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忍殺TRPGソロシナリオ【ニンジャの飲み歩き】

アイサツ

ドーモ、海中劣と申します。こちらの記事は私がニンジャスレイヤー本編を元に二次創作したニンジャスレイヤーTRPGの非公式ソロアドベンチャーシナリオ(お一人で遊べるシナリオ)となります。ニンジャスレイヤーTRPGについては下記の記事をご覧ください。

サイコロ、そしてメモと筆記用具があれば遊ぶことができます。サイコロは複数必要になることもありますが1個のサイコロを何度も振れば問題ありません。

なお本記事はニンジャスレイヤーの話を元に作成した二次創作物であり、ニンジャスレイヤー本編、実在の人物・団体とは関係ございません。

今回のシナリオでは【万札:10】を手に入れられない場合があるのでサイバネの導入はお勧めしません。

一応ソウカイヤのニンジャによる挑戦を想定していますがフリーランスやドラゴン・ドージョー、別の組織の所属でも構いません。シナリオは自由に改変してください。

今回のシナリオなのですが先に明言しておくと『爆発四散(キャラロスト)』の可能性がありません。(ふわふわローンによるキャラロストを除く)ちょっとしたミニゲームみたいなものだと思って気軽に是非遊んでやってください。

あなただけのニンジャが準備できましたか?それでは本編へどうぞ。

プロローグ

君はネオサイタマに生きる半神的存在、ニンジャである。君はネオサイタマの大衆居酒屋「ここにする」で一人で晩酌を行っていた。たまにはこういった時間があってもいいだろう。君がいい気分でアルコールを摂取していると…「オットット」フラフラと歩いていたアイマスクを付けた女が君に軽くぶつかった。
「ア、ゴメンナサイ…ンンー?」女は君に顔を近づけてくる。何事かと君が思っていると、「違うなー。バッカス=サンじゃないや」女はそんなことを言って顔を離した。「あなたニンジャだよね?ドーモ、私はブラインドです!」女はアイサツした。ニンジャだったようだ。彼女のバストは平坦だった。君もアイサツを返す。
「お酒飲んでると会えるニンジャがいるんだよ!でもブレードブレイカー君もチキンハート君も信じてくんなくて」女は聞いてもいないことを説明し始めた。どうも既にある程度酔っているらしい。「そうだ!せっかくだし探すの手伝ってくれない!?一緒に飲もうよ!」ブラインドと名乗った女ニンジャはそんなことを言い始めた。
君は酩酊すると会えるというニンジャに興味を持ったか、あるいはワリカンやオゴリを期待したか、とにかく彼女の要望に応えることにした。「ワーイ!アリガト!お姉さーん!ジョッキ大ください!」「ヨロコンデー!」ブラインドが君の隣に座ってビールを注文する。とにかく飲もう。君も追加注文を行った。

本編

君とブラインドが酒を飲んでいると、「飲んでますかー!?」ナムサン。酩酊サラリマンに絡まれてしまった。ブラインドを見るとボーッとしていて頼れそうにない。ニンジャである君なら暴力に訴えても良いが…ここは酒場の流儀でご退場願おう。

以下は酩酊サラリマンのステータスです。

◆酩酊サラリマン(種別:モータル)	
カラテ		2	体力		2
ニューロン    	1	精神力		1

万札		5

◇特記事項


ご覧の通りステータスの表記が少ないですね。今回はカラテ勝負ではなく飲み比べ勝負です!これは公式のニンジャスレイヤーTRPGミニゲーム【ボトルネックカットチョップの作法】を元にしたミニゲームです。詳細は下の記事をご覧ください!

飲み比べルール説明

このミニゲームは2人のキャラクターの間で行われる。片方のキャラクターが先攻、もう片方が後攻となる。通常は勝負を仕掛けた側が先行となるので、ロールプレイで解決してもいいし、能力値の合計が高い方にしてもいいし、あるいは単純にダイスやジャンケンなどで決めてもよい。

1:飲む酒の量を決める

先攻後攻が決定したら、まずは先攻側が「何杯(何本)酒を飲むか」宣言すること。その上限は、自分の【カラテ】+【ニューロン】の合計値までである。これを受けて、後攻側も「何杯(何本)酒を飲むか」宣言する。上限は同様に、自分の【カラテ】+【ニューロン】の合計値までである。

2:先攻が本数を増やしてもよい

後攻の宣言が終わり、かつ、その宣言した数が先攻よりも1以上多かった場合、先攻側は「酒を飲む量を増やす」ことを宣言してもよい。ただしこれには【ニューロン】値の判定が必要に成功する必要がある(難易度:NORMAL)。成功した場合、最大で後攻と同じ数になるまでいくつでも数を増やすことができる。

