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忍殺TRPG小説風リプレイ【ロック・ホーンズ・イン・リボーン・ヤクザ・クラン(その3)】

アイサツ

ドーモ、海中劣と申します。こちらの記事はニンジャスレイヤーTRPGの小説風リプレイとなっております。ニンジャスレイヤーTRPGについては下記の記事をご覧ください。

なお本記事はニンジャスレイヤーの二次創作小説でありニンジャスレイヤー本編及び実在の人物・団体とは関係ございません。

こちらの記事は前回の続きとなっております。よろしければそちらから見てやってください。

ではやっていきたいと思います!

ガベージコレクション

スキマ・ストリート路地裏

その日の夜もネオサイタマには冷たい重金属酸性雨が降り注いでいた。スキマ・ストリート路地裏の2階以上の高さには住民が違法に増設したLANケーブル群やケミカル色の煙を漏らすパイプなどが複雑に絡みつき、図らずも雨樋めいた役割を果たしていた。表通りでは土砂降りの雨が降るがここでは傘を差さなくてもさして問題は無い。薄汚れたホームレスがビル壁に寄りかかり、薄汚れた子犬をユタンポ代わりに抱きしめながら寝息を立てていた。

カツカツカツ。ザッザッザッ。二つの足音に子犬が耳をピクンと動かし、目を覚ました。足音の一つは革製のヤクザシューズが地面を蹴る乾いた音。もう一つはバイオバンブーで編まれた草履の音。やがて、足音の主たちが姿を現す。高級ヤクザスーツを身に纏い、クロスカタナの額飾りを持つ兜の男がホームレスの前を通り過ぎる。もう一人の煙管を吹かした男はホームレスの数歩手前で立ち止まる。

ヤクザスーツの男がもう一人の男からタタミ5枚分ほどの距離を歩いて振り返り、両者はアイサツを交わした。「ドーモ、ブレードブレイカーです」「ドーモ、バイジンです」バイジンと名乗った男は全身を黒で統一した異様な風体の男であった。黒い草履、黒い和服……そしてまるで薄皮を張り付けた骸骨が煤で化粧をしたかのように黒い肌。バイジンが吐き出した煙管の煙は黒く濁っていた。

ブレードブレイカーは腰に差した赤漆塗りの鞘からカタナを抜く。野獣が牙を鳴らすような音が響き、子犬が耳を伏せた。カタナの銘はイチガツ。ブレードブレイカーの愛刀である。対するバイジンも両手で腰のカタナをするりと引き抜く。然り、両手だ。二刀流である。柄から刀身まで黒い二刀。まるでバイジンの細い腕が二倍近く伸びたかのようにも見えた。

ボウ。バイジンの持つカタナの刀身に火が走った。カトン・エンハンス。子犬が恐怖のあまりホームレスの衣服に潜ろうと鼻先を腹に擦り付けた。ホームレスはまだ眠っている。ブレードブレイカーとバイジンはイアイを構え、少しずつにじり寄り、あるいは離れを繰り返した。数秒か、数十秒か、数分か。張りつめた空気が路地裏を満たした。子犬は耐えきれず、主を起こすべく鳴き声を上げようとした。

その瞬間、ブレードブレイカーとバイジンは一瞬で互いの距離を0にし、次の一瞬で互いの位置を入れ替えた。子犬が驚き、目を見開いて小失禁した。二人のニンジャは互いに背中を向けて立つ。路地裏に重金属酸性雨がケーブルやパイプを殴りつける音だけが反響する。

やがて、一人のニンジャが冷たい地面にどさりと倒れた。もう一人のニンジャは血に濡れた手でカタナを鞘に納める。その刹那のイクサの一部始終を目撃したのは、薄汚れた子犬一匹だけだった。

本編

99マイルズ・ベイ、シャッタードランド。荒れ果てた無人倉庫街やスラム街には汚染された海からの潮風で赤茶色の錆がこびり付いた不法投棄自動車や破損した船舶の残骸が散乱し、違法電脳手術で生体LAN端子を埋め込んだハッカーたちは潮風に端子をやられまいと不法占拠した廃倉庫や廃屋に身を隠しながらいつかこのジゴクを抜け出す日を夢見ている。海岸の北に視線を向ければオムラ・インダストリ本社の要塞めいた威容と空を照らす漢字サーチライトが嫌でも目に入る。ここはまともな人間の住む土地ではない。

