ドタバタファンタジーを描く。
ちょっと切ないハッピーエンド。最近では繰り返し見ては泣いていたドラマ「義母と娘のブルース」を筆頭に、昔から、そんなドラマやマンガを見るのも好きだった。で、描く側に回っても、それは変わらなかった。なぜドタバタ寓話が好きなんだろう?
この作品「さよならを伝えて」に登場する者たちに名前はない。余命いくばくもない便利屋のヒロインが街中で一人の幸薄い女性を助けると、何の因果か、昔その母娘親子とヒロイン親子を捨てた父親は同一人物だった。今は目の見えない父親はマッサージ師として店を構えて