先攻側が数を増やす必要はないと思えば、これを飛ばしてよい。

3:先攻から酒を飲む

先攻側が先に、用意されたビールやウォッカなどのグラスを持ち、イッキする。自分の【カラテ】+【ニューロン】の合計値に等しい個数のダイスをまず用意すること。そしてあたかも、事前に決めた酒の数に等しい回数の『連続攻撃』を行うかのように、このダイスを分割するのだ。

分割するダイス数が決まったら、『連続攻撃』の1発目から判定するようにして、順にダイスを振っていく。なお、イッキ判定は【難易度:EASY】、つまり出目3以上で成功だ。判定に成功したら、2発目、3発目のように処理していく(大きなジョッキやピッチャーで飲んでると考えても良いし、何杯も連続で飲んでいると考えても良い)。この時、各判定で出た出目6の個数を控えておくこと。

判定に失敗した場合(つまり出目3以上のダイスが1個も無かった場合)、後にどれだけ酒が残っていようとも、そこで判定は終了する。単に酒を噴き出してしまったか、酔いつぶれてしまったのかだ。どちらにせよ、見栄を張って出来もしないことを言ったということでインガオホーだ。

こうして、事前に決めた数の判定に成功した場合、酒の入っていた容器を引っ繰り返してゴチソウサマを宣言する。……完全成功である!

4:後攻が酒を飲む

次は後攻側が同様に判定を行う。

5:勝敗の決定

何本飲めたか比べ合うこと。より多い数をイッキできた側の勝利となる。

イッキした本数が同じになることも多いだろう。イッキできた本数が同じだった場合、各判定時に出目6で成功していた数を比べること。それは思わず惚れ惚れするような飲みっぷりであったということであり評価にプラスとなる。

これもまた同じだった場合、最終的には出目6が2個以上(すなわち『サツバツ!』)で成功している判定の数を数えて比べよ。このような数がより多かった側の勝利である。これすらも同じだった場合は引き分けとしても良いし、納得いくまで飲み比べても良いだろう。(その場合、次の判定難易度を上げるなどしよう)

先行後攻どちらも途中で失敗してしまった場合、それまでにイッキした数で決めてもよいし、あるいはお互いに恥ずべき結果であったと認め合い、奥ゆかしく引き分けにしてもよい。

先行後攻どちらかが途中で失敗し、もう片方は最後までイッキに成功した場合、本数に関係なく、最後までイッキした側の勝利である。

追加ルール

例えば「自分のキャラは能力が低いけど酒には強い設定なんだよな」ということがあるかもしれない。その場合は判定難易度を上下させるスキルを付与させてしまうとよい。

うわばみ:飲み比べ勝負の判定難易度-1
下戸:飲み比べ勝負の判定難易度+1

勝負の前にダイスを振ってみてその結果でスキルを付与してみたりするのもいいだろう。1D3で1が出たら下戸で、3が出たらうわばみ、といった具合だ。


大衆居酒屋「ここにする」

「ドーゾ!ご注文の大でーす!」笑顔の店員が君とサラリマンの目の前に黄金色のビールがなみなみと注がれたジョッキを運んできた。「今日も接待、明日も接待!こんなに飲まされて飲まなきゃあやってられませんよ!」サラリマンは呂律が怪しい。早く楽にさせてやろう。酒飲むべし!

上記ルールに従って飲み比べ勝負をサラリマンと行ってください。サラリマンは『1杯』のビールを飲みます。あなたが確実に勝負に勝つにはダイスを2分割して成功する必要がありますね。難易度はあなたもサラリマンもEasy判定(出目3以上で成功)です。

勝負に勝つとサラリマンから【万札:2】をGETです!

「ウップ…オミソレシマシタ!こちらは約束のウップ…万札になりますウップ…」サラリマンは君に万札を差し出してきた。そんな約束をした覚えは無いが…まあいいかと納得した君はありがたく受け取った。「そろそろお店変える?」君はツマミの皿を舐めるブラインドの提案に賛成し、会計を済ませて店を出た。