そんな廃倉庫のうち、ところどころ崩れ落ちたレンガ製の倉庫の一つに明かりが灯り、周囲をクローンヤクザやデビルホーンのクランメンバーと思われるレッサーヤクザが警戒している。デンモトと「センセイ」がいるのはこの倉庫の中で間違い無いだろう。車から降りたセルフハームたちは無造作に倉庫へ向けて歩み寄る。

「アッコラー!ナンテメッコラー!」「ドカマテッパダラー!」見張りのクローンヤクザに見咎められ、誰何される。「イヤーッ!」「グワーッ!?」返答は冷たい刃物の一振りであった。セルフハームの振るった高速振動ナイフがクローンヤクザの首を滑り、遅れて血が噴き出る。

「テメェ何しやがって「イヤーッ!」アバーッ!?」ショットガンを構えたリアルヤクザがグロウコブラの回し蹴りによりその首をシャンパンめいて吹き飛ばされた。そしてもう一人の残ったヤクザは………「GAAAAARGH!」「ア、アイエエエエ!」おお、ナムアミダブツ。心臓の弱い方はこれ以上読むことを止めて引き返していただきたい!



「GARGH!GARGH!GAAARGH!」「グワーッ!アバーッ!アババーッ!」デスロールがその恐るべきワニの咬合力でヤクザの胴体に喰らいつき、天を仰ぎ、頭を上下に揺らしてその牙をより深く食い込ませていく!「GAAARGH!」「アバーッ!」ヤクザ絶命!「GAAAR……」ゴクリ、ゴクリ。デスロールは喉を鳴らしてヤクザの血肉を己の胃袋へ運ぶ!なんたるバイオニンジャによる恐るべき弱肉強食捕食光景か!

セルフハームカラテ:6d6>=5 = (3,4,4,2,2,1 :成功数:0) = 0
デスロールカラテ:6d6>=5 = (2,4,3,2,3,6 :成功数:1) = 1
グロウコブラカラテ:5d6>=5 = (5,1,2,2,4 :成功数:1) = 1

「ス、スゲエ……」この残虐シーンを目の当たりにしたジブキは恐怖に身震いし、滝のような汗を流した。善良なネオサイタマ市民ならばこの時点で失禁していただろう。「見張りはもういないかしら?それじゃあ行くわよ。準備して」セルフハームはカタナを構えなおし、三人に目配せする。そして。「イチ、ニノ、サン!」CLAAASH!倉庫の扉を蹴り破った!

◇◇◇

1ターン目開始時

「な、なんだテメッコラー!?」「外の見張りはどうした!?」倉庫の中には大小様々なコンテナや木箱が乱雑に置かれており、やや開けたスペースにヤクザスーツを着た男たちが集っていた。「ドーモ、私たちは「神妙にせよ!私は極めて優秀なソウカイニンジャ、グロウコブラ!ちなみに横の二人はオマケだ!」アイサツ割り込みアイサツ!カナリシツレイ!セルフハームは自分の前に立つグロウコブラの背中を怒りを籠めた目で睨みつける!

「この私が来たからには貴様らデビルホーン・なんたらクランの下らん企みもここまでだ!大人しく殺されるか、それとも無駄で無意味で無価値な抵抗をして死ぬか、どちらか選ぶがよい!クフフハハハ!」グロウコブラは宣言と共に哄笑する。一瞬呆気に取られていたデビルホーンのヤクザたちはすぐに正気を取り戻し、慌て始めた。

「オ、オヤブン!敵襲ッス!ソウカイヤッスよ!」「テメェら落ち着け!うろたえるんじゃねぇ!」長髪にサイバネアイの瞳をサングラスで隠した男が騒ぎ立てるリアルヤクザたちを叱咤した。彼がデンモトであろう。事前の通信記録の画像やジブキの話とも外見特徴が一致する。

