX、日能研、東進

本日は、総理に記者が「逃げるんですか」と問うたら、記者の方がネットでボコられるありさまを見て重苦しい気持ちになってしまい、銭湯へ。

帰りにいつもの東京タワー。オレンジの光に「今週もがんばりや」と、なぜか西日本の言葉で励まされた気持ちになった。

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