2023.11.7.火

朝から曇天で薄暗くて気が滅入る。

二子玉川の駅の前でいつも徐行になるのだが、早く行けよとイライラする日もあれば川と空をぼんやり眺めて癒される日もある。今日は後者の気分だ。風が強くて上空で遊び絵本のようにレイヤー状の雲が左右にずれて太陽を現す。透かされた光が淡い線となって地上を照らしている。雨足も弱くなりぼやけた空気が温かい。大井町線が目の前を走り始め、車両の間隙から太陽の光が見えては消える。無性に懐かしい気持ちになり、切なくて胸が締め付けられた。

改札を抜けて地下通路に向かう。エスカレーターの降り口を見ると山のように積み重なった落ち葉があった。気温が高く11月なのに紅葉もろくに見ていないが、こういった断片から秋を感じる。
私はストレスが溜まってくると無意識に指の爪の周りの皮膚を毟ってしまうので、それをバロメーターにしているのだが、最近ちょっと酷い。左手の親指の付け根に菌が入ったのか化膿してジクジク痛む。絆創膏を交換するとき、肉があらわになって体液まみれのそこが目に入るのでゲンナリする。痛みでビリビリ痺れる。

夕飯は栗ご飯と秋刀魚の蒲焼き、味噌汁にきゅうりだった。秋を感じる食卓。ところで最近のきゅうりの味、主張が強くないか?瓜臭さ全開で元気に成長したのだとわかる匂い。私には強すぎて味付けしていても厳しい。

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