ひとさまのエモを言語化する企画《エモソムリエ02 ライス》

こんにちは。カニ @uminosachi_uni です。

ひとさまのエモを言語化する企画《エモソムリエ》は、みなさまから「言葉にできないけどエモい!」お題を投げていただき、カニが代わりに「なぜエモいのか?」を考えて解説してみる企画です。

第2弾は、かがりさんより頂いた《お笑いコンビ・ライスのエモエピソード》です。

ライスの公式Youtube→ https://www.youtube.com/channel/UCCBz0umWMLaxtYxx8fMJOKw

推し芸人コンビのライスが
田所「関町は死に際が一番面白い」「葬式で誰より爆笑する」
二人「関町の葬式が芸人人生最大のコント」
とケラケラ笑って話すのがエモなのですが… なお関町さんは慎吾さんに並ぶリアクション芸人で、二人は関町死亡ドッキリという壮絶な企画ライブをしたことすらあります

コンビの関係性……! それでは早速、なんでエモいのか考えてみたいと思います!

ライスの関係性はなぜエモいのか

①骨の髄まで芸人のふたりがエモい

このエピソードを聞いて最初に浮かんだのが、チャップリンの名言とされる「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くで見ると喜劇だ」でした。

関町さんは存在してるだけで形容しがたい面白さがにじみ出ていて、いわば「人生自体が喜劇の人」なんじゃないでしょうか。

そしてそんな関町さんを(関町さんの人生を)、間近で面白がる田所さんも、脳髄まで芸人で、コント師なんだと思います。

才に溢れたコント師の方って、人生を俯瞰する視点を持ってるイメージがあります。斜に構えてるとかではなく、主観的には必死に生きててしんどい思いも沢山してるのに、同時にそれを客観視する冷静な目を持ち合わせてるというか。悲劇を「これおもろいな」と捉える視点がある。

コントに自分の人生を丸ごとベットする関町さんと、関町さんの葬式さえも喜劇と捉える田所さん。「芸人以外ではあれないふたり」がコンビを組んでるのがぐっときます。

あと、カニの勘でたぶんこのふたり、もともと親友な気がしている。それでもなお「親友関町の死が悲しい」を「芸人関町の死が面白い」が凌駕していくの、芸人関町に対する最大の敬意以外の何物でもない。

②人生の最後を見届ける意思がエモい

田所さんが関町さんの死を見届けて、それがふたりの芸人人生の最大のコントと捉えるの、それもう添い遂げてると言っていいのでは(語弊)

このエピソード、死を面白がってるような外枠に意識が向かいがちですけど、これ「関町とは死ぬまでコンビでいるし、最期の瞬間まで芸人でいる」って意思ですよね。こんなん芸人オタクにクリティカル入るに決まってるやん……

③相方への自信と確信がエモい

田所さんの言葉からは、「関町の人生はめちゃめちゃ面白い」という自信と確信を感じた。関町さんの面白さを誰よりも信じて、誰よりもわかってるのは田所さんなんだと思う。

しかも、「葬式が芸人人生最大のコント」と笑いあうところに、ふたりの視点の共有を感じてさらにやられる。

あとやっぱり、ケラケラ笑いながらっていうのがずるすぎる。ふたりが一生お笑いコンビでいることも、関町さんの人生を一番面白がってるのが田所さんだってことも、「当たり前だろ?」って言われてるみたいだ。だから、このエピソードはエモいんだと思いました。


お読みいただきありがとうございました。「エモソムリエ」企画では、あなたの言葉にできない、誰かに言語化してほしいエモを募集中です。

こんなときにおすすめ→「好きなアーティストの新曲のここがエモい、でも言葉にできない!」「友達に推しの良さをプレゼンしたいけど、いい表現が思いつかないので力を貸して!」「推しの関係性がエモすぎるんですけど、推してない人からはどう見える? 客観的な視点で解説して」

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