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1年間のイラストを振り返る 2022

〇はじめに

 おつかれさまです。
 雑記の更新はこの前のやつで最後なんですが、それとは別に今年描いた絵を振り返るような記事がつくりたいな、と思って筆を執りました。
 1か月ごとに1枚、その月に描いた絵のなかでいちばん気に入ってるやつをピックアップしつつ、語れることがあったら語っていきます。12か月ぶんで12枚。早速やっていきましょう。

〇1月

「深夜の極秘任務」

 今でこそ頻繁に漫画を上げてますが、去年までは一枚絵ばっかり描いてました。で、やりたかったし漫画やってみっか、と思ってはじめて本格的に描いた漫画がこの作品です(いちおうこれより前にも描いた漫画はありましたが)。
 ありがたいことにこれがかなり伸びてくれて、確か初めて2000♡を超えたのもこれだった気がします。漫画っていう媒体の強さを感じるとともに、いまの自分の作風の根幹をなんとなく形作ってくれた作品だと言えますね。
 というわけで完全に味を占めた自分は、これ以降大量に漫画を擦っていくことになります。

〇2月

 2月。実は描いた絵これだけです。まあその、今年の2月って「アレ」が発売されてしまったので………。

 死ぬほどプレイしてたのでちょっと絵が描けなかったんだと思う………んですが、エルデンリングの発売って25日なんだから、それまでは描けたのでは? どういうことだ…………?
 まあそれはそれとして、唯一描いたのがウイでした。ビジュアルもキャラもかなり刺さって、未だに当番に設定してあります。ブルアカキャラのイラストもちょいちょい描いていきたいですね。ブルアカ好きだから。

〇3月

「キャットファイト3秒前」

 3月。ちょうどマンドラゴラがストーリーで登場して話題になってて、Wと絡ませようと思って描いた絵です。
 いまよく描いてるWのジト目が画風として定着してきたのはこの頃からだったような気がします。他にも後ろでなびいてる布とか触角の描き方とか、少しずつ手癖でWが描けるようになってきた時期ですね。ただ今よりもちょっと目が小さめか。

〇4月

「ボンバーガール」

 4月。3枚目のW漫画です。
 ここまで描いてきたWの漫画はどれもWとドクターの絡みを描いたものだったんですが、自分のなかでの「Wとドクターの関係性」が固まってきたのがこの時期です。
 原作における両者の間柄を考えたとき、仮にギャグ漫画だとしても仲良しこよしになるのはありえないよな、と思っているので、「仲が悪いけど腐れ縁」ぐらいの空気感を意識して描くようにしています。基本的に自分のなかのWはドクター嫌悪ぶっ殺ウーマンだし、ドクターはWのことをなんか知らんけど当たりが強い怖い女だと思ってる。そういう具合の解釈で描いていってます。ただメインストーリーの描写とかアニメの描写とか見ると、もう少し態度を軟化させてもいいのかも…………? わかんねえな。

〇5月

「矢車菊の徒夢」

 5月。この時期なにが起きたかというと、ニア―ライトのイベントが実装されて、プラチナの回想秘録「泡沫」が公開されて、狂っていました。
 プラチナはもとからアークナイツキャラのなかでも三本の指に入るくらい好きなキャラで、ちょいちょい描いてはいたんですが、回想秘録があまりにも良すぎて、衝動的に漫画を描きました。たぶん初めての、ちょっと真面目な漫画です。
 今までと違って、ある程度シリアスな雰囲気なので、描くのにも相当時間が掛かった作品だった気がします。そもそも6ページもあるし。
 ただ、今になって見返すとちょっと気恥ずかしい漫画でもあります。セリフ回しはまあ自分のクセだからしょうがないとして、「矢車菊の徒夢」ってタイトルは気取りすぎやろ。もうちょっとこう………わかりやすく………なあ? あるだろ? なんか?

〇6月

「ミカミカ」

 6月。まともに描いたのはこの絵ぐらい。
 この時期はちょっとメンタルが「終了」してしまって、2週間くらいSNSを絶って休養してました。時たまそういう、もうなにもかもいややねん状態に陥るときがあるので、そうなったときは一度SNSとか絵とかから距離を取って心を落ち着けるようにしています。
 で、唯一描いたのがこのミカです。エデン条約読破してからずっとミカは描きたくて、ちょっと「思想」を入れ込んで描いたのがこの絵でした。雰囲気としてはまあ出せてる気はする。はやく実装されねえかな。そろそろミカゼミたちを楽にしてやった方がいい。