勝負に引き分け、あるいは敗北した場合は万札は得られません。そのまま次の店に向かってください。

◆◆◆

ガールズバー「透ーイル」

「ドーモ!ご注文のサケ・ボムです!」女性店員二人が注文したサケをテーブルに置いた。ブラインドの隣には前髪を伸ばして目を隠したユーレイゴス、君の隣には(任意の服装)の女性店員が座る。この店は注文したメニューの金額が高いほどより過激な服装を女性店員に着せることが出来るシステムだ。
君とブラインドの隣に座った女性店員はビールのグラスの上に箸を乗せ、その更に上にサケの入ったオチョコを乗せた。サケ・ボムだ。「それじゃあ行くよ?」彼女たちのバストは豊満だった。
「「サケ・サケ・サケボーム!」」女性店員の掛け声に合わせてオチョコがビールに落ちる。ビールとサケがカクテルされる!「カンパーイ!」「イエー!」「ワースゴーイ!」君とブラインドはサケ・ボムをイッキした!テーブルは大盛り上がりだ!…だがその時!「ザッケンナコラー!」「アイエエエ!」
君が声のした方を振り向くと酔客が女性店員に絡んでいる!「マルゲリータピザはクーポン対象だからネコネコカワイイのコスチュームは駄目だと!?スッゾコラー!」「アイエエエ!」これはいただけない。君は騒ぐ男に素早く近づく。「アア?何だおま…え…!」その時、君と目の前の男は互いに理解した。目の前の相手はニンジャであると!迷惑男はアイサツした。「ドーモ、ハイパーボンバーです」
◆ハイパーボンバー(種別:ニンジャ)	
カラテ		3	体力		3
ニューロン    	1	精神力		1

万札		1
君もアイサツを返した。そして女性店員に言って二人分のサケ・ボムを用意してもらう。「何だお前、何だ。やる気か!?いいだろう!受けてたつぞコラー!」ハイパーボンバーは勝負を受けた!この野良ニンジャと思われる迷惑男にレクチャーしてやろう。ここからは真のニンジャの世界だ!

上記ルールに従って飲み比べ勝負をハイパーボンバーと行ってください。ハイパーボンバーはダイスを2,2で分割して『2杯』のサケ・ボムを飲みます。あなたが確実に勝負に勝つにはダイスを3分割して成功する必要がありますね。難易度はどちらもEasy判定(出目3以上で成功)です。

勝負に勝つとハイパーボンバーは退散し、あなたは【万札:5】をGETです!

「ゴ、ゴボボーッ!クッソー!覚えてろよ!」ハイパーボンバーは捨て台詞を残し、マルゲリータピザを一切れ頬張り、そして会計を済ませて店から出ていった。「アリガトゴザイマス、お客様。これはホンの…」店長と思しき男が謝礼として万札と店のクーポンを君に差し出してきた。少し目立ちすぎたか。「エへへ!エへへへ!」君は笑って女性店員に甘えているブラインドを引きずって店を出た。

勝負に引き分け、あるいは敗北した場合は万札は得られません。そのまま次の店に向かってください。

◆◆◆

バー「王様のファン」

君たちは今までとは雰囲気の違う静かな店に訪れていた。カウンターには丁寧に磨き上げられたグラスが大量に並んでおり薄暗い店内の仄かな照明の中で星の海のように光り輝いていた。「カンパ―イ!…アッハイゴメンナサイ、カンパイ」大声を上げたブラインドを注意してからブランデーベースのカクテルでカンパイする。
右目を飾り気の無いサイバネアイに置換した老紳士が店の端の椅子に向かう。首元の蝶ネクタイを軽く直してから椅子に座って古びたアンティーク・アコーディオンの演奏を始めた。歯切れのよい軽快な音の流れは初めて聞く筈なのにどこかノスタルジイを感じさせる。ある種のゼンめいた心地よい境地に君は居た。ふと横を見る。赤いロシア帽を被った男。目が合う。
「アア!?何だよ!カネなら返さんぞ!」…赤いロシア帽の男は何故か君に絡んできた。だいぶ酔っぱらっているようだ。「おじさん、ナンデ帽子取らないの?」ブラインドが男の帽子に手をやる。「オイ!バカ!ヤメロ!どうでもいいだろうが!」男は帽子に手をやって決して取れないようにした。「ムム!そう言われると気になってきた!」ブラインドは男の隙を伺う!
「ヤメロ!絶対に取らせんぞ!カネも返さん!」…ブッダ。せっかくの雰囲気がぶち壊しである。君はロシア帽の男が抱えていた酒瓶を奪い取る。そしてアルコール度数を確認。相当…いや、かなり強い。君は腹を括った。バーテンダーにグラスを二つ用意してもらう。
◆ロシア帽の男(種別:モータル)	
カラテ		2	体力		2
ニューロン    	3	精神力		3

万札		1

◇特記事項

うわばみ:飲み比べ勝負の判定難易度-1
「飲み比べか?分かった受けるぞ。カネは返さんがな!」ロシア帽の男も君の意図が分かったようだ。目の前の男は今まで相手取った連中よりも格上の飲み手。だが君にもはや逡巡は無い。飲み比べ勝負だ!慈悲は無い!

