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眠れない夜をさらに眠れなくする男

ここで何度も書いていますが、歳をとるとあんまり眠れなくなるんです。
これは自分だけなのだろうか?
0時に寝て、3時に目が覚めてそこから眠れなくなる、、というのはよくあることです。
お酒を飲んでるからか?飲まないからか?
晩御飯を食べるから?食べないから??
よくわかりません。

ちょっと激しめの運動をしても湯船に浸かっても寝つきはいいけど、長く寝られないんですね。

歳だということで諦めてますが。

そういう健康の悩みが多少あるとはいえ、概ね健康なわけで。
多分、健康診断の数値でいうなら30代のときよりも今のほうが全然健康なのね。

それは年齢とともに脂っこいものを食べられなくなったり、お酒もそんなに飲めなくなったりというのもおおいにあるとは思うのですが、一方で科学が発達して「あれをやっちゃあかん」とか「これが身体にいいんです」とかという情報の精度が高くなって気づかぬうちに実践しているからかもしれませんね。

世の中、みんながある程度そんな感じだと思うので昔の40代後半と今のそれを比べると今の人たちのほうが全然若々しい気もしますね。
まぁ、科学の全部が全部正しいわけでもなく、人それぞれに合う、合わないってのもあると思うので一概に全てを信用できるわけではないのですが。

ただ、『健康にいい』と聞くと試してみたくなるのが大半の人間でしょうから、たとえ効果が眉唾だとしても『健康』というものはビジネスになりますな。(同じようなことが『環境』にも当てはまるのかもしれません)

ちなみに、今東京に住んでいて水道水を直接飲んでいる人はどれくらいいるのでしょうか?
ボクはなんとなく煮沸してから飲んでいますが、どうなのでしょう?
別に世田谷区の水はそんなに不味いとは思いませんが。

前に学童のお手伝いのことを書きましたが、学童に来ている子供達はみんな家から水筒を持ってきていて、持ってきた水筒の中身がなくなると水道水を飲んでいます。しかし、そこにいる大人で学校の水道水を直接飲んでいる人はあまり見かけませんな。なにかしら別の飲み物を飲んでいます。国が良いと言っているなら良いのかもしれませんが(それとてどこまで信用できるのかわからんけど)、ちょっとだけ不思議な気分になります。

こんな話をするつもりはなかったのですが、というか何も考えずに書き連ねているのでこういう話になっても仕方ないのですが、特に問題提議をするわけでもなく先に進みます。

科学的にいうとおそらくお酒の飲みすぎは良くないことでしょう。
でも、わかっちゃいるけどやめられないわけですね。
(これも前に書きましたね)

今井くんが飲み屋に来るときにはいつもめちゃくちゃ酔っ払っています。
その日はいつもに増してベロベロです。

どうやら駒沢公園で餃子フェスという想像するに色々な餃子が食べられるフェスに行ったきたようです。
「餃子フェスでそんなに飲んだの?」
と聞くと
「着いたときに90分待ちだったので中には入れませんでした」
と呂律が回らない感じで答えてました。

行ってないんかいっ!!

「行ったけど入れなかったので、公園の近くの中華屋さんで飲んでたんです」

「そこでそんなに飲んだの?」
「(駒沢公園から)歩いてここ(千歳船橋)に戻ってきたんす」

全然話を聞いてません・・・。

今井くんは普通の人ならもうこれ以上飲めないだろうというこの状況からさらにウィスキーをダブルで飲みまくっております。

周りのみんながもう止めたほうがいいよと言っても聞かずに飲み続け、最後は立ちながらKOされてしまったボクサーのようにフラフラしてしまい、お店の人が強引に店外に出して家に帰ったほうがいいよと促しました。

今井くんは千鳥足で家の方向に歩いていきましたが、途中で倒れ込んでしまいました。ボクも店員と一緒に介抱しましたが、グタっとして意識が朦朧としているので結局救急車を呼んで今井くんは病院に運ばれて行きました。
急性アルコール中毒というやつです。
翌日、無事復帰してお店に謝りに来てましたが(生きてて良かった)。
救急隊の方、ホントご苦労さまでした。

しかしまぁ、よくもそこまで飲むもんですなぁ。
とにかく、毎回かなり酔っ払っているのでよっぽど辛いことがあるのか、酒が好きなのか。

いろんな人がいるもんですなぁ。

今井くんを介抱した夜。

また浅い眠りで目が覚めてしまったボクは、ぼんやりと今井くん大丈夫だったかなぁ?と思いながら、今井くんの顔が同じ中学のひとつ年上の太田先輩に似ていることに気がつきました。
太田先輩は絵が上手くてなんだか天才的なオーラに包まれた人でした。
インドア派で寡黙、あまり学校内で目立つ人ではなかったけどとてもユニークな人で特に男子から密かに注目されておりました。

中学を卒業する頃に、ダッチワイフを手に入れた太田先輩。三脚にビデオカメラを設置してダッチワイフと自分がまぐわっている様子を撮影して、最後にダッチワイフを川に流して手を振って涙するというなぞの映像を撮っておりました。

オモロいといえばオモロいけど、なにやってんだマジで。
ま、撮りそうな人ではあったけどさ。

当時、その話を聞いてボクらは大爆笑したけど、太田先輩の妹は心底兄貴のことを嫌がってましたな。
そりゃそうか。

部屋の中で三脚を立てて撮影の準備をする太田先輩。
良い画が撮れたと喜びながら家族が帰って来る前に機材とダッチワイフを撤収する太田先輩。
一人で撮影機材とダッチワイフを持って川辺に向かう太田先輩。
撮影後、流れていくダッチワイフを回収しに行く太田先輩。

撮影の仕事をするようになって作品作りの仕込みについて考えられるようになると作品自体に加えその前後もまた笑えます。

しかし、、なんでそんな映像を撮ったんだろ?
ボクはさらに眠れなくなるのでした。

写真:香川の温泉街

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