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アーカイブ/2022年6月号

大丈夫?そのお洗濯は「汚洗濯」!

洗濯とはその字の通り「洗って」「濯ぐ(すすぐ)」ことです。お湯に石けんを溶かして汚れを洗い落とし、次にたっぷりの水かお湯ですすいで石けん成分を洗い流し、最後に水分を絞り、干して乾かします。
こうして書くと当たり前のことですが、ここ10年ほどの間に、特に「すすぎ」の点において、洗濯はまったく違うものに変わってしまったのです。

現代の洗濯は何をしているか

最近のお洗濯は「汚れを落として衣類を清潔にする」のとは真逆のことが行われています。汚れを白く染めて目立たなくする。抗菌剤や強い香りをつけて汚れや雑菌による悪臭をごまかす。それらが層になってごわつくので柔軟剤でコーティング。
つまり、本来はすすいで落とすべきものをため込んでいるのが実情です。
これらは「落ちない汚れ」になって衣類に蓄積します。現代の洗濯方法は「不潔な衣類」を量産しているのです。

もう香りでごまかさない!しつこいペット臭の落とし方

◆酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を40~60°Cのお湯に溶かして30分おき、
純石けん等で普通に洗濯する
◆アイロンをかける(アイロンの熱で臭いの元になる菌を死滅させる)
◆煮洗いをする(化繊は不向きです)
◆カーペットや布団へのおもらしは、次の方法でお掃除しましょう。
①汚してしまった場所を雑巾などで丁寧に拭く
②ペットシーツの吸水面を上に向け、汚した場所の上に置く
③ペットシーツ全体に熱湯をたっぷりかけてしみ込ませる
④すぐに(お湯が熱いうちに)レジャーシートをかぶせる
⑤更にその上からタオルを2枚かぶせ、冷めるまで放置
この方法はノロウイルスのお片付けそのままなので、ノロにやられた時の吐瀉物清掃にも役立ちます。最後にかぶせるタオルの大きさは、被害面積に応じて変えて下さいね。

汚れや臭いをごまかすだけの「汚洗濯」を卒業する

合成洗剤の歴史は、第1次世界大戦までさかのぼります。
ドイツで界面活性剤が開発されたのが最初です。第2次世界大戦の時にも物資不足で石けんが手に入らなかったことから、石油を原料にした合成洗剤が作られるようになりました。
つまり合成洗剤は「石油で無理矢理作った石けんの代用品」にすぎず、純石けんにおよばない点がたくさんあるのです。まして現代の合成洗剤は、「汚れを落とす力がない」ことに居直っている感じが否めません。落とせない⇒臭う、黄ばむ⇒香料や蛍光漂白剤でごまかす、といった具合です。
衣類やリネン類などひとつひとつの素材が何であれ、上にこってりと化学物質がコーティングされたものを「洗いあがった!」と思い込んで使っている。これが現代の「汚洗濯」なのです。純石けん等を使うことで、ここからすぐに卒業しましょう!

純石けんは新型コロナウイルスを不活性化する

広島大学と「シャボン玉石けん」社の共同研究で、純石けんは新型コロナウイルスを99.99%不活性化することがわかっています。手洗いや洗濯に使用された純石けんは川や海や土の中で分解され、地球の循環の輪の中に入っていきます。
一方で合成洗剤はどうでしょう。コロナ禍で抗菌をうたって多くの化学物質が使われています。その中には「吸ってはいけない」「皮膚に触れたらあぶない」「発がん性がある」ものも多いのです。
人間より毒物の分解能力が低いペットたち。毎日室内で洗剤の成分を吸い込んでいたら、どうなるでしょうか?
合成洗剤は環境に流れ出した後も分解されず、地球を汚しながらさまよい続けます。循環の輪に入れないまま、亡霊のように毒をまき散らし続けていく合成洗剤は、今すぐ卒業しましょう!安全な純石けんや炭酸塩ベースの洗剤は、webshop「命がよろこぶ洗剤やさん」でご購入可能です。


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