着床の窓
トリオ検査のうちの1つ、ERA検査で分かるのが着床の窓です(*´꒳`*)
子宮内膜が受精卵を受け入れることができる時期は、ある程度短いと言われており、それを俗に「着床の窓(=window of implantation)」と呼びます。
着床の窓が開いている時に移植すると妊娠しやすく、着床の窓が閉じている時に移植すると着床しづらいあるいは着床しないというイメージです。(*1)
igenomix社によると約30%の方が24h以上の着床の窓にズレがあり、約50%の方が検査結果に合わせて移植時間を調整することになると言われています(*2)
しかしこの検査、検査も薬剤もかかってくるためそれなりの費用がかかってきます。
でも30%もズレるなら受けた方がいいかな。
そうなると移植周期に同じように再現するにはホルモン補充の方法で移植するのがベストか…
など考えて、調べてくうちにこんなものも見つけました。
東京ハートの小柳先生によると、『着床の窓のずれが約4割にあるという報告がありますが、自然周期では2割程度と言われています。この理由として、自然周期では窓の中心のずれが少ないことに加えて、窓の幅が広いからと考えられます。』(*3)
なにぃ!?!?!
それはなんかまた話が違ってくるぞ…
しかし、ERA検査の論文は再現性のためホルモン補充周期がほとんど。自然周期のものは少ないです。全然見つからん。
もう少し探してみると東京ハートの実験結果が見つかりました。
↑執念w
ERA検査検査の結果、ある4人は着床の窓がズレていたが、通常通り胚を戻したところ流産はしているが臨床的妊娠まで到達していて、着床の窓のズレに合わせて胚盤胞を戻したところ1人だけ妊娠、出産したというものです。(*4)
着床の窓のずれに合わせて移植した割には結果が伴わない気もしてきました。
そして、流産してしまったとはいえ、着床の窓ズレてても一応4人とも妊娠できたやん?!
ただ、検査の母体数が少なすぎて、全く効果がないと結論づけるのも早い気がします。
着床の窓は黄体ホルモンP値が上昇すると窓が閉じると言われているようですが…(*5)
自然周期のERA検査の臨床妊娠についての論文は見つかりませんでしたが、こんなグラフは見つかりました!文中のグラフを見てください。(*6)
P値があるところを超えると窓が閉じるなら…確かに自然排卵周期の方が窓が開いてる時間が長い。
東京ハートの小柳先生はこれを言っていたのかな?と思いました。
↑これはあくまでも私の推察です。着床の窓について詳細にまとめてあるページを探しましたが現時点で見つかりませんでした。先生方の論文やインタビューから私が考察したものになりますので、ご注意ください。
一方で、臨床経験からERA検査はできるだけ受けた方がいいという考え方の先生も見つけることができました。(*7)
大抵は着床の窓は5日目が多いのに調べてみたら着床の窓が2日目だった方がいたそうです…!そして、ずれに合わせて移植したらめでたく妊娠となったそうです。3日も違うとか…
着床についてはまだ謎が多く神秘的な領域です。先生方も、いろいろな考え方があるようで、多分どれが絶対的に正しいとかはなく、自分が正しいと思った道が、正しいはず…!
まとめると…
ホルモン補充周期ならERA検査をした方がいいけれど(着床の窓は3〜5割ずれる)、自然周期ならERA検査は不要かもしれない(着床の窓は2割のずれ)
私の鍼の先生にも聞いてみました。
『確かに着床の窓はずれない方がいいけど、ずれてたとしても着床する時はするし。やっぱり最後は卵の力だよ』
た、たしかに…!!
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