見出し画像

人巻き込みに苦手意識のある私が最近思うこと

この記事は【初心者優先枠】corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#3 21日目の記事です。note初投稿ではじめてのアドベントカレンダー、どっきどきですね。
https://adventar.org/calendars/6180

はじめまして、nkeyと申します。少し前までベトナムに住んでいましたが、コロナの関係で一時帰国中、美味しい食べ物に囲まれて順調に肥やしを得ている今日このごろです。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

情シスのアドベントカレンダーとして投稿していますが肩書は情シスではない、でも情シス的な役割を社内で担いはじめて1年くらい経ちました。のらりくらりとしていますが、今回は私が感じた「人に依頼するとき、これって大事なのかもしれぬ」ことを3つだけ書き散らします。メモみたいなものですので、ぜひお時間あるときに、たけのこの里でも召し上がりながら読んでいただけると嬉しいです。


■私の苦手なこと

意気込んだものの、実は私、人に何かを依頼することが苦手です。「嫌な思いをしないだろうか」とか「相手に嫌われたら嫌だな」とか思って、なかなか行動に移すことができないです。相手との関係性ももちろん影響していますが、仲良い人に対してもなにか頼むときはモヤッとするくらいに苦手意識があります。なので依頼することは大きな課題の1つなんですね。

そしてあることがきっかけでいくつかのタスクにおいて私がリードすることになり、てんやわんやしました(私が)。仕事なのでなりふり構わず振れば良いという考え方もありますが、私には合わないのでじっくりコトコト進めていきました。以降では、「こうしたらいいかもしれないなぁ…」と感じていることを共有します。

前置きが長くなりましたが本編です。いってみよう〜

■相手の動機を聞く…に囚われすぎない

いわゆる内発的動機の確認ですね。やりたいことや好きなことに没頭しているときが生産性高いと思うので、私も会議の中で相手に聞いていました。そうしていくうちに気づいたのですが、たぶん、「動機がある」って「見通し良好です」に置き換えられるのではないかと。「ゴール/完成までのイメージが湧いている」とか「これをやることで得られるインセンティブのイメージがある」とか、相手の描く全体像に対して目の前のタスクの立ち位置や自分に与えられるものが明確だと、途端にやる気が湧くんですよね。(インセンティブはお金とかではなく、スキルが身につくとか興味のあるものに触れられるとかを想定しています)

逆に、ゴールまでの道のりは分かるんだけど身につくものが少ない場合や、やったらすごく自分のためになるんだけどどうやって進めたら良いのか分からない場合は動機がつきにくいのだと思います。見方を変えるとか小さいタスクに分解するとかいろいろやりようあると思いますが、それまでとは違うアプローチが必要になるのかなぁと。

他にも、例えば「Aをやることに興味あります」と言ってくれても、状況によってはそれをそのまま実現させてあげることができないことは多々あると思います。そのときには、「A」の抽象度を上げたり、あるいは具体に落としたりしながらブレインストーミングのように繋がりを認識させることで、「A」とは異なるけどある側面では共通点のある「B」に主体的に取り組んでくれるときもあります。もちろん、相手の納得具合なども注意深く見ていき、なるべくwin-winな形でタスクをお渡しします。

■全体像を先に整理して見せる

当たり前っちゃ当たり前なのですが…。渡したいタスクの目的や関係者、マイルストーンなど、口頭ではなくスライドなどのドキュメントにして明文化し、それを相手に共有します。文字に起こすのは言った言わないを避けるためですが、私自身が整理できるためでもあります。そうして全体像を整理したあとに、関わってもらいたいタスクを提示します。

これの良いところは、議論のベースとしても作成したドキュメントが使えることです。疑問などがあればコメントを挿入してもらったり優先度の議論もでき、また他のチームを巻き込む際にも使えます。また上述の通り、動機づけの観点でも使えます。

ぶっちゃけ新人時代に諸先輩方が私に施してくれたことをほとんどそのまま模倣していることに後になって気づきました。し、この方法も私の上司が「こんな感じでやってみれば?」と提示してくれたものです。やっぱ先輩たちはすごかったんだなぁと、数年も経ってようやく実感しています。感謝。

■相手のクセを知る

同じ人でも、ある場面では指示を仰ぎ、別の場面では主体的に動けるなど、いろんな側面があります。このような相手の長所や、私が人巻き込み怖いなどと言っているように、相手が恐れることに焦点を当てることも有効だと思います。相手が活き活きと主体的に動けるところは目指す方針の提示と状況の確認を行うことが良いと思いますが、一方で相手の苦手なことに関してはその背景を聞いてじっくり一緒に向き合っていくか、理由を述べた上で別の人に渡すあるいは自分で巻き取ってしまうのが良いのかなぁと考えています。

「理由を述べた上で」としているのは、人によってははしごを外された感覚を覚えかねないためです。また一緒に向き合っていく、としているのも、相手にとって重要であれば粒度の大きさやアクションを取る環境について考える必要があると思うためです。セキュリティアップデートを全社にアナウンスするのか、チームにアナウンスするのかではハードルの高さは違う、と捉えています。誰でもできるだろ、ではなく、恐れを感じる人もいる、という前提で接することで前に進みやすくなるケースもあるのではないでしょうか。

■おわりに 〜そしてポエムへ〜

最後まで読んでいただきありがとうございました。長々と偉そうに書いてきましたが、私自身まだまだ学習中で、初学者同然です。ここまでを読まれて「わかる〜」という方や「いや、自分はこう考える」という方もいらっしゃると思いますが、そういった多様な見方ができるような話題であることが、人を巻き込むことの難しさを表していると捉えています。いやーもうホントムズイっす。助けてほしい。

それでも向き合っていかなきゃと思うのですが、それは単に仕事のためではなく、自分のためなんですよね。私が今後のありたい姿に照らすと、どうしても一人ではそれを実現できず、様々な背景や専門性を持つ人達と協力していく必要が出てきます。そのため誰かと一緒に何かを成し遂げる経験は積みたくて、これからもたくさんつまづいていくと思います。私にとっては険しい道のりですが、そんな自分を包容しながら、これからも頑張ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?