ヤクザオヤブン『デンモト』

種別:モータル/重サイバネ/ヤクザ

カッコ内は「重点ヤルキ・ジツ」発動時

近接ダイス:4(5) 遠隔ダイス:5(6) 回避ダイス:4(5) ※回避H

カラテ  :3  体力 :5
ニューロン:3  精神力:3
ワザマエ :3  脚力 :3
ジツ   :-  万札 :10

装備:カタナ、ノーカスタム・チャカガン、生体LAN端子、サイバネアイ、テッコ

スキル:『突撃』
◆ショットガンヤクザ (種別:モータル/ヤクザ)
カラテ		2	体力		1
ニューロン    2	精神力		2
ワザマエ		3	脚力		2
ジツ		ー	万札		1-2
							
◇装備や特記事項
 スダチカワフ・ショットガン:『遠隔武器』、『ダメージ2』

「ハァー……締まらないわね!どっかの馬鹿のせいで!ドーモ、セルフハームです!」「ドーモ、デスロールです。さてさて、『センセイ』とやらはここにいるのかね?」自信満々に胸を張るグロウコブラの後ろで他の二人もアイサツを返す。すると。「おや、もう追い付かれたか。予想よりやや早かったな」デスロールの問いかけに応えるように、コンテナの陰から影が現れる。

「セ、センセイ!そうだ!俺達にはセンセイがついてるんだ!何もビビるこたぁねぇ!」「センセイドーゾ!」「センセイオネガイシマス!」デンモトを始めとするデビルホーン・オブ・ジゴク・ヤクザクランのリアルヤクザ達が沸き立った。現れたニンジャは白と黒のニンジャ装束を纏い、二振りのサーベルを腰に差し、その顔は無機質なメンポとサイバーサングラスで覆われており、一切の表情が読めなかった。

「ドーモ、グロリファイアーです。ソウカイヤの電子情報網はさすがだな。うまく隠蔽したつもりだったが」ニンジャは尊大にアイサツした。その身のこなしだけで分かる。一介の野良ニンジャではありえぬ油断ならぬアトモスフィア。セルフハーム、デスロールの二人は身構えた。

グロリファイアー
種別:ニンジャ

カッコ内は「重点ヤルキ・ジツ」発動時
近接ダイス:6(8) 遠隔ダイス:5(7) 回避ダイス:6(8) ジツ発動ダイス:10

カラテ  :6  体力 :8
ニューロン:6  精神力:6
ワザマエ :5  脚力 :3
ジツ   :4  万札 :20

ジツ:『重点ヤルキ・ジツ』

装備:「素手」⇄「二刀流」、フルフェイスメンポ、タクティカルニンジャスーツ

スキル:無し

『重点ヤルキ・ジツ』:内なるソウルの力を増幅し他者に分け与えることで、自身と対象のカラテ、そして闘争心と暴力性をも強化するジツ。
手番開始時に精神力2+Xを消費して発動可能。難易度はH。
ジツ発動時点で視線の通っている味方X体をジツの対象として選択すること。
発動に成功すると即座に術者本人の【カラテ】+2【ワザマエ】+2、対象の【カラテ】+1【ワザマエ】+1の効果を与える。
この効果は戦闘が終了するまで術者との距離に関係無く常に発揮される。
対象を変更する場合は改めて精神力を消費して判定し直す必要があり、発動に成功した時点で即座に以前の効果は失われる。
術者が死亡/戦闘不能/撤退した時点で、このジツの効果は即座に失われる。
※重点ヤルキ・ジツの効果でグロリファイアーは【連続攻撃2】【連射2】を得られるものとします。

「クフフ!正確にはこの極めて優れたソウカイニンジャである私のハッキングによるものよ!間抜けにもUNIXに通信履歴を残しておくとはアマクダリとやらの程度が知れる!」「ふむ?通信履歴と?」グロリファイアーはサイバーサングラス越しにジロリとデンモトを睨む。デンモトは蛇に睨まれた蛙めいて固まった。

