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メンクリそうめん、ダ・ヴィンチ・恐山の物語とポルノと倫理2024/07/31



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▼メンタルクリニックに行くのを完全に忘れてた。遅刻してしまったが、なんとか睡眠薬をもらいに行って先生と話す。薬をもらうだけなら自販機でいいじゃないかという気もする。医は仁術なりというが、ケアを求めて人間的な会話をして全人格まるごとを見るような治療はいまの時代はもう無理そうだ。それなら心の病はどうすればいいんだろう。自分の場合はまだ余裕があるので認知行動療法を自分で試している。

第三世代のACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)と言われるもので、森田療法にかなり似ている。どうやら自分には合っているようだ。
でも、こういうのが自分でやれない人はどうすりゃいんだよ……メンクリの医者は、メンタルを病んだ経験があるひとがやったほうがいい。共感能力が人を治すことだってあるんじゃないだろうか。

▼昼ご飯は鶏肉のチャーハンをつくった。鶏の胸肉を1枚使ったので、米はあまり使わなかったけど、量は十分。ちょっと焦がしすぎたかな。

▼書籍にISBNコードをつけたいと思い、いろいろ調べている。リモートでラジオ収録。今回はとても取れ高が高かった気がする。

▼左肩が痛い。これが四十肩なのかもしれないが、認めたくない。きっと違うはずだ。そんなわけがない。痛みを消すためには、動かさなきゃいいので、無視して仕事をしている。仕事がなかなか進んでいない。今日も原稿を書けなかったな。

▼夕食はそうめん、香川のお土産の讃岐そうめんを使ってみた。普通のそうめんよりはるかに太い。これはこれで良いんだけど、腰があって、だいぶうどんに近くなった。個人的には好きだ。ちょっと足りなかったので餃子を作った。餃子を茹でて食べる。左肩に続いて右肩も痛くなってきた。これは何なんだろうなぁ。肩がおかしくなる時期なのかよくわからない。

▼今日も大雨が降った。

▼最近お風呂に入りながらスイッチで「スレイザスパイア」をやるのが日課となっている。

アイアングラッドとナイフのやつはレベル20まで上げた。今はウォッチャーを上げていて、これもレベル13だ。これが終わったらディフェクトだが、めちゃめんどいらしい。もう完全に中毒なんだよな。やめておこう。

▼仕事が進まない。各所にメールを送る。毎日日記を更新してみてわかったことが、文章がだいぶ荒れている。ぼくはラフで文章を書いて何度も直すタイプなのだけど、日記は平易でよみやすいものにしたいから、できるだけシンプルに刈り込んでいきたい。ダラダラ書いてるとダラダラ書くのが癖になってしまう。だから、普段から切り詰めて文章を整えることを癖にしていった方が良い。
とはいえ、それは最終的には理想の話で、本当の作業はもっと泥臭い。まずは自然にラフ出しをスムーズに止まらずにやって、そのジャンクのなかからいい部分をつかう。となるとジャンクは多いほうがいいわけで、じゃあやっぱりまずは初速が大事ということになる。
ところが不思議なことに、初速を意識してブロックを書けずにさらっと流した文章があんがい良かったりする。
まずは出力を最大にして蛇口の水がじゃばじゃば出るようにする訓練をしたほうが良い。この日記はその訓練でもある。水が出るようになったらつぎはとめる。これはぼくにとっては改行に当たる部分だ。リズムをつくっていく。

▼夜突然お腹が減って何かを食べたくなるが、頑張ってわらび餅にとどめる。その後、眠くないのに寝る。なんだかよくわからない感じでぼーっと「地面師」を全部見てしまう。原作はノンフィクションだが、ドラマはそれをもとにうまくフィクションにしている。
……と書いていま、ふしぎな気持ちになった。
書籍の『地面師』を読んだときには、自分の身に起こりそうなこわさと、「五反田のあの土地か!(ゲンロンのすぐそば)」という、現実と地続きのいわくいいがたい、怪談じみたぞくりとした感覚があった。
ところがフィクションにはそれがなく、物語としての面白さがあって、そのうしろにうっすらと現実がある。物語だけではなく、現実がある、このことはどのくらい重要なのだろうか。

品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)さんがこの日記で、おもしろいことを書かれていた。

有料部分なので、引用せずに意訳すると、

・古来から定式化された物語と、ポルノ的な物語はかなりちがう
・メジャーになればなるほど物語はなぜか定式化される
・定式化された物語には倫理が組み込まれているのではないか
・ハウツーレベルになるとポルノが無視されがちなのはなぜか?

かなり雑にまとめたので、興味ある人はもとを見てほしい。

「地面師」の前に、ネトフリでは「全裸監督」というヒット作があった。
これはAV監督、村西とおるの評伝をドラマ化したものだ。つまり「ポルノ的なものを作っている男の物語」である。ポルノだけでは成立せず、ポルノをつくる人間たちのドラマ、でなければいけなかった。
現実の人生はドラマじゃない。だから物語としては不完全だ。啓蒙も倫理もなにもない。突然始まって突然おわる。しかし、そこには「事実」の強度がある。それはポルノが持つ強度に近い。
現実とポルノは「点」が連続している。
対して定式化された物語は「線」でできている。

漠然としたイメージだが、線の上に点がのることで、つよい持続性が得られる。倫理やメッセージは冗長性のなかで、ひとがかってに生成してしまうもので、だからこそ物語がひとそれぞれの心にとどく。
つまり、物語というのは読者が自己生成する場で、それが物語の寿命をのばすことにつながるのかもしれない。


つづく

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