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日記

日本帰国まで1週間を切った。ワクワクする気持ちと当分はスペインに戻ってこないだろうなという寂しい気持ちが交互にやってくる。

今までの一時帰国はバカンスという意味合いの強い物。なにをするにもせっかくの一時帰国だからという枕詞が付く。
それが今は本帰国。いつかは訪れるこの言葉を見て見ぬふりをして勝手に遠い物と認識してきた。
お土産もまた今度でいいやが言えなくなる。今回買わなければもう買えないという思いで手にはスーパーの袋がはち切れそうなくらい詰まったチョコレート。

家では大家さんが掃除をしている。大家さんはメメントのレナードのような人だ。会う度に日本に行きたいわ。22歳なの?うちの娘と同い年だわ。の会話が繰り返される。時に恐怖すら感じる優しい大家さん。

夜の気温は13°。半袖、半ズボンで市内を駆け抜ける。公園までランニングだ。冷たい風を浴び信号待ちでは寒さで固まる。目的地の公園にたどり着く。そこは山の上のような場所。そこから見下ろすビルバオは街灯に照らされた美しい街。見慣れた場所も落ち着くが見慣れない場所に足を踏み入れると素晴らしい物が見える時がある。今日は夜のビルバオの一面を垣間見た。

帰りもランニング。頭がクラクラしてきた。寒さと高さにやられたか。

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