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僕がたくさん水を飲む理由と短髪さわやか彼氏とルックバックの日記

 今日珍しく二限を受けていたら授業後、僕の後ろに座っていたのだろう数回話したことある人がこれまた珍しく話しかけてきた。学校でサークル以外の人と会話するなんてサークルの管理人に怒鳴られるのを除いて、(今日も怒鳴られた。)久々がゆえ動揺を隠しきれないまま受け答えの準備をしていた僕に対し、

「授業中キミのことずっと見てたんだけど〜」

の文言から始まる会話というのは非常に魅力的で、これが百人一首の上の句だったら間違いなくこれは恋の歌になるんだけどなーって思っていたが、どうやら僕に言いたいのは別の一点だけのようだった。

「授業中キミのことずっと見てたんだけど、キミってめっちゃお茶飲むよね笑」

 これは確かにそう。確かにそうなんだけど別に僕は喉が渇いてるわけでは無いんだよね。当然表情にクエスチョンマークを浮かべるその子に続ける。
 つまり僕にとってのお茶を飲むという行為は給水、という目的ではなく授業中椅子を傾けてユラユラさせたり、周りを見渡したり、無意味に筆箱の中をガサゴソする行為と全く同列なんだよな。これはただ単に僕がじっと授業を受けることが出来ないというところにそもそも起因しているわけなんだけど。
 椅子を傾けてユラユラさせたり、周りを見渡したり、無意味に筆箱の中をガサゴソする行為だけではなんとなく間が持たなくなってきてしまっている僕は新たなバリエーションとしてお茶を飲むということも僕のじっとしていられないdaysの中に組み込んでしまっていたわけだ。別に授業中に間なんて持たせなくていいのに。半ば強迫観念に近いこれは。
 いやホントにじっとしていられない。これは授業中手を挙げずに勝手に発言して怒られていた僕の小学生時代の頃からなーんにも変わっていない。変わっていないのだ。
 ちなみにお酒の席でぼくはアホみたいなペースでお酒を飲むんだけどこれも上のこととまったく同じ原理。飲みたいから飲んでるんじゃなくてじっと出来ないから飲んでる。のに加えて会話で間が持たないからまた飲むそのダブルパンチで結果バカになる。この間が持たないという感覚に僕はホントにいつも殺されそうになっているのだが逆にみんななんにも気にならないのか!?僕は普段自分のやりたいことを自由にやってるように見せているのに結局のところこんなに他人の目しか気にしていない自分を見つけてとっても嫌になることがたくさんです。
 そういうとやっと合点が言ったのか僕に向かって

「あーなるほど確かにキミ授業中ずっと動いてて早送りのコマ撮り映画みたい笑」

 授業中の僕は、早送りのコマ撮り映画みたいらしい。もう授業出れん。

家に帰ってインスタを見る。あんなにInstagramはキラキラしているから嫌だと言っていた僕もついに生活の習慣にインスタグラムが浸透しているようで。キラキラした他人の日常もふーんって感じでサラリと頭を透過する。だから以前僕に

「私、あなたみたいな髪型の男の人しか好きになれないんだよね。」

と言っていた娘がさっきインスタに
「好きぴ(はーと)」って文字と共に短髪さわやか彼氏(おそらく良い奴で、お父さんは歯科医とかやってそうな白シャツ男)とのツーショットをストーリーにあげていてもなんにも…心に刺さりまくる!!!!!!???!!!
刺さりまくる!!!!!!????!!!!!!

この表情になった。打ちのめされた。

 ルックバック読みましたか?チェンソーマンの作者が書いた読みきり。僕は読みました。なんだかTwitterではあの漫画を読んでその圧倒的な実力に心を折られ絶望して筆を折られる絵描きが後を絶たないとか何とか。しっかし不思議なもんだよね。僕らがまだ小学生だった頃、授業中勝手に発言していた頃はなにかすんげー実力のあるものを見て思うことってのは絶望じゃなくて尊敬なんだよな。すげ〜憧れるっ!って。それが大人になるにつれてなんですか絶望して勝てないやってなってしまうんですね。時が経つにつれ自分の実力がわかるからだという言葉もありますけどもここは1つ童心に戻って憧れ、自分自身のオリジナルを1からという考え方になれる人になりたいとは思っています。あくまで心持ち。
 まあでも短髪さわやか男には全く憧れね〜!バカヤロっ!でも短髪さわやかくんはもう人並みに就活してインターンだかなんだかやって進むんだろうな。きっといい人生を歩む顔をしていた。対する僕はどうなんだ。鏡を見る。足が荒れている。もう何も出来ねえよ……助けて。まだ手付かずのレポート1000字書けばいいんだけどこのnoteもう既に1800文字書いている。僕はバカなのか。ばいちゃ。

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