リハビリテーション_1
リハビリの記録.
・句読点をつけると怒っていると感じる人がいるらしい。
・だいぶこの国にも慣れた。結局どこに行ってもやっていることは対して変わらない。
・Tくんとの会話はとても面白い。とてもひねくれているが、それでいて持ち前の地頭の良さが随所で光る。少々会い過ぎな気もするが。
・だんだんMとも話すようになってきた。一方で彼の英語にはまだなれない。もう少し練習しなければ。
・Hとも毎週二回話す。だんだん具体性を帯びてきた性か、話に熱が乗る。この小さい出来事が後々どうなるかまだ予想がつかない。
・半年ほど経つがまだどうにも追いついていないことが多くある。夜中に散歩をしなければどうにもやっていけない。人と話すことに抵抗を覚える習慣も毎日のようにあるが、それではここに来た意味がない。次の週はどこか遠くに行こうか。そうだ、隣の国にでも行こうか。
・物事はやや順調に進んでいるようにも思える。ボスともそこまで大きなすれ違いがない。ただ今週までに僕がこの仕事にケリをつける必要はある。問題が一つ残っているがそれを聞くことがまだできていない。結局忘れているのだった。
・キャッシュを引き出すことができない。銀行に何度か問い合わせしているがとにかく返信が遅い。提示された電話番号も、先方はあっていると言っているが全く繋がらない。どうなっているんだか。
・SNSから少しづつ離れているような気がする。とはいえ毎日見るのだが、以前よりも本当に単にやることがないからという理由で開くことが多くなった。
・栄養価が足りない気がする。そして継続的なストレス。ストレスを感じると肌に来る。
・水を多く飲んで運動するようになった。以前よりというレベルだが。言葉はまだ上手くかけない。表現をしたいという気持ちはあるがそのぶつけどころが分からず、その昇華の仕方もよくわからないといった感じ。仕事もその昇華方法の一種ではあるが、なかなか気分が乗らないことも多々ある。
・ずっと夢を見ているような気分がする。季節は変わらないし、自分の抱えている問題を解決することはここではできない。僕は帰らなければならない。帰ってやらなければいけないことがある。そしてもう一つの問題はおそらくここで解決する問題なのだと思う。それはもう過去に終わったことで、僕はそれを僕の中で終わらせなければならない。それを終わらせるためにあとどのくらいの歳月が必要なのかは想像できない。ただこの先はずっと灰色だ。終わりを頭ではわかっているが、体が理解できていない。体がその終わりを認識したときにどうなるのか見当もつかない。夢でもいいから終わらせたくないのかもしれない。
・ここ最近は東京に戻れたことがあれほど嬉しかったのに、今は全く東京に戻りたいという気がしない。なんでもいいからあの街から少し離れていたかった。というより日本から離れていたい。今はそれができているが、いづれ僕は戻らなければならない。東京に戻って現実と向き合わなければならない。所詮現実逃避なのかもしれない。今はこの国が僕の現実だが、そう遠くないうちに東京が僕の現実になる日が戻ってくる。仕事が嫌なわけではない。違う。あの街よりはマシだが、東京にいるといろんなことを思い出す。僕はまだそれに向き合う準備ができていないのかもしれない。仮に僕がアメリカ人で祖国から離れていたとしたら、同じことを思うんじゃないかと思う。誰もが自分の立場でしか話をしないし、自分の立場のことだけを考えているように一見見えてしまう。実際は、大半の人はそういったことに辟易して、何もしないことに決めている。異常者と何もしない人たちの群れ。そして僕自身も同じだ。この国にいるとそこから逃げられるような気がしてしまう。実際にはこの国でも同じことが起こっていて、きっと僕がそれを見ていないだけなんだと思うが。
・kとはまだ連絡が続いている。かろうじて3日に一度くらいというところか。一度話したが、なかなかきつそうだった。一見元気そうに振る舞っているが実際のところはその何倍もつらいのだろう。僕はkがその詳細をあまり話したがっていないようにかんじて、自分の最近の話を面白おかしく話してみせたが、それが良かったのかはわからない。もう少しkの話をよく聞くべきだったのかもしれない。人に寄り添うとき、何が答えなのか、いつもわからない。完全に同情することが正解のときもあるし、全く違う気分にさせることが大事なときもある。いづれにしろ話しすぎた感じも少しあって、もう少し、kの話を聞くべきだったとも思った。二回いった。つぎはもう少し話を丁寧にきこう。
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