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忍殺TRPG小説風リプレイ【シークレット・ミッション(その2)】

◆アイサツ

 ドーモ、海中劣と申します。こちらの記事はニンジャスレイヤーTRPGの小説風リプレイとなっております。ニンジャスレイヤーTRPGについては下記の記事をご覧ください。

 こちらの記事は前回の続きとなっております。よろしければそちらから見てやってください。

ではやっていきたいと思います!

◆本編

◆◆◆

 …………カタカタッターン。カタカタッターン。

 キョート系企業ミヤビ・クリエイティブ、ネオサイタマ支社地下室。ここはザイバツニンジャたちがネオサイタマでの拠点としているアジトのひとつである。いまここでレツノスケが高速タイプするUNIXの画面をネクロマとヴァルナの二人が左右から覗き込んでいた。

 カタカタッターン。カタカタッターン。キャバァーン!「フーッ……良し」やがて電子ファンファーレが鳴り響き、レツノスケは達成感に満ちた息を吐き出した。その横ではヴァルナがしかめ面で耳を塞いでいる。生粋のガイオン貴族である彼女の耳にはUNIXの放つ電子音声は毒なのだ。

レツノスケハッキング: 6d6>=5 = (4,2,1,2,5,4 :成功数:1)

ギリギリセーフ!

『即応ダイス』+2

「際どいところだったが……どうにかソウカイヤの監視網を出し抜いた。マッポネットにアクセスしてクローンマッポ計画に携わっていると思わしき人物の情報を手に入れたぞ」「お見事です!流石レツノスケ=サン!」ネクロマが拍手!「大したもんやなあ。さぞかし勉強されたんでしょうなあ。うちも見習わんと」ヴァルナも小さく拍手。

「……とにかく、これが今回のターゲットのデータだ。確認しろ」レツノスケはUNIX画面上にある男のプロフィール画像を表示させる。右目をサイバネアイに置換した体格の良い屈強なデッカーだ。顔写真の下には『クロンスキ』の名前。

◆フォールン・デッカーの「クロンスキ」 (種別:モータル/重サイバネ)
カラテ       4    体力        4
ニューロン     3    精神力       3
ワザマエ      3    脚力        2/-
ジツ        -    万札        5

攻撃/射撃/機先/電脳  5/8/4/4
回避:5

◇装備や特記事項
 ▶サイバネアイLV1、▷高性能赤外線ターゲッター、▶テッコLV1、▶生体LAN端子LV1
 ▷仕込み大型ナイフ:▷内蔵型ブレード読み替え
 LAN直結型デッカーガン:銃器、連射2、時間差、マルチターゲット、ダメージ2

「このクロンスキという重サイバネデッカーは近頃発生しているチーフマッポ並びにデッカーの不審死事件の『調査』を担当している。だがそれは欺瞞だ」レツノスケは画面の中をクロンスキを指先でコツコツと叩く。

「被害に遭ったデッカーたちはマッポの立場を利用して小銭を稼ぐようなフォールンデッカーや、市民の安全がどうこう言う古いタイプのデッカーばかりだ。ちょうどクローンマッポ計画なんてものに反対しそうな……な」「なるほど!合点がいきましたよ!」説明の途中でネクロマがぽんと手を叩いた。

「つまりこのクロンスキという男がアマクダリの手先で、クローンマッポ計画の邪魔になりそうなデッカーたちを殺して回っている……そして自分が捜査担当の座に就くことで証拠を隠滅している訳ですね!いやあ、非ニンジャのクズ共が醜い理由で殺し合ってるのはいつ見ても気分が高まります!きっと脳内物質とか……そういうアレが分泌されてるんですよ!」「せやなあ。凄いなあ。良かったですなあ」ヴァルナが同意。

「…………とにかく、我々の目的がクローンマッポ計画を頓挫させることである以上、このクロンスキという男を放っておくわけにはいかん。うまくいけばこいつから更に情報を引き出すことも出来よう。……話は以上だ。行くぞ」レツノスケはUNIXの電源を落とし、2人を促す。ネクロマはその輪郭におぞましいジツの力を泡立たせ、ヴァルナは人形のように美しくも冷たい笑みで応じた。

