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03/13~18 しあわせについて|ディズニーランドとAV女優と

■2018/03/13 火
ふとしたときに、いつも、幸せについて考えてしまう。
前にAIのルポを書いているときも最後には幸せの問題になってしまった。
今の、お金ルポを書いているときにも、人間と幸せについて考えてしまう。
ひとによって幸せのかたちがちがうことが、より幸せの問題をややこしくしている。

昔、究極のマゾ「観念 絵夢」という人がいた。
QJだかなんかで知ったAV男優だったと思うんだけど、すんごいハードなプレイをしていた。
「マゾバイブル」という本も出している。
この人の理論だと苦痛は快楽で汚いが綺麗。完全に逆転しているのだ。
こういう人ばかり100人の村があったら、きっと普通の人たちから蔑まれてひどいことをされるのだろうがしかし、彼らにとってそれは快楽である幸せなのである。
だから他の村のひとはMの村に対して心置きなくひどいことをして良い。

こうした理屈にどこか違和感を感じるとしたら、その人は規範の側にいる。
だけどやはり自分もどこかヘンだなと思ってしまう。

でももしかしたら、これは世界のどこかで起きている問題とすごく近いような気もして、多様性こそが問題を発生させている。と言うことすらできる。
こういう思索をしているとちゅうで「うわー!もう考えたくねえ!」ってなってしまうのは、「物事を単純にしたい」という自分のわがままにすぎない。
ひとは複雑なものにストレスを感じて、それを単純にしたくなる。

幸福について考えるのは体力がいる。

朝から近所に住むご夫婦の家に子供を預かってもらい、ママ企業大学の審査員+対談仕事。
思ったよりも本格的な起業プレゼンで、マネーの虎を思い出した(そこまでじゃないけど……)。
ご一緒したのは幸福学の研究者でもある前野隆司先生。お久しぶりにお会いする。
非常に良い会だった。
名刺交換した老紳士の住所に見覚えがあるなあと思ったら、熱海のシェア別荘の住所だった。

シェアサイクルで家に帰り、子供を迎えに行く。
木工で箸をつくったらしく楽しそう。というか、なんかこれまでで一番楽しそうだった。相性か?
たこ焼きをみんなで食べて帰る。

■2018/03/14 水
子供と昼ごはんを食べて家に戻り、編集さんと打ち合わせ。
急遽入った仕事の打ち合わせで高円寺に。もちろん子供連れ。
ボードゲーム屋さんだったんだけど、快く対応していただきありがたい……。
子供も一時間ちょい、なんとかギリ耐えられた。
帰りに高円寺のラーメン屋でメシ。
フル回転……原稿ができない。

■2018/03/15 木
私のなかでディズニーランドとAV女優はセットになっている。
上京したてのころ千葉のマンションに住んでいたあるAV女優は、いつも窓から外を見ていた。昼間、外を見ているとよく風船が見える。それはディズニーランドからとんできたもので、彼女はそれをながめるのが好きだった——AV女優のインタビュー集で読んだエピソードだ。

生まれてはじめてディズニーランドにいく。
自分と子供と楠本さん。男三人というパーティ編成。
子供は四歳くらいのときに母親と行ってるはずなので、ほんとに自分だけ行ったことない。
まず最初にパスを買うときに「高っ!」と驚く。ワンデー大人7400円とかすごいな。まじかよ。

中に入ってさらに待ち時間に驚く。ながい! ふつうに20分待ちが短いレベル。そうなのか……この時点で帰りたくなったのだが、せっかく来たんだからもう今日は無礼講だ。
タピオカドリンクを呑みチキンを食べ、さらになんか洞窟みたいなところでメシも食う。


船のアトラクションに乗って、鉄道乗って、スプラトゥーンみたいなやつやって、3Dの映画見て(これはすごかった)、スティッチとコミュニケーションして、よーしファストパスのちからつかっちゃうぞーってことで、スターツアーズっていうスターウォーズのアトラクションやったらめっちゃ激しくて本気で吐きそうになって開始十秒でメガネ外して目を閉じてずっと下むいてた……これは拷問……飛行機の酔いを思い出した……気絶するかと思った……。
最後にビュッフェ行って、カリブの海賊行って超つまんなくて、ディズニーもこういうてきとうなアトラクションつくるんだな……と思って帰ってきた。
おもしろかったけど、べつに二回目はいい。
やっぱりわかんねえなあ……ディズニーの良さ。
でも子供と楠本さんはわりと楽しかったみたいだから良かった。

一日に何度か風船が飛んでいくのを見た。
どこかのマンションに住むAV女優はあれを見たかな。

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