『なぜ鰻屋は儲かってしまうのか②』

デフレ下でもインフレとの闘い

うなぎはご存じの通り完全養殖の商業化が成り立ってないため、
河川などから自然のシラスうなぎを採捕したものを養殖して、
市場に流通しています。

近年シラスうなぎの減少から、周りがデフレ下であっても、慢性的に
うなぎの相場は上昇し、鰻重の値段も上がり続けてきました。
よくビックマック指数を使って各国の経済力を測ったりしますが、
国内だけですが、ここ40年の(うなぎの)蒲焼き指数を出して
みると面白い結果が出ると思います。

当社比で私が物心ついたころは、800円~1600円で売られていた鰻重、今では2500円~4500円となっております。ハンバーガーが80円で売られようとも、我々鰻専門店は利益を確保するために値段を上げ続けてきました。客単価も上がり続けているので、高収益のビジネスモデルとして成り立っています。鰻重一つの利益でパートさん一人の1時間分の時給が支払うことができます。

日本全体がインフレに動揺してますが、なれすぎて鰻業界は微動だにしてないことでしょうし、今年も夏前までに値上げするところが増えるかと思います。