◆◆◆

 耳をつんざく広告音声、視界を塗りつぶすネオン看板。それらの陰で違法薬物を扱う売人が路地裏から手招きし、その横ではZBRをオーバードーズしたモヒカンへアーとチョンマゲヘアーのヨタモノ同士が重なり合うように倒れている。銃声と怒号はこの街では日常だ。市民たちは関わりになるのを避けて距離を取るか、あるいは炎に飛び込む虫のように近づいていくか、そのどちらか。

 どこぞのヤクザ・クランのワカガシラが無礼を働いたスモトリ崩れを撃ち殺し、そのワカガシラもどこぞのテッポダマにドスダガーで刺し殺され、そのテッポダマも護衛ヤクザの一斉射撃で蜂の巣にされ、薄汚い血がコンクリートの地面にぶちまけられる。それらすべての混沌を重金属酸性雨に濡れる武田信玄像が険しい目つきで見下ろしている。ここはツチノコ・ストリート。犯罪都市ネオサイタマにおいても特別に治安の劣悪な暗黒街である。

「チッ、この頃どうにもシケてやがる」一人毒づき、ダスターコートの中年男性は違法ドラッグ売人からピンハネした万札の束を数え終えた。「連中デッカーってもんをナメてやがるな……誰のおかげで商売できると思ってやがんだってんだ」男は伸縮性の弱まった輪ゴムでまとめられた万札の束を懐にしまうと禁煙ZBRガムをくちゃくちゃと噛み始めた。

 その時である。「ドーモ、お疲れ様です」タバコを咥えたPVCレインコート姿の背の高い男がぬうと姿を現し、不良デッカーの横に並び立つ。「ア?ああ、ドーモ。確か、アンタ……えーと?」「クロンスキですよ、ギリダ=サン」クロンスキは携帯灰皿でタバコをもみ消す。

「クロンスキ…………ン、思い出した。マッポ殺しの捜査がどうこう言ってたな。なんか用かい」ギリダは懐に入れた万札の束をコートの上から手の平で押さえる。まさか売人とのやり取りを見られていたか?「そう警戒しないでください、ギリダ=サン」

 クロンスキは口元に手を当て、後ずさろうとするギリダの耳元に囁いた。「実はその件でようやく犯人の目星がつきましてね、ちょっと向こうでお話をしたいのですが……」そう言ってクロンスキは薄暗い路地を指差し、すたすたと歩いていく。彼の頭上で『おマミ』のネオン看板が瞬きするようにバチバチと点滅した。「まあ、いいけどよ……」ギリダはコートを着直し、後へと続く。『おマミ』の明かりがフッと消えた。

◇◇◇

「で、ホシは誰だって」「ちょっと待ってください。資料が車内にありまして……ああ、そこです」曲がりくねった路地の先、不法投棄オイランドロイドの残骸やバイオマグロの頭が山のように積み重なったゴミ捨て場の横を通り過ぎ、影の吹き溜まりめいた駐車場へとたどり着く。彼らの足元を肥え太ったバイオネズミが通り過ぎ、ギリダはネズミ目掛けてZBRガムを吐き捨てた。

 錆びたワゴン車と軽自動車の間に停めてあるマッポビークルの扉をクロンスキが開ける。ギリダはなんとなしに己の背後を振り返った。通路を封鎖するライアットシールド、見慣れぬ顔のマッポたち。自分に向けられた銃口。

「こりゃ一体」「それをわかる必要はありません。貴方はここで死ぬのだから」狼狽するギリダの背中にクロンスキは平坦な口調でそう言った。彼が車内から取り出したのは資料などではなく、LAN直結型の改造デッカーガンだった。

「「「ザッケンナコラー不良デッカー!」」」マッポたちが一斉に叫ぶ。一糸乱れぬ統率された動き。ギリダは気が付かなかった。NSPDの制服に隠されたマッポたちの顔が、体格が、多生児めいてまったく同じであることに。そしてそれらすべてがクローンヤクザとも同じであるということに!試験運用クローンマッポ!

