見出し画像

clusterで使えるアバター制作

Bar THEWU がバーチャル店舗化するということで、cluster用のアバターを制作しようと思い立ったので制作方法をメモする。

※余談ですがTHEWU(ザウー)のTHEは、実は冠詞のTheではないということを聞いたことがあるので私は表記するときはいつも全て大文字表記にしている。

モデルは一昨年くらいに触ったきり全く触ってなかったVRoidで作成する。
今回は取り急ぎclusterでモデルが動くところを確認したいだけなので、サンプルモデルに多少軽く手を加えたものでそれほど時間をかけない。

制作時間:1h

1. VRoidでモデル制作

髪型編集
髪飾りなどいらないパーツを削る

衣装編集
上着に「パーカー」下半身に「ジーンズ」靴に「バッシュ」を設定。
パーカーのテクスチャにAvacusロゴを入れる。

03のコピー3

03のコピー2

03のコピー

画像4

こんな可愛いモデルが完成です。
もともとのサンプルモデルが可愛いかったし、制作時間もないのであまり時間をかけず最小の修正で今回は終了です。

(余談ですが、VRoidのアニメーションかなり良いです。Pixivさん本当に多方面に本当に色々頑張ってると思う。)

2. Clusterにアップロード

さっそく作ったモデルをエクポートして、VRMファイルをclusterのアバターのところでアップロードしたが、「アップロードに失敗しました」というエラーがでてしまう。

スクリーンショット 2020-04-25 22.03.00

だいぶ規定値をオーバーしているので、どうやらclusterで使うのにはかなりの軽量化しないといけなそうである。試しに、髪の毛などを少し減らして見たがあまり軽量化できなかったので、手詰まり。ここでネットで少し調べる。(VRoidにも軽量化機能が2020年春にリリースされるという噂があったがまだ出ていません → 2020.5.1リリースされました!!)

3. 軽量化する

軽量化の方法として出力ファイルをBlenderやUnityなど別のソフトウェアで読み込み、そこで軽量化処理するなどの案もあったが、今使ってるPCに新しいソフトを入れたくなかったので、ある程度をVRoid上で軽量化してスクリプトで軽量化する方法(以下の記事を参考)でやることにした。
参考にした記事:https://sirohood.exp.jp/20190730-2778/#link5

Rroid上でモデルの軽量
主に髪の毛の部分を大量に削除していく。
内側の余分なテクスチャーなども削除。

pipインストール
MacにはもともとPythonが入ってるのでPythonのインストールは省略。pipはPythonの標準みたいに書いてあったが、pip -v としても出てこなかったのでとりあえずインストール

$ sudo easy_install pip

VReducerをインストール
https://github.com/kanno2inf/VReducer/releases
このぺージから最新板「Source code(Zip)」をダウンロードして解凍。
そのフォルダと同じ階層にVRMファイルを設置。

PILをインストール
解凍フォルダに移動して実行

$ cd  解凍フォルダに移動
$ pip install Pillow

DEPRECATION: Python 2.7 reached the end of its life on January 1st, 2020. Please upgrade your Python as Python 2.7 is no longer maintained. A future version of pip will drop support for Python 2.7. More details about Python 2 support in pip, can be found at https://pip.pypa.io/en/latest/development/release-process/#python-2-support
Defaulting to user installation because normal site-packages is not writeable
Collecting Pillow
 Downloading Pillow-6.2.2-cp27-cp27m-macosx_10_6_intel.whl (3.9 MB)
    |████████████████████████████████| 3.9 MB 2.7 MB/s 
Installing collected packages: Pillow
Successfully installed Pillow-6.2.2


軽量化スクリプト実行
ファイルを指定して軽量スクリプトを実行

$ python vreducer.py umr-row.vrm -s -e
umr-row.vrm
vrm materials: 16
materials: 16
textures: 28
images: 28
meshes: 3
primitives: 50
	Face.baked : 10
	Body.baked : 8
	Hair001.baked : 32
------------------------------
combine hair primitives...
shrink materials...
sort face primitives...
combine materials...
reduced images...
------------------------------
vrm materials: 7
materials: 7
textures: 8
images: 8
meshes: 3
primitives: 21
	Face.baked : 10
	Body.baked : 8
	Hair001.baked : 3
saved.

無事に軽量化できました。
参考記事を書いてくれた人や、このスクリプトを作ってくれた人に感謝です。こういうのは先人の知恵を存分に使わせてもらうに限ります。

4. Clusterに再度アップロード

スクリーンショット 2020-04-27 19.21.59

無事にエラーなくアップロード成功!clusterを起動してもアバターとして正常に動かすことができました。

スクリーンショット 2020-04-27 20.45.11

スクリーンショット 2020-04-27 19.34.39

画像9

無事に仮想Barへ入店し店内を散策することができました。
(髪ゆれのボーンは残したので動くとちゃんと髪の毛も揺れちゃうんだぞ!)

まとめ

3D制作は実はもう10年以上前にやっていたことがあります。3Dアニメを作っていました。それ以降やる機会がなかったのですが、時が経ち今やフリーでもこんな可愛いモデルが作れるソフトウェアが出て来ている時代になってるのが感慨深いです。3D制作熱がまた沸々と湧いて来そうです。

clusterは今の所一人で動かしててもけっこうノートPCがシュホシュホ悲鳴をあげていたので、たくさんお客さんいる時に私のようなアバターが来たらもしかしたら重くて他の人に嫌がられるかもしれないなという懸念もありつつ、誰かとワイワイバーチャルライフできる日が楽しみです。

▽Vittual THEWU(現在βテスト中)入店はMUUIホームページから
https://www.muui.biz/virtualwu

[追記] ver 9.0.0に軽量化機能が追加されました!これでこういった作業は不要でエクスポート時にポリゴン数やマテリアル数削減などを行えるようになりました。自力で軽量化する必要がなくなりました。

いただいたサポートは、活動費に使わせていただきます!