〇7月

「プラチナと力比べするだけの話」

 7月。休んでた反動か、なんかすげえ量描きました。一枚絵を10枚と4ページ漫画を2作品。いや考えてみるとやべえな。今だったらぜってえ無理だわ。
 そんななかで新しく生み出したのが、「するだけの話」シリーズです。Wの漫画はWとドクターのギャグ漫画ですが、「するだけの話」はオペレーターとドクターの絡みを描くシリーズとして連載しています。
 もともと、「力比べするだけの話」を描いた時点ではシリーズ化させようって気はなかったんですが、アンジェの話を描いてる途中に、これからもこういうシチュエーションを描くような漫画は続けていくだろうし、どうせならシリーズにしちまうか、と思って、「○○だけの話」でタイトルを統一して投稿を始めました。
 その始まりとなった「プラチナと力比べするだけの話」ですが、正直自分としてはシリーズのなかでこれが一番気に入っています。フリからオチまでの起承転結が上手いことまとめられてるし、プラチナのキャラクター性ともある程度整合性が取れてる。反省点としてはドクターの作画が適当すぎることぐらいか。いやめんどくせえんだもんあの造形。

〇8月

「ヘビーレインと隠れるだけの話」

 8月。「するだけの話」が毎回伸びてくれて、完全に味を占めはじめた時期。そこで描いたのが、シリーズでは3作目となる「ヘビーレインと隠れるだけの話」です。
 「だけの話」を描くときに注意していることとして、原作のキャラクター性から著しく乖離しないように、という点があります。言い換えれば、自分と解釈違いを起こさないようにすること。
 二次創作としてイラストを描いている以上は、できる限り原作のキャラクター性を尊重するべきだと思っていて、たとえギャグ漫画であろうと、著しくキャラ崩壊をさせるような作品は、(自分としては)制作しないように心掛けています。
 ただ、この「著しいキャラ崩壊」の目安って人によって様々なので、自分のなかの尺度としては「自分がそれを許せるかどうか」っていう部分で判断しています。他人の解釈にまで忖度し始めたら何も描けなくなっちゃうので、自分の解釈に合致するかどうか。それを重視するのが大事。
 その点で、自分がキャラクターをデレさせたりするときは、「ただ単にデレるだけ」ではなくて、それに至るだけの明確な理由付けをするように心掛けています。今回のヘビーレインで言えば、ドクターとの距離が近くてテンパったから。そういう具合に、できる限り納得できるような理由を提示して、自分自身と解釈違いを起こさないようにする。めんどくさいオタクなので、こういうことをやらないとすぐに自分の創作に疑問を持ち始めるんです。めんどくせえ。

〇9月

「サメライド」

 9月。スプラ3の発売月だったので、あんまり描けてないです。
 そんななかでも、思いついてから即描いたのがこのイラスト。個人的にはサメの顔がかなり好みです。
 8月までは漫画中心に描いていたんですが、9月ごろからアークナイツ3周年記念合作の制作に着手し始めたので、コストの高い漫画ではなく比較的短時間で描けるネタ系の1枚絵を中心に上げていくことにしました。
 作画は短時間で済む一方、1枚絵はその絵の要素だけでネタを表現しなければならないので、より鋭く一発で面白みが生まれるようなネタを考えなければいけません。お笑いで喩えるなら、漫画はコントで1枚絵は一発ギャグです。勢いとわかりやすさが何より重要。
 このあたりから、「自分が描きたいもの」「Twitterでウケるもの」の両立を目指しつつ絵を描くようになりました。どうせ描くなら笑ってもらったほうがいいしね。

〇10月

「新衣装」

 10月。メインストーリー新章実装と、アニメアークナイツの放送開始で、アーミヤやWなどのメインキャラの供給が増えた月でした。それに合わせて、ここ数ヶ月描いてなかったWの漫画を描こうと思って作ったのがこの作品。まあ立ち絵1枚をズームさせてるだけなので、どちらかと言えば1枚絵に近いですが。
 このあたりで、W漫画を描くにあたっていくつかの作品を参考にするようになりました。具体的には、作画の面ではコーポさんという絵師さんの「解釈違いダスカシリーズ」、漫画の雰囲気ではammoさんという絵師さんのウマ娘漫画シリーズをお手本として描くようにしています。どっちもダスカだな。
 絵柄にせよ作風にせよ、「こういう風にしたいな」という明確な手本があると、作品の軸をブレさせずに創作ができるので良いです(あまり参考にしすぎるのもそれはそれでよくないですが)。絵柄とか作風って、いろんな人を真似したり影響を受けたりして、良いとこどりで少しずつ、キメラのように形成されていくものだと思っているので、リスペクトしているクリエイターは素直に参考にしていくべきだな、と思います。自分自身で個性を生み出せるひとってそう多くないですからね。