◆フォールン・デッカーの「ギリダ」 (種別:モータル)
カラテ       4    体力        5
ニューロン     3    精神力       3
ワザマエ      4    脚力        2/-
ジツ        -    万札        5

攻撃/射撃/機先/電脳  4/5/3/3

◇装備や特記事項
 ▶生体LAN端子LV1、テックヘヴィレガース
 LAN直結型デッカーガン:銃器、連射2、時間差、マルチターゲット、ダメージ2
 ジュッテ:アサシンダガー読み替え

※NPCとしてのルーチン
 物陰マスに侵入次第、「クローンマッポ」>「増援」>「クロンスキ」の優先度で銃撃。
 彼が撃破したNPCの【万札】は万札プールに取っておいて、後でPCらで山分けする。
◆試験運用クローンマッポ (種別:モータル/バイオ生物/クローンヤクザ)
カラテ       2    体力        1
ニューロン     1    精神力       1
ワザマエ      3    脚力        2/-
ジツ        -    万札        1

攻撃/射撃/機先/電脳  2/3/1/1

◇装備や特記事項
 マッポガン:銃器、連射1、ダメージ1
 ライアットシールド:装備したキャラクターを対象とする『射撃判定』の難易度+1。

 だが、その時だ!「「「グワーッ!?」」」今正に銃の引き金を引こうとしていたクローンマッポが突然その場に崩れ落ちた!「「!?」」ギリダは気が付かなかった。クロンスキも気が付かなかった。この路地裏に潜んでいた、3人のニンジャの存在に!

※緑色のマスは車の陰やゴミ捨て場といった身を隠せるマスである。このマスから『連続側転』以外で出たり、このマス以外で行動を終えると隠密行動に失敗したとみなされ評価が下がる。

「まさか既に運用が始まっていたとはな」ゴミ捨て場のタンスの陰、目にも止まらぬ速度でクローンマッポをチョップ殺したレツノスケは手に付着した緑色のバイオ血液を振り払った。「クロンスキ=サンだけ相手にすればええいう話が、ややこしことになりましたな」その隣、ヴァルナはゴミに触れないようレツノスケの後ろに陣取り、スリケンをマッポの後頭部に突き立たせていた。

「ムムム……あのギリダとかいうモータルも殺してしまえばいいのでは?」ネクロマは恨めしそうな目付きでギリダを睨みつける。その身体にクローンマッポたちから零れた青白い霊魂がゼリーめいて地を這いながら吸い込まれていく。

「ダメだ。クロンスキのターゲットになっているということはアマクダリにとって生きていると不都合ということ。つまり生かしておいた方がギルドに得ということだ」「……ワカリマシタ」ネクロマは不承不承と頷いた。

「いいか、何度も言うがこれは極秘任務だ。決して姿を見られるんじゃあないぞ。いいな」レツノスケの言葉にヴァルナとネクロマは視線を合わせて答えとする。「準備はいいな……行くぞ!」そして静かなるイクサの火蓋が今、切られた!

イニシアチブ
ロンダイジ・レツノスケ→ヴァルナ→ネクロマ→ギリダ→
クロンスキ→クローンマッポ

(イヤーッ!)「「「グワーッ!?」」」レツノスケは押し殺したシャウトと共に腕を振るう!するとクローンマッポたちが透明な巨人の掌で抑えつけられたかのように地面に押し潰された!キネシス・ジツだ!

「なんだ!?何が起きている!」クロンスキは動揺もそこそこに周囲を警戒!だがニンジャの身体能力は訓練されたデッカーの認識能力をはるかに凌駕する!(イヤーッ!)ヴァルナは影も残さぬ高速移動で通路を塞ぐクローンマッポの背後に回り込み、背中をノックするように叩く!1人2人3人!パアン!そして手の平を打ち合わせた!