「ああ言っているが、どういうことかねデンモト=サン?私はUNIXを破壊して証拠を完全に隠滅するよう指示した筈だが?」「ヒッ……ス、スミマセン!何かの手違いで……」デンモトは慌てて弁明した。そこにヤクザクランのオヤブンとしてのソンケイは無い。だがそれも仕方ないことである。相手がモータルにとっての絶対的恐怖の象徴、ニンジャであっては。

「……まったく、モータルに任せた私のウカツか」グロリファイアーはどうでもよさそうにデンモトから視線を逸らした。デンモトは自分の身体を縛り付けていた無言の重圧から解放され、何度も荒く呼吸した。「そしてアマクダリの名前を知っているとはな、ソウカイヤ。どこでその言葉を聞いた?UNIXでも直接のやり取りでも組織の名前は出さなかったが」腕を組み、僅かに首を傾げる。

「馬鹿め!このネオサイタマでソウカイヤに知らぬことは無いのだ!そんなことも知らぬとは程度が知れたりアマクダリ!この場で私が貴様を始末してアマクダリの陰謀は一巻の終わり!」「なるほど、その程度の知識か」グロリファイアーは小馬鹿にしたようにクックッと笑い声を漏らした。

「負け惜しみなど……」「まあ待てグロウコブラ=サン。俺達にも話させてくれんかね」デスロールがグロウコブラの肩を掴んで下がらせる。「さて、グロリファイアー=サン。実際あんたの言う通り俺達がアマクダリについて知っていることは多くない。上はどうだか知らんがね。出来ればご教授願いたいのだが」「教えると思うか?……と言いたいところだが、少しだけ教えてやろう。手間賃替わりにな」グロリファイアーは右手を掲げ、指を鳴らす。


「「「「ザッケンナコラー!」」」」その音を合図にコンテナの陰から現れる四つ子めいたヤクザ!同じ髪型、同じダークスーツ、同じサングラス、同じヤクザスラング!クローンヤクザである!「……それが何だって言うのよ。ただのクローンヤクザじゃない」「ああ、そうとも」余裕のある含みを持たせ、鼻で笑う。「まあ戦えばすぐに分かるさ」セルフハームのニンジャ第六感はその態度に何か不気味なものを感じ取った。

◆クローンヤクザY-14型 (種別:モータル/バイオ生物/ヤクザ)
カラテ		2	体力		2
ニューロン    1	精神力	1
ワザマエ		4	脚力		2
ジツ		   ー	万札		0

◇装備や特記事項
 ノーカスタム・チャカガン:『遠隔武器』、『ダメージ1』

「へ、ヘッ!時代遅れのヤクザ共が!」グロリファイアーの余裕とセルフハームの動揺を見て取ったデンモトは勢い込んだ。「グロリファイアーセンセイの連れてきたクローンヤクザはただのクローンヤクザじゃあねえぞ!何てったって……」「その口を閉じろ、タイガーの威を借るキツネ野郎が」

「な……誰だ!」ソウカイニンジャ三人の後ろ、倉庫の入口に傷だらけの重サイバネヤクザのシルエットが浮かび上がった。デンモトのサイバネアイが男の姿を捉え、驚愕に目を見開く。「ジブキ!?テメェ生きてやがったのか!?」「……ああそうだ……!デンモト……!オヤブンを裏切りやがった薄汚いクズ野郎が!」

ジブキは痛みに悲鳴を上げる身体を誤魔化しながらチャカを構える。ヒューズの飛び出したテッコの肩がバチバチと火花を散らし、薄暗い倉庫にジブキの表情を僅かに照らした。「ここでケジメつけてもらうぞデンモト……!アノヨでオヤブンに詫びてきやがれゴラー!!」その言葉を聞いたデンモトの感情が一瞬で沸騰点に達した!