 ちなみにこのイラストのW、自分のなかで一番良い表情が描けたと思ってます。これが俺の描く「ジト目W」だ。

〇11月

「同化」

 11月。あんまり自分のなかで気に入っている作品がないので、素直にTwitterでいちばん伸びてくれたイラストを。
 このイラストもそうなんですが、自分がネタを考えるときは、アークナイツのゲーム内の要素に着目して連想することが多いです。それがあるあるネタになることもありますし、今回のように「同化」というスキルの語感からシチュエーションを思いつくこともあります。
 ネタ絵を描くにはネタが必要で、ネタを思いつくにはある程度のユーモアが必要なわけですが、そういうユーモアのセンスを磨く上では「連想力」や「発想力」ってものすごい重要だな、と思っています。日常の何気ない事柄から面白いことを思いつく想像力。なので僕は日ごろから、何かネタにできるものはないか探しつつ、渾身のネタツイを披露してはスベり倒しています。マジでいいねがひとつもつかないままインプレッションだけ伸びていくの心臓に悪いよ。聞いてるかイーロン。なあ。

〇12月

「ドッペルゲンガーとの遭遇」

 12月。創作の調子が良かったのは7月と、この12月な気がします。合作制作に追われる脇でもわりとすらすら絵を上げられた。
 この月は気に入ってる絵が多いので、どれをピックアップするか迷うんですが、個人的にはこれがいちばん好きかな。ある方に贈ろうと思って描いた絵です。
 特筆すべきは右側のWの表情。今まではほとんどジト目ばっかりで、あんまり動きのある顔っていうのを描けていなかったんですが、今回はかなり生き生きとした表情を描けた気がします。
 2023からはギャグ漫画をたくさん描いていきたいと思っているんですが、どうしてもネックなのが、自分の描ける表情のレパートリーの少なさでした。そのため10月~12月は、なるべくいろんな表情を作品に取り入れていこうと思って制作を続けていたんですが、それがある程度結実したのがこの絵だったのかな、と思っています。
 あと左のWもわりとよく描けてる。つうかあの絵柄であることが伝わってよかった。気づかれなかったらまじで謎だから。

〇2022年 総括

 というわけで、12ヶ月を12枚のイラストとともに振り返りました。
 最後に。2022年が自分にとってどのような年だったのか、少しだけ語ってみようかと思います。

 自分が初めてTwitterに絵を上げたのは、2017年の10月ごろでした。なので、通算で5年近く絵を描いていることになります。

絵をまとめてるフォルダ

 で、正直に言うと、絵を描き始めてから3年半くらいは、ぜんぜん芽が出ませんでした。もちろん、どんどん上達はしていたし、絵を描くことは楽しかったですが、それでも2~3年目くらいで壁にぶつかって、数字としても実力としても、ぜんぜんのびねえじゃん、っていう時期があった。それなりに辛かったし、筆をブチ折ろうとしたことも二度や三度では利かない。いや何十回かもわからん。
 ただ、2年ほど前にメインのジャンルをアークナイツに変えてから、少しずつ見てもらえるようになりました。これはもちろん自分の力量ってだけじゃなくて、アークナイツっていうジャンルが海外にも展開していて、比較的数字が伸びやすいコンテンツだから、っていう部分が大きいです。明確に。
 で、去年にやっとフォロワー1000人を超えて、今年の目標を2000人に据えました。ところが終わってみたら、現在のフォロワー数3600人。大幅更新。やったぜ。

 無論、フォロワー数だけで絵の成長は測れない。5年間描いてるにしては画力は拙いもんだし、周りにはもっと若くて上手いひとがごろごろいる。
 だとしても、この一年は、自分のなかで明確に、「ちょっと芽が出たな」、と感じられる年でした。絵が楽しくてめちゃくちゃ描きまくった最初の1年目、壁を感じ始めてメンタル削れがちだった2~3年目、アークナイツに出会って明確に潮目が変わった4年目。その積み重ねが、5年目にしてやっと、少しだけ結実してくれたのかな、と。

 なんかすっげえ真面目なトーンになっちゃったけど、要はまあそういうことです。2022年は、発芽の年。これからもばりくそに伸ばしていきたいな。画力も。数字も。メンタルも。

〇おわりに

 というわけで、めちゃくそ長くなっちゃったけど2022年の絵のまとめでした。読んでいただいてありがとうございます。6000字弱になってら。やば。

 2023年は、いろんなことに挑戦したいなあと思っています。漫画動画の制作に、今年には達成できなかった同人誌制作、あと大きな声では言えない別アカウントの稼働など。やりたいことは盛りだくさん。今後もまだまだがんばっていきます。

 最後に、今年はほんとうにお世話になりました。日々反応をくれたり、TwitterやDiscordで絡んでくれてる皆さんのおかげで、ゴミカスメンタルの僕でもなんとかやれてます。よろしければ2023年もお世話してください。是非に。是非とも。

 年内のnote更新、これでほんとうに最後!!!!!!!!!
 よいお年をお迎えください!!!!!!!!! あばよ!!!!!!!!!!!!!!!!

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