 KABOOOM!「「「アバーッ!?」」」クローンマッポを火種に炎の渦が巻き起こる!ヴァルナは炎の中に己を隠して物陰へ!「アッコラー!?」生き残りクローンマッポが闇雲に乱射するが(イヤーッ!)「グワーッ!?」青白い異形の腕に掴まれ、ゴミ捨て場に引きずり込まれた!「アバーッ!」肉と骨の潰れるような音を立てて死!瞬く間にクローンマッポ部隊全滅!

「バ、バカな!訓練されたデッカーですら封殺できるクローンマッポ部隊だぞ!それを」BLAM!「ウオオッ!?」目の前で起きている事態を受け入れられず、動揺するクロンスキの鼻先を重金属弾が掠めた。クロンスキは素早く首を動かし、弾丸の飛んできた方を見やる。そこに立っていたのは……硝煙を昇らせるデッカーガンを構えたギリダ!

「事態はさっぱり飲み込めねえが……今ここで俺がすべきことは分かるぜクロンスキ=サンよぉ!テメエを捜査中の不運な転倒死で二階級特進させてやることだァー!」「ギリダァーッ!」BLAMBLAM!BLAM!デッカー2人による激しい銃撃戦!「ハハッハ!いいぞ!遥かにいい!分泌分泌分泌!」ネクロマが目を剥いて大興奮!

◇1ターン目

レツノスケカラテミサイル→マッポ:
9d6>=5 = (1,1,1,6,4,6,2,1,5 :成功数:3)
レツノスケ精神力5
マッポ4,5,6,7死亡!

ヴァルナ連続側転:
6d6>=4 = (6,1,1,2,4,2 :成功数:2)
ヴァルナカトン・ジツ→マッポ:
9d6>=5 = (3,4,4,5,1,3,6,4,6 :成功数:3)
ヴァルナ精神力7
マッポ1,2,3死亡!

ネクロマカラテ:
6d6>=4 = (6,3,1,2,3,3 :成功数:1)
マッポ9死亡!

ギリダデッカーガン→マッポクロンスキ:
3d6>=4 = (3,5,3 :成功数:1)+2d6>=4 = (3,5 :成功数:1)
マッポ死亡!
クロンスキ回避:
5d6>=5 = (5,1,6,4,3 :成功数:2)

クロンスキデッカーガン→ギリダ:
4d6>=4 = (3,1,2,1 :成功数:0)+4d6>=4 = (6,3,1,1 :成功数:1)
ギリダ体力3

「く、クソッ。あまり使いたくはなかったが……」廃車の陰に隠れたクロンスキは当惑しながらもハンドヘルドUNIXを展開!高速タイプを行い、何らかのコールサインを送ろうとする!

「増援を要請する気か?させん!イヤーッ!」「グワーッ!?」レツノスケが両手の平を前に突き出すとクロンスキの動きがカナシバリにあったように静止する!「ネクロマ=サン!やれるか!」「ヨロコンデー!イヤーッ!」その隙を狙い、実体感の無い青白い手足を持ったネクロマがビル壁を這ってクロンスキの頭上から襲い掛かる!


(ア……アイエッ)キネシスによって一切の行動を封じられたクロンスキは悲鳴を上げることすら出来なかった。「オロローン……オロローン……」突如目と鼻の先に降り立った存在……ニンジャ。こいつがクローンマッポたちを殺ったのか。クロンスキの顔が屈辱に歪む。それを見たニンジャが嘲りの笑みを浮かべたような気がした。

(イヤーッ!)ニンジャの攻撃は遅かった。否、アドレナリンの過剰分泌によって遅く見えているのだ。クロンスキのサイバネアイでない方の肉眼は確かに見た。ニンジャの青白い手足に泡立つように浮かぶ怨嗟の表情を。それが自らの鳩尾に叩き込まれ、内臓を破壊する様を。クロンスキは最期の瞬間まで見続けた。

「アバーッ!」瞬間、クロンスキの世界は速度を取り戻す!同時に忘れていた激痛がクロンスキの腹部を掻き回した!滝のような血を吐きながら地面をのたうち回る!「な、なんか知らんが喰らえ!」BLAMBLAM!「アババーッ!」ニンジャの存在に気付いていないギリダがダメ押しの銃撃をクロンスキの額に撃ち込んだ!

