2024/7/16型にはまり型を破る、型無しもまた型のなか


雨の日は眠りが深い。昼ごろに起きて、いつものようにそうめんを食べる。この日記を最近毎日更新しているのはルーティンワークのように書くことを毎日習慣付けるためだ。問題は締め切りが近い原稿が進んでいないこと。明日は取材があるので、少し休もうというわけにはいかない。いろいろやっていたら、今日の夕方からエリーツの座談会収録があるのを忘れていて、慌てて準備する。

文学系ロックバンド「エリーツ」はもう5年近く活動していて、同人誌を出しつつ音楽を楽しんでいる。最近、生AIで紹介動画を作ってみたので、ぜひ見てほしい。

座談会では、これまでのZINE「エリーツ」の振り返り。
5年間、年2回発行し続けられているのは読者のおかげでもある。
クリエイティブなことは楽しみから生まれるべきで、それが伝わると信じている。

収録が終わり、お腹が空いたので、また牛繁に行く。カルビクッパが690円で量も多くて満足できる。焼肉を食べるんじゃなく、定食屋として一品料理を楽しむのもオススメだ。

すばるの拡大書評が出たのでよろしくです。


ある作家さんが、小説をルーティン化して、理由なしにとにかくやることを勧めていた。確かにこれは真理だ。何か理由がなくても、まずやることが大事。そのためにまずちょっとずつ習慣を作っていかないといけない。携帯をやめるのも一つの手だ。気づいたらずっと携帯をいじっているから、まず携帯を止めて起きたら書くことをする。その作家さんは酒を飲まないようにして、人付き合いも少なくして執筆に集中することにしたらしい。
執筆を仕事として考えるならば、とても正しい。
ただ、ぼくはそれをやらない。
なぜなら、べつに正しくありたいわけではないからだ。
ずっと言っているようにぼくは執筆以前に人生の実験としてこの仕事をやっている。ぼくにとって「作家」は書く人であると同時に、生き方の実践・観察者でもある。実践と観察がセットになっているのは、実践だけに耽溺すると、破滅こそが偉いという、古臭い類型的無頼に堕するからである。だからつねに観察者を忘れない。
自分の人生を好きに生きる。生きられない苦しみもふくめて。そのうえで書きたくなれば書く。書きたくなければ書かない。書くことと生きることを、ことさらわけて考える必要はない。

かつてデザインの仕事をしていたとき、松岡正剛門下のディレクターに
「君は型破りになりたいのだろうが、まず型にはまれ。そうしないとただの型なしだ」
とよく言われた。いまふりかえって、思うのは、
「うるせえ。ごたくは捨てておまえも暴れろ」
だ。暴れてみれば良くも悪くも変化する。瞬間ごとに毎回べつのおもいつきで対応していくことを続けるような生をぼくは望んでいる。


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90年代の地方都市でクソみたいなサイコパスの萌えオタが闇金ウシジマくんみたいな生活を送ります。おわり。連載時の新井英樹 先生のイラストが全部収録されています。 表紙デザインも海猫沢。


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📺️ロックバンド「エリーツ」のYouTube(海猫沢Gt)



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