2024/07/14あのころは書原もまだここにあった。
このスーパー謎アイテム「マジカルスピナー」これは流行る！！！！！
まじでほしい。
久しぶりに友達と食事をした。近況報告をしながら、運命の恋の話を聞いてしまった。
30代後半で運命の相手と出会ったという話なのだけれど、その中身があまりにもドラマチックだった。
少年時代の恋と遠く離れた国と、悲しい出来事。
この世界にも奇跡ががあると思えるのは、希望だ。
ちょうどこの同人誌を読んでいたのがまさに、シンクロニシティだ……。
青春ヘラ9、涼宮ファム・ファタール、この破滅感、いい pic.twitter.com/NUIodJQK7j
— 海猫沢めろん (@uminekozawa) July 14, 2024
荻窪の邪宗門でクリームソーダをのむ。
邪宗門 pic.twitter.com/ZBpGDR60oG
— 海猫沢めろん (@uminekozawa) July 14, 2024
Amazon Primeセールが始まった。
何度も言うが、Amazonプライムセールで一番お得な情報。
それは、何も買わないことだ。
安いからといって余計なものを買う。
これぞ安物買いの銭失いというものだ。
だから俺は何も買わないと決めていた……のに、結局買ってしまった。
ウォシュレットとジェットウォッシャー。
最近肩がガクガクしてジムに行けてない。
フックを打つと肩に痛みが走り、関節が極められたような痛みが続く。
この状態ではさすがにボクシングの練習ができないので休んで体を直しているのだけれども、実際あまり良くなっていない。
この間鍼に行ったことでマシにはなったけれども、やっぱり根治には至っていない。
経験上、これを直すためには毎日筋トレをするか、むしろ毎日ちゃんと動かなければいけない。
しかし今は原稿の締め切りが近づいている。
健康と原稿のバランスこそが問題である。
そんなわけで家で懸垂できるように懸垂バーを買った。
最初は懸垂マシンを買おうとしたけれども、懸垂マシンというやつは置き場所に非常に困る。
3000円前後で、壁の両脇に突っ張り棒のようにして使う懸垂バーを発見。
玄関の部分がちょうど突っ張りができる形状になっているので、それをゲット。
200キロまで耐えられるらしいので、これなら大丈夫だろう。
結局Amazonプライムでいっぱい買ってしまった。
ありがとうAmazonプライムセールありがとうAmazon。
道を歩いていると、ドロドロに溶けたコンクリートの柱に出会った。
水木しげるの妖怪百目にちょっと似ていた。
これって富士塚じゃないかと思ったけれど、中心の部分に鉄骨が入っていて、コンクリートで固められているようだ。富士塚ってこういうコンクリートで作るのかな？ Googleで調べてみるが出てこない。どうも違うらしい。そうか、ちょっと違ったか。
雨上がりの青梅街道を散歩した。
荻窪から阿佐ヶ谷方面に向かう途中に清掃局があって、その近くに僕は上京して初めて家を借りて住んでいた。懐かしくなってその家を見に行ったら、まだ以前のままその建物は存在していて、20年前とまったく同じようにそこにあった。この辺りは20年経ってもそんなに新しい店ができるわけではなく、あまり変わっていない。このゾーンは案外不毛地帯で、住宅地が多く、なかなか店をやっても繁盛しないのかもしれない。駅も遠いし。
道の脇にキラキラしているものが見えた。緑色のネットの中に透明なペットボトルのゴミがいっぱい詰まっていて、それが街灯の明かりを反射してキラキラしていた。ペットボトルはすべてフィルムが剥がされている。こうしてみると氷みたいで綺麗だ。
左腕を振って歩いていると、左肩のあたりがガクガクと音を立てて気持ち悪い。途中の陸橋に人が座っている。さっき食べたカレーでお腹がいっぱいなので、ここでカロリーを消費したい。雨上がりなのでやっぱりちょっとムシムシする。
さっき入った喫茶店はタバコを吸える店だったから、店にいる間はそんなに気にならなかったが、出てきた瞬間にタバコの匂いがすごく気になった。タバコの匂いがすると、湿気だけじゃなくてニコチンが身体にべとべとまとわりついているような感じがする。そして雨上がりの道の脇にはビニール傘がよく捨てられている。
阿佐ヶ谷の消防署の前にはミニストップがあって、その隣がホテルルートインなんだけれども、昔はこのミニストップがピエトロパスタだった気がする。20年前、このピエトロパスタは僕にとっては高級品だったので、あまり行くことはなかったけれど、４回だけ行ったことがある。そのなかの1回、中にいたお父さんと小学校低学年くらいの女の子がいて、慶応と早稲田の受験の話をしていたのを思い出した。20年前から受験戦争は始まっていたのか。
あのころは荻窪駅から家に帰るのが嫌で、南阿佐ヶ谷か阿佐ヶ谷からよく帰っていたが、今歩いてみると、たいして距離は変わらなくて、こうやってダラダラ歩くのもいいもんだなと思う。当時、いっしょに暮らしていた彼女とよく歩いたものだ。駅前のデニーズで夜中にお茶をして、ふたりで朝まで本を読んだり、そんなことを思い出す。
駅前の吉野家も昔からある。阿佐ヶ谷駅前で吉野家の牛丼の匂いを嗅ぐと、なつかしくてタイムスリップして時間が飛んでしまう。ラベンダーじゃなくて牛丼なのがちょっと嫌だけど。
あのころは書原もまだここにあったのに。なんだか大事だったものが、ぜんぶ失われてしまった気がしてさみしい。
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