◇2ターン目

レツノスケカラテミサイル→クロンスキ:
9d6>=4 = (2,4,4,5,4,4,5,4,2 :成功数:7)
レツノスケ精神力4
クロンスキ回避:
2d6>=5 = (6,1 :成功数:1)

ヴァルナ連続側転:
6d6>=4 = (4,1,4,6,4,2 :成功数:4)
ヴァルナスリケン:
6d6>=5 = (2,6,3,6,1,3 :成功数:2)
クロンスキ体力3

ネクロマヘンゲヨーカイ・ジツ:
9d6>=4 = (2,4,4,5,1,3,5,4,2 :成功数:5)
ネクロマ連続側転:
5d6>=4 = (6,2,4,4,2 :成功数:3)
ネクロマカラテ:
9d6>=5 = (4,3,6,6,3,2,5,5,3 :成功数:4)サツバツ!
クロンスキ回避:
1d6>=5 = (4 :成功数:0)
サツバツ:1d6 = (3) 「苦しみ抜いて死ぬがいい!」急所や内臓を情け容赦なく破壊!
クロンスキ体力1 ニューロン2 精神力1

ギリダデッカーガン:
3d6>=4 = (6,6,6 :成功数:3)+2d6>=4 = (6,1 :成功数:1) ゴウランガ!
クロンスキ回避:
1d6>=5 = (4 :成功数:0)+1d6>=5 = (5 :成功数:1)
クロンスキ体力‐1!死亡!

「アバ……バ……シマカタ長官、バンザイ……!」だが、おお、ゴウランガ!これがデッカーまで上り詰めた男の執念か!クロンスキは残された力を振り絞り、ハンドベルトUNIXのエンターキーを入力!増援要請が送信される!(イヤーッ!)ヴァルナがスリケンでハンドベルトUNIXを破壊するが、一手遅かった!

 それはいつの間にか、レツノスケたちのいる路地裏を包囲していた。恐るべき静音性の大型ドローン編隊は機銃の銃口をギリダへと向けている!オナタカミ社製ドローン兵器、ハイタカ部隊だ!

「チクショウメ!今日はブツメツか!?次から次へと何だってんだ!?」『市民!これは試験飛行中の暴徒鎮圧ドローンであり、警察機構への襲撃を偶然目撃し暴徒鎮圧に加勢する!』欺瞞!「俺が警察だ!正義の味方だぞ!」半分欺瞞!

◆ハイタカ  (種別:戦闘兵器、クローンヤクザ*)
カラテ    2  体力   4
ニューロン  2  精神力  –
ワザマエ   3  脚力   6(飛行のみ)
ジツ     –  万札   2
攻撃/射撃/機先/電脳  -/4/2/4

◇装備や特記事項
 ショットガン: 銃器、連射1、ダメージ2
 小型マシンガン: 銃器、連射3、ダメージ1

『◉飛行移動』:ハイタカは常に6マスの『飛行移動』を行う。

*『クローンヤクザ生体脳』:
  ハイタカは精神攻撃系のジツに対しては「クローンヤクザ」とみなされる(モータルではない)。
  そのジツが【精神力】ダメージを与えるものだった場合、【体力】ダメージに読み替えられる(軽減不可)。
  このルールはジツに対してのみ有効であり、精神攻撃系のスキルは対象外である。

「もうちょっとゆっくり来てくれはったらええのに、えらい早いお付きですな」「あらかじめ付近に待機させていたとしか思えんな。まあ構うことはない。相手が機械だろうとクローンだろうと、やることは変わらん」レツノスケは和服風のパーカーを目深に被り直し、ドローン部隊を見回した。

「これっぽっちの鉄屑を寄せ集めた玩具で何が出来るか、見せてもらおうではないか」レツノスケは両手に赤いエンハンス光を纏い、不敵に言い放った!

シークレット・ミッション(その3)へ続く