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記事一覧

こころをばなににたとえん

こころはあじさいの花

ももいろに咲く日はあれど 

うすむらさきの思い出ばかりはせんなくて。

こころはまた夕闇の園生のふきあげ

音なき音のあゆむひびきに

こころはひとつによりて悲しめども

ああこのこころをばなににたとえん。

こころは二人の旅びと

されど道づれのたえて物言うことなければ

わがこころはいつもかくさびしきなり。

(永遠の詩07 萩原朔太郎 よ

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スポーツのアニメを見ていた。体で生きようとしているひとたちの話は、いつもたいてい爽やかで、とてもおもしろい。体で生きようと思ったことなんてない。頭だけつかって生きていきたかった。そのほうが綺麗だと思っていた。小さなころ、父の真似をしてやっていた剣道のことを思い出す。古い体育館のにおいになじめなかった。汗をかくことや、息が切れることが苦手だった。父の愛したスポーツ。五年つづけたそれに最後まで打ちこむ

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はやく菜の花畑のあるところまで走って行きたいというきもちと、春になる前にどこかへ逃げてしまいたいというきもちがある。代々木上原の花屋の前で立ちすくむ。こんな綺麗なところにいつまでもいるわけにはいかないのに、名前も知らない白い花が、月光みたいに明るくてなんだか動けない。それらが何本も束ねてあるガラスの入れ物の、横にも花は敷きつめられ並んでいる。わたしはスイートピーしか知らない。けど、店先のお兄さんは

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