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日本鍼灸はこうして生まれた!杉山和一の鍼編

神戸鍼灸院
unはさみとおきゅうときどきおはり【アン】

《世界の鍼と日本の鍼》
神戸御影、この閑静で落ち着いた場所には海外の方も住まれており、患者様でもいらっしゃいます。
鍼のカタチが違うことに驚いた患者様もいらっしゃいました!

左『中国鍼』、右『日本の鍼』


そうですね〜日本の鍼は、『鍼管』という管の中に鍼が入っており、皮膚に垂直に鍼管を立てて、ちょろっと鍼管からとび出た鍼の頭を指で優しく叩いて刺入していきます。

中国の鍼
は日本の鍼と違って鍼管がありませんので、鍼先近くを待ち先端数ミリを出して素早く皮膚に刺入していきます。
その刺入する瞬間を【切皮せっぴ】すると言います。
素早く切皮することで、ほぼ無痛で鍼治療が受けられます。
これもまたの機会に説明しますが、それぞれの鍼に良さがあります!

《世界の鍼灸治療では》
現在、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、メキシコなどなど…においては鍼灸治療は身近でベーシックな医療として根付いています。 

現在、美容鍼灸なども考えると鍼灸治療を受けたことのある患者様は、海外の方のほうが日本よりも多いのではないかと思います。
あぁ〜また脱線しそうなので(笑)
『世界の鍼灸治療』は細かくはまたnoteブログに書いていきますね。

海外では中国鍼が主流ではありますが、カナダメキシコなどでは日本の鍼灸の先生が活躍していたりするため、日本流のやり方で鍼灸治療が受けられるところもあるようです。
実際、私の親友も現在メキシコで鍼灸師で活躍しています。
日本の鍼灸師が世界を跨いで活躍していると思うと本当に誇らしいです!
なので、私は大好きな日本で、大好きなお灸を使った鍼灸治療でたくさんの人を笑顔にしたいです♡

ではここで、日本の鍼灸の歴史についてお話ししていきたいと思います。
鍼灸の歴史って皆さんあまり触れたことがないと思うので、少しだけ知ってもらえると嬉しいです。
また今の日本の鍼灸、そしてこの日本の社会にすごく『素敵なカタチとなって組み込まれている』ことに気づいてもらえたらと思います^^

《現在の日本の鍼はこうして生まれた》
江戸時代
の前期、杉山和一という方が『管鍼法』を創り上げ、現在の日本の鍼のカタチはここが起源です。

もともと杉山和一先生は若くして病気で失明したため、目が見えず、医の道に入り管鍼術を上達させたのです。

この方、すごい天才なのかと思いきや、実は愚鈍(頭が悪い)のため弟子入りした入江流を破門になっているそうです。(笑)
何かを創り上げる人は、なぜかこういうところを持ち合わせているなぁ〜と感じました。
少し親近感がわきますよね^^

そして1685年に徳川綱吉の持病を治し、徳川幕府の援助を受けて盲人の鍼治療訓練校(現在の杉山神社)を創設します。
鍼とあん摩の学校をつくり、これより『管鍼法』が始まり、広がっていったというのが日本の鍼灸の歴史において非常に大きな出来事です。

現代の日本で、視覚障害者が伝統的に鍼とあん摩に従事している歴史的経緯です。

これは、私が神戸東洋医療学院生時代にお世話になった早川敏弘先生に教わった歴史のほんの一部です。

もっと詳しく知りたい方は、ぜひ学校で学んでみてください。鍼の歴史だけでなく、本当〜に世界の歴史、文化から日本の歴史まですごく面白く教えてもらえますから♡

日本の鍼灸の歴史はまだまだ古くからありますが、こうして先人が築き上げたものが現在の日本の礎になっています。
多様性の時代だと今の日本ではさまざまな人のあり方カタチを認めてより良い社会をつくっていこうとしています。

しかし、
このような歴史があるからこそ、
社会をより良く変えてきた人がいるからこそ

日本は現在の多様性の誰もが生きやすい社会に変わっていけることを忘れてはいけないなと感じます。

今を生きるは歴史を知るべきだと感じる『日本の鍼灸の歴史』の一幕です!

これは先日放送され、世界の鍼灸治療日本の鍼灸治療についてわかりやすく、私も楽しく拝見させていただきました。この話ともリンクするところがあると思ったので、載せておきます。

詳しくはホームページ、インスタグラムをご覧ください。

https://www.instagram.com/un_mikage?igsh=bDd4dWR4dDFnNHJt&utm_source=qr

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鍼灸に興味のある方、神戸東洋医療学院は天津中医薬大学と教育提携校です。
日本で中医学を本格的に学びたい方、鍼やお灸を本格的に学びたい方にすごく良い学校です。
特待制度なども充実しており、通いやすい学校です。


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