マガジンのカバー画像

それでも、毒になる親

11
機能不全家庭出身の私が、どれほど努力してもなお「毒親」と称されることから、逃れられなかったのはなぜか。振り返りの記録です。
運営しているクリエイター

#ASD

それでも、毒になる親 4.歩けない子

二人目の子どもを妊娠した時、私には子育て経験者としての余裕があった。 乳幼児の生育の過程…

29

それでも、毒になる親 5.甘やかしすぎ

子どもはその後、歩けるようになり、走れるようになった。 それどころか、むしろ多動の傾向が…

21

それでも、毒になる親 6.放置される子

体操教室や幼稚園へ通いはじめてもなお、子どもたちの運動機能や、コミュニケーション能力への…

32

それでも、毒になる親 7.人並であること

入園当初は泣いてばかりだった上の子も、何人かのお友達ができたり、年中行事を一通り体験する…

21

それでも、毒になる親 8.いくつといくつ

子どもが小学校に入学する頃には、家庭での、一日のタイムスケジュールがほぼ定着していた。 …

18

それでも、毒になる親 9.二人の違い

子どもを授かる前まで、私は一人で、あれやこれやと考えを巡らせては、必要以上に不安に陥って…

20

それでも、毒になる親 10.空のポケット

20代でうつ病を発症した後、カウンセリングを続ける中で、私はネグレクトという言葉を知った。 幼少期、衣食住のどれもが表面的には足りていたから、逆に気付きにくかったことも理解した。 それ以来、私は、自分が被虐待児だったのだ、という自覚を持って生きてきた。 だからこそ子どもたちには、自分のような人生を歩ませたくない、と願ってきた。そして何としても幸せになれるように、正しく育てるのだ、と意気込んできたのだ。 そのこと自体が間違っていたとは、私は今も思っていない。 問題はそ

それでも、毒になる親 11.連鎖の向こう

「毒親」という言葉はすっかり定着し、すでに言葉だけが一人歩きをしている。その果てに、人生…

23