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瓢たんの焼き餃子

この記事は2017年12月21日に Umio's Food Blog に投稿されたものです。この記事を書いたあと、神戸に用事があるときは必ずと行ってよいほど元町店に立ち寄りました。瓢たんに行くだけのために神戸に赴いたこともありました。残念ながら2020年6月、63年にわたる歴史の幕を閉じましが、この餃子の味とお店の空気感がくれた元気と思い出は、いつまでも私の心にとどまることでしょう。

初「瓢たん」。

カリッともちっとな皮に、あっさりした乾いた(ノン・ジューシー)な餡。もちろん味噌ダレ。「味噌ダレをベースに、あとはお好みで」とお店のおばちゃんからガイダンス。ニンニクが漬け込まれた醤油と酢を加える。

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餡は肉主体。味噌は色も濃く、味にもコクがある。にんにく醤油が餃子を引き立てる。

焼き手は無口だが丁寧な仕事をしている。もちろん注文を取ってから焼き始める。結構待つけど、その分おいしい。サービスのおばちゃんと焼きのおばちゃんのコンビがいいのだ。

店は7席くらいのカウンターのみ。後ろを通る時は声をかけないといけないくらい狭い。でも落ち着く場所だ。

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帰り際、お店のおばちゃんはこのように説明してくれた。「神戸の餃子専門店は味噌ダレ、だからうちはニラと生姜を使ったあっさりとした餡にしてる」。

にんにくは使わない。その代わりにんにく醤油を置いているのだ。「にんにくは餃子の外にある方がいいですね」と答えて帰途についた。

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お店情報

瓢たん 元町本店
兵庫県神戸市中央区元町通1-11-15
最寄り駅: JR・阪神元町駅


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