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情シスとしてPMIするときに気をつけたいこと

こちらの記事は【初心者優先枠】corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#2 Advent Calendar 2023 の24日目の投稿です!

最後にnoteの記事を書いたのが2年前の情シスSlackのアドベントカレンダーでした。そのときが最初で最後にならないように再度参加させていただきました!お時間あるときにご覧いただければ嬉しいです。

今回はM&Aが行われた後の統合プロセスであるPMIにおいて、情シスとして心得ておくと役に立つかもしれないTipsを書きます。書きますと言っても私も経験は浅いのでだいぶ粗いです。それでもなにかの役に立てれば幸いです。

また、前提としてここで記載することがすべてではないことをあらかじめご了承ください。あくまで私個人の意見や感想です。

なお、PMIそのものについては、下記記事をご参考ください。

こちらも良きです。


PMIが始まる前

PMIが始まる前に、PMIは始まっていると言っても過言ではないでしょう(?)
M&Aの初期から関わっている場合はさておき、PMIを始めるにあたって念頭においたほうが良さそうなことを記します。

目的の確認

そもそも何のためのM&Aなのか、経営側の思惑がわからないと現場としてどう動けばいいのかイマイチわかりません。事業がほしいのか、売上がほしいのか、人がほしいのか。M&Aを通して何を実現したかったのかが想像できなければ、動けるものも動けなくなってしまいます。
PMIというよりも仕事の進め方に関する話ですが、目的を知ることで自分なりの仮説を持ちやすくなるため、例えば上司に相談するときにおいてもスムーズに進むことが増えると思います。最初に目的や全体像を整理することにおいては、腹落ちするまで粘って質問したりすることが良さそうです。

スケジュールの確認

いつまでにどういう状態になっているのが理想なのか、PMI全体を担当する方とすり合わせを行う必要があります。これを知っておかないと追々大変なことになるのは想像に難くないと思いますが、情シスの観点でスケジュールが現実的かどうかについて判断する必要もあります。その中で相手の要望に応えられない場面も出てくるかと思いますが、ただ断るだけではなく、相手の事情に寄り添いながら妥協点や代替案について一緒に考えられると良いですよね。
なお、時間との勝負になることもあるため、ここでは優先度の高いものの確認が中心になることが多いと思います。場合によっては『これも大事だけれど後回しにする』といった選択をしなくてはいけないこともあるでしょう。元気だしてください。

相手の事業内容の確認


PMIが始まると、M&Aする相手先の担当者ともやりとりが始まりますが、それよりも前に事業内容なども知っておくと良いかと思います。個人情報の有無などどんな情報を扱っているか、業務で利用しているインフラはなにかなどについてイメージができると、具体的な進め方についても明確になってきます。そうすることで、進めるにあたっての懸念点など、確認事項も出てきやすくなると思います。

PMIの初期にて

PMIが始まった!というときに情シスとして気になるのは、相手先がどんなシステムを使っているか、だと思います。以下に把握するための例を記します。

支払い状況を参照する


有料のシステムを把握したい場合、支払い明細を確認することが手っ取り早いと思います。相手先の担当者にどんなシステムを使っているか質問をすることで業務イメージを掴んでいくという手段もありますが、往々にして想像の範疇を超える場面はありますので、支出の実績を確認したほうがより網羅できるのではないかと思います。
なお支出のパターンとしては大きく下記4つが考えられます。
 1. 買い切りなど一時的な支出(ソフトウェアのライセンスなど)
 2. 毎月の支払い(SaaSのサブスクなど)
 3. 年1回の支払い(同上)
 4. 複数年契約時の一括払い(◯年契約のウン十万円を一括で、など)
上記のパターンを念頭に置くことで、有料のシステムにおいてはある程度洗い出せるかと。
余談ですが、このとき、各システムの契約書等があれば共有してもらいましょう。利用しているシステムが把握できたあとは承継や解約、入れ替えなどの選択を行いますが、その際に契約内容がわからないと判断が難しいためです。

相手先と仲良くなる


壁を作らずに自ら打ち解けていこうと思いながらコミュニケーションを取っていくと、色々と情報が集まりやすくなります。そうすることで、無料で使われているシステムやより細かい業務の内容などについて触れる機会を増やすことができ、よりPMIを進めやすくなります。
あとはあれです、単純に仲良くなったほうがこれからの長いPMIが楽しくなりますし、相手先という表現を使っていますがこれから一緒に働いていく仲間なので良い関係性を構築するに越したことはありません。

おわりに

PMIはバックオフィスの総合格闘技のようなもので、情シスとして担当する場合でも部署横断的なコミュニケーションと知見を持つことが求められます(し、そのほうがやりやすいです)。
かなりタフで残業も多くなりやすいですが、その分やりがいは大きく、得られるものもとても大きいです。機会があれば、ぜひ担当者として手を上げていただくと良いかと思います。

ではでは。
メリークリスマス🎄🎅🦌

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