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03/24~27 熱海から鈍行9時間~姫路|新幹線で熊本|『電遊奇譚』の書評を書く|


■2018/03/24 土
思えば子供の頃の鈍行電車は苦行だった。
それなのに今はいくらでも乗れる気がする。
別に時間つぶしの道具が多くなったからというわけでもなく、景色を見ているだけでもなんとかなる。
とはいえ限度はありそうだが。

朝から温泉へ浸かり、家族でいざ姫路へ移動。
9時間の鈍行。途中浜松でおりて昼食。うなぎが名物らしいがうなぎってそんな高いもんじゃないだろうという気がしているのでもちろん食べない。
一風堂でラーメンを食べてまた車内へ。
姫路についたのは7時すぎ。
お風呂にはいって寝る。
原稿をやらねば……やばいぞ。というところで寝る。

▼読書
・冴えない彼女の育て方
ついにクライマックスまできたぞ。本当にサービス精神の塊だなあ……。

・現金の呪い
電車の中で読了。まとめると、
日本はレスキャッシュ恩恵がでかい。理由は

1)ユーロ圏とことなり日本は円の大半が国内保有されている

2)日本が巨額の公的債務を抱えている

3)重要 日本銀行が効果的なマイナス金利政策をとれるようになる

要するに現金は主に地下経済に流れているので良くない。という話だった。
ポール・アインチッヒが書いてるアイルランドで通貨のかわりにつかわれた少女奴隷の話というのが気になるな……。

08年末時点ユーロの流通高は7500億ユーロでそのうち1000しか所在が明らかになってないというのはすごい。ほとんどアングラマネー。

あと、暗号通貨は最後には絶対に政府に介入されるという話をしていた。歴史からみてもこれは明らか。
政府が重要視するのは金融政策によってつぎの3つの機能がはたせるようにすること
1)民間経済の安定化
2)金融危機の最後の貸し手として信用を供給すること
3)政府債務の部分的デフォルトの必要にせまられた場合緊急手段としてインフレを誘発すること

この3つをやるために独占したいので絶対に通貨は規制される。
わりと読みやすい本だった。

経済学も哲学もそうなんだけど前提としてる用語とかがわかってくるとがぜん読みやすくなってくるなー。
だんだん経済のことがわかってきて楽しい。

とはいえ一番わかりやすいのはこのマンガなんだが……。

■2018/03/25 日
追い詰められないと仕事をしないくせをやめたいけれど、それでなんとかなっているということはそれが向いているということなのでそのままでいいのかも知れないが、人は変化をしないようになったらおしまいなのでやはり変化したいな。

一日休み。弟の子供、4歳女児、2歳男児がめっちゃしゃべる。すごいパワフルで面白い。
姫路の実家でひたすら原稿やる。
夜中に出来た。これ、

そう、ついに電遊奇譚がでるのだ!
すばらしいエッセイなのでぜひみんな読んで。
ぼくの書いた書評は近日「ちくま」に載ります。

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