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ちっぽけな目的のための壮大な冒険【タイタンの妖女】

自らの手で切り拓いてきた壮大な人生は前もって決まったものであるとする。
用意された冒険、用意された愛、用意された感動。
しかも、それら全ては小っぽけな目的のためだとしたらお前はどう生きる?
それを考えさせられた作品。

リベイロイア オンダトラエとカエルのように思えた。
リベイロイア オンダトラエに寄生されたカエルはどう生きるのか?

世界観の作りがすごかった。
宗教や研究者、論文、こんなにこまかな世界設定をしている小説初めて読んだ。
著者の頭はどうなってるんだ。
無理矢理結ばれた中でも愛は芽生えるのか。
操作させれていたのにそれに感謝するというのがちょっと理解できなかった。
コンスタントの手紙のくだりは胸が熱くなった。

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