「ザッ……ケンナコラーッ!デビルホーン・オブ・ジゴク・ヤクザクランのオヤブンはこのオレだ!このデンモトだ!いつまでもタモラギのジジイをオヤブン扱いするんじゃねェーッ!!」デンモトの怒りに呼応するかのようにジブキも激怒する!「スッゾコラーッ!テメェはオヤブンの器じゃねぇ!ただの!卑怯で!臆病で!弱虫なだけの!薄汚ねぇ裏切り者だろうが!!違うってんならソンケイ見せろッコラーッ!」

「上等だッコラーッ!」デンモトは歯を砕かんばかりに食い縛り、上着を脱ぎ捨てる!逞しい筋肉に覆われた肉体に黒光りする右腕のカスタムテッコが顕わになった!「こちとら成り上がる機会をずっと伺ってたんだオラーッ!このチャンスをテメェらなんぞに邪魔されてたまっかコラーッ!!」右手にカタナを、左手にチャカを構え振りかざす!一触即発アトモスフィア!

「……やれやれ、ヤクザという連中はどうしてこうも非合理的かつ非論理的なのかね、相手にしてられん」ヤクザ二人のやり取りを見たグロリファイアーが別世界の住人のように冷徹にコメントした。「お前達も、なぜあんな死にかけのクズなんかをこの場に連れてきたのか、理解に苦しむよ」「あら?ご理解いただけない?アマクダリは随分お優しいのね」「うん?」セルフハームはにっこりと微笑んだ。


「弾避け程度にはなるでしょう?死にかけのクズでも」「なるほど、違いない」グロリファイアーもつられて嗤った。

1ターン目

1ターン目開始時

イニシアチブ
グロウコブラ→デスロール→グロリファイア―→セルフハーム→ジブキ→デンモト→
ショットガンヤクザ→クローンヤクザY-14型

「ええい、私以上に目立つでないわヤクザ共が!イヤーッ!」イクサの先陣を切ったのはグロウコブラ!連続側転でコンテナを飛び渡り、クローンヤクザの間を縫うようにデンモトとリアルヤクザの眼前に着地!「カナシバリ・ジツ!イヤーッ!」「「グワーッ!」」「ア、アイエッ!?」デンモトは思わず後ずさったことでこの恐るべきジツ攻撃を幸運にも回避!

だがリアルヤクザ二人はグロウコブラの蛇めいた目の輝きを直視してしまった!すなわち、カナシバリ・ジツの光を!「クフフ!捕まえたぞォ!さあ!この極めて優れたソウカイニンジャであるグロウコブラの命令を畏まって聞くがいい!……あのクローンを殺せ!」「グ、グワーッ!?」リアルヤクザの手が己の意思とは無関係に動き、ショットガンの引き金を引く!BLAM!「アバーッ!」クローンヤクザ死亡!

「クフフハハハハ!見たか!これが我がジツの力!非ニンジャのクズを意のままに操るまさに超越者としての御業よ!クフハハハ!」「ダッテメッコラー!」悦に浸るグロウコブラの背後で銃を構えるクローンヤクザ!

「GAAARGH!」「グワーッ!」その背中にデスロールがダンプカーの正面衝突にも匹敵する強烈な体当たりを仕掛ける!「アバーッ!」ヤクザは吹き飛び壁に激突!そのまま廃倉庫の染みとなって死亡!……だが。(……今の手応え、妙だな?)その時、デスロールはニューロンに微かな違和感を覚えていた。ともすれば何の気なしに見過ごしてしまいそうなほどの僅かな違和感を。

「ショットガンの弾丸、バイオ器官による攻撃は流石に防げんか」グロリファイアーは何かを見定めるかのように死にゆくクローンヤクザを観察する。「セ、センセイ!ジブキの野郎は俺がきっちりジゴクに落としてやりやす!……ですがその、ニンジャは……」「……大丈夫だ、何も心配する必要は無い」ニンジャの暴力を前に平静さを取り戻してしまったデンモトへグロリファイアーは優しく語り掛けた。

「君のような非ニンジャも、ニンジャと対等に戦うことができるのだ」グロリファイアーがデンモトに向かって手をかざす。その掌周辺の空気がカラテ波によって蜃気楼めいて揺らめいた。そして。「それを私が証明してやろう!イヤーッ!」「グ、グワーッ!?」膨大な量のカラテがデンモトを雷めいて貫いた!

