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005うなぎ道「常連客が店を育てる」
鰻専門のブログなんかをやっていると、友人などから、どっかいい鰻屋ない?とか、この店は行ったか?などと言われることがある。
いろいろ言われる中で仕事関係の方から、国立の「うなちゃん」は行ったか?と言われた。お互いに行ったことがないので、ご一緒しましょうということになる。
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中央線で国立へ向かう。到着したのは16:30。国立駅から3分ほど歩くと、「うなちゃん」の看板がみえてきた、店頭にはビールケースのテーブルと机が置いてあったり、なんだか凄いなあ。
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事前に調べた営業時間は17:00から。しかしすでに店内のコの字型のカウンターは満席とのこと。店主が二階の座敷でよろしければと。せっかく来たので二階の座敷に通してもらう。履物を脱ぎ、急な階段を上っていくと、店主がクーラーつけてくださいね!と。そのときの店主はカウンター席のお客さんへの酒出しと、炭おこしにおわれている。
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まあ、なにはともあれお疲れ様と。とりあえず飲み物が欲しいところ、階段を下って忙しそうな店主にビールをお願いする。二階の座敷、なんだかのんびりできる空間だ。
ほどなく店主が汗だくでビールを持ってきてくれる。
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瓶ビールは冷えている。キリンラガー。周囲を見回すがメニューはない。郷に入ればなんとやらで、店主にお任せである。
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17:00ちょっと前になると女将さんが登場する。17:00から開店で焼きはじめるらしい。ということは、今いらっしゃるカウンターのお客さんは何?どうやら暗黙のコースのようなものがあるようだ。すべてお任せにすることにした。
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瓶ビールで一杯やっていると、お通しだろうか、キャベツのつけものが登場する。これがなかなかいけるのだ。
ちょっとトイレに立つのだが、急な階段を下り、カウンター席のお客さんに恐れ入りながら店舗外のトイレに向かう。二階席に戻るときも同じように恐れ入りながら戻るのだ。これはこれで、酔い覚ましになったりする。
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瓶ビール4本目に入るころ、念願のくりから焼が登場。ふんわり柔らかな焼き加減と、やさしい塩加減。鰻で一杯やるときはくりから焼なんかがよいかもしれない。そしてヒレ焼も登場。焼は浅めの柔らかジューシーなヒレ焼。あっさりしたタレ味。このヒレ焼もお店によっていろいろだ。
このころには、日本酒が欲しくなる。お酒も女将さんにお任せである。銘柄は福生の銘酒多満自慢。そう店の看板にもなっている酒だ。そして漬物の盛り合わせ。これがなかなかボリュームもあり辛口の日本酒がすすむのだ。
うなぎの短冊串も登場。フワッと柔らか、柔らかジューシーな身。これはワサビ醤油でいただく。
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これでひととおりのようだ。このころには2階の座敷席も満席。他の初めてだというお客さんも戸惑っているようだが隣の常連さんらしきお客さんが「任せとけばいいんだよ・・と。」なるほどね確かに任せておけば間違いはないようだ。郷に入ればだね。
勘定を済ませて店を出るころには、店の外まで小さなテーブル出して一杯やっている。テーブルには白焼きがのっている。どうやらお客さんによって出てくる品物が違うようだ。常連さんですか?と聞いてい見ると、いやいや僕なんかまだまだ常連とは言えないですよと。となると、白焼きを出してもらうには、もうちょっと通わなければなのだろう。店主のこだわりの姿勢、面白いお店である。女将さんも忙しそうにしながらも、いろいろ面倒を見てくれるのだ。
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