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05_宝島染工のスタンダードラインの経年変化について

※この記事は「宝島染工と染染週間 / 染とは植物や大地から色を借りる行為」うなぎの寝床 旧寺崎邸開催 2023年7/14(金)~7/24(月) に付随した特集記事で、メールマガジンでリリースした内容をアーカイブしています。メールマガジンの新規登録はこちら

年齢、性別、体型問わない普遍の形
スタンダードな形と、経年変化

宝島染工のスタンダードな天然染料のラインは、あまり体型や年齢、性別を問わずに着用できるようなど定番な形をしている。シャツや、ビックベスト、ガーゼショールなどがある。ベーシックなアイテムなので、ぜひ日常に取り入れてみてほしい。

天然染料の醍醐味のひとつは「経年変化」にあると思っている。化学染料は、化学の力を借りているので、洗濯しても色落ちしないように堅牢度(けんろうど)と呼ばれる色落ちのしにくさの基準が設けられ、百貨店や大手の衣料品店などは、ある一定基準をクリアすることを前提に衣料品を販売している。素材で言えば、化学繊維よりも天然繊維の方が堅牢度は当然低くなり、染色でいうと化学染色よりも天然染色の方が堅牢度は低くなる。

ただ、化学繊維、化学染料を用いて、色が変わらないようにしていくというのは、そこを狙った量販のものであれば当然だが、天然繊維、天然染色においては、それを狙っていない。むしろ、植物由来の染色の自然な様子と、経年変化を楽しんでほしいと思っている。お手入れ方法などには、少し工夫がいるが、生活の中で付き合ってみてほしい。

泥藍染の経年変化

写真がうなぎの寝床のスタッフが3年半ほど着用した宝島染工の切替ビッグシャツ ブラック。光沢感のある厚手のリネン生地を泥染し、インド藍で染め重ねている。藍染に関しては、藍の中に含まれるインディゴ成分などと合わせて、藍に含まれている灰汁(あく)なども一緒に混ざるため、純粋な青に複雑な少し深みがある色がプラスされる。洗濯をしていくことによって、その灰汁が抜けたり、藍も少し褪色したりしながら、経年していく。この経年変化も含めて楽しんでもらいたいと思う。

時を重ねて変化した深みのある色

宝島染工と染染週間
-染とは植物や大地から色を借りる行為-

うなぎの寝床 福岡八女 旧寺崎邸
期間 2023年 7/14(金)~7/24(月) 
お休み:火曜・水曜
営業時間:11:00-17:00
住所:〒834-0031 福岡県八女市本町327
電話:0943-24-8021

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