「グワーッ!?アアーッ!ウオオーーーッ!」四肢を伸ばし全身を小刻みに震わせるデンモト!その目に異常な活力が満ちる!これぞグロリファイアーの得意とするジツ、重点ヤルキ・ジツ!「さあ勇敢なる戦士よ、行くがいい!ソウカイヤを、その愚かなるしもべを、モータルの手で墜とすのだ!その先にこそ栄光がある!」「ウ、ウオオーーーッ!」デンモトは口から光を吐き出しながら咆哮する!

「ス、スゲェぜオヤブン!スゲェソンケイを感じるぜ!」「デンモト=サンはニンジャの力を得たんだ!デンモト=サンこそ無敵のヤクザだ!新生デビルホーンバンザーイ!」勝利を確信し、興奮するリアルヤクザ!「イヤーッ!」「スッゾゴラー!」BLAMBLAM!「「アバーッ!」」直後セルフハームのスリケンとジブキの銃撃を受けてヤクザ二人死亡!

「ジブキイィィ!死ねッコラアァァ!」BLAM!BLAM!「テメエがくたばりやがれデンモトオオォォ!このドグサレッガコラアァァ!」BLAMBLAM!「クローンヤクザ共!一斉射撃重点!」「「ザッケンナコラー!」」BLAMBLAMBLAM!ヤクザたちの激しい銃撃戦が始まった!

「イ、イヤーッ!アブナイではないか馬鹿め!誰を狙っておるのだ!」弾丸を紙一重ブリッジ回避!「こりゃいかん。俺のデカい頭は良い的になっちまう」両腕をクロスさせ、銃撃を耐える!「怯まないで!コンテナの陰に隠れながら進むのよ!」おお、ナムアミダブツ!夜の廃倉庫はあっというまに血と銃弾と刀とスリケンとヤクザスラングとカラテシャウトが飛び交うマッポーカリプスと化した!

グロウコブラ連続側転:4d6>=4 = (4,6,4,4 :成功数:4) = 4

グロウコブラカナシバリ・ジツ:8d6>=5 = (2,1,2,5,4,3,3,6 :成功数:2) = 2
グロウコブラ精神力4

デンモトカナシバリ回避:4d6>=4 = (6,5,3,2 :成功数:2) = 2

SY1、SY2
精神力1
次手番行動不能!

SY1ニューロン:2d6>=5 = (1,2 :成功数:0) = 0

SY1
操り人形状態!
SY1→CY3ショットガン:3d6>=4 = (6,3,3 :成功数:1) = 1
CY3死亡!


デスロールカラテ→CY2:6d6>=4 = (6,4,5,2,5,4 :成功数:5) = 5 肉体破壊!
サツバツ:1d6 = (1) = 1「死ねーッ!」腹部に強烈な一撃!

CY2死亡!


グロリファイア―重点ヤルキ・ジツ:10d6>=5 = (5,3,1,5,3,5,3,5,6,3 :成功数:5) = 5
グロリファイア―精神力3

グロリファイア―の【カラテ】+2【ワザマエ】+2、
デンモトの【カラテ】+1【ワザマエ】+1

グロリファイア―スリケン→グロウコブラ:4d6>=4+3d6>=4 
= (5,5,3,3 :成功数:2) + (3,2,4 :成功数:1) = 3
グロウコブラ回避:2d6>=3 = (5,3 :成功数:2) = 2


セルフハーム武器スロット切り替え
セルフハームスリケン→SY1:6d6>=5 = (5,3,3,5,6,1 :成功数:3) = 3
SY1死亡!
ジブキチャカ→SY2:3d6>=4 = (6,5,2 :成功数:2) = 2
SY2死亡!


デンモトチャカ→デスロール:6d6>=4 = (5,2,4,5,2,2 :成功数:3) = 3

デスロール回避:2d6>=3 = (6,6 :成功数:2) = 2



CYチャカ→グロウコブラ:4d6>=4+4d6>=4 = (6,6,2,3 :成功数:2) + (4,4,1,6 :成功数:3) = 5

グロウコブラ回避:4d6>=3 = (4,1,5,1 :成功数:2) = 2

ロック・ホーンズ・イン・リボーン・ヤクザ・クラン(その4)続く