上記ルールに従って飲み比べ勝負をロシア帽の男と行ってください。ロシア帽の男はダイスを2,2,1で分割して『3杯』の強い酒を飲みます。あなたが確実に勝負に勝つにはダイスを4分割して成功する必要がありますね。
難易度ですが今回のお酒は凄くアルコール度数が高いのであなたはNormal判定(出目4以上で成功)。ロシア帽の男はスキルの効果によりEasy判定(出目3以上成功)で判定してきます。

勝負に勝つとロシア帽の男は酔い潰れ、あなたは【万札:7】をGETです!

「グゴーッ!グゴーッ!」ロシア帽の男は酔い潰れて眠ってしまった。なんて苦しい戦いだったのだろうか。「ヨシ!今のうちに!」ブラインドが帽子を取ろうとする。「お嬢さん、ちょっとやめなさい」そう言ってブラインドの肩を叩いたのは先程のアコーディオン奏者だ。
「そこのあなた、いい飲みっぷりでした。是非奢らせてください」そう言って老紳士は君に万札を手渡してきた。「さあ、ヨコギ=サン。しっかりしてください」彼は酔い潰れたロシア帽の男に肩を貸して店から出ていった。「アーン…ロシア帽が行っちゃた…」ブラインドが残念そうな声を出す。演奏も終わってしまったことだし、君はブラインドと共に店を出た。

勝負に引き分け、あるいは敗北した場合は万札は得られません。そのまま次に向かってください。

◆◆◆

酩酊者の世界

その後も君たちは様々な場所を訪れて酒を飲んだ。屋台で!知人の家で!自販機で!路上で!路地裏で!とにかく飲みまくった!カラダニキヲツケテネ!
「ピンクのゴリラが一匹、ピンクのタコが二匹、ピンクのドラゴンが…」ブラインドの呟きをよそに、君はグルグル回転する世界を楽しんでいた。君はすっかり酩酊してしまっている。マンゲキョめいた視界の中央に何かが映る。煮えたぎる混沌めいた顔面。そして超自然のメンポ。それはアイサツした。「ドーモ、バッカスです」
バッカス!実在したとは!君はアイサツを返した。「ピンクの…イック!ブラインドです」ブラインドもアイサツした。「SHHHHH……ニンジャだと?俺が見えるのか?」幽鬼は歪んだ声を発した。「そこな小娘は先日も見た…なるほど。俺を捕えに来たか?」バッカスの顔面が揺らぐ。笑っているのだろうか。
「俺は影。人の意識がふわりと浮かんだところを気紛れに掬い上げる夢と現の狭間の旅人よ。お前たちも我が掌に抱かれるがよい」バッカスが君たちに迫ってくる!「イック!エヘヘ!…ウップ!…フゴー…」ブラインドは立ったまま寝始めた!ナムサン!君は…

以下の選択肢から一つ選んでください。

選択肢1:反撃しようとカラテを繰り出した。
選択肢2:まず酔いを覚まそうとザゼンを始めた。
選択肢3:回避しようと連続側転を行った。

選んだら1D6を振ってください。出目5以上が出たら成功です。


選択肢1で成功した場合

「グワーッ!」君の覚束ないカラテは奇跡的に、あるいは日頃の鍛錬の成果としてバッカスの顔面を捉えることに成功した!
君は次の行動を起こそうとして、こみ上げるものを抑えきれず…嘔吐した!「ヌゥーッ…」バッカスは口惜しそうな声を出しながら完全に見えなくなった。嘔吐したことで酩酊状態が解かれたのだ。

極限状況でカラテを成功させたことで、あなたのニンジャは【カラテ】の値を+1できます。(成長の壁は超えません)エンディングへ向かってください。お疲れ様でした。

選択肢2で成功した場合

君はその場にアグラしてザゼンを組んだ。血中アルコールが血中カラテによって薄められていく…それに合わせてバッカスもその輪郭を薄れさせていく!
君は次の行動を起こそうとして、こみ上げるものを抑えきれず…嘔吐した!「ヌゥーッ…」バッカスは口惜しそうな声を出しながら完全に見えなくなった。嘔吐したことで酩酊状態が解かれたのだ。

極限状況でザゼンを組んだことで、あなたのニンジャは【ニューロン】の値を+1できます。(成長の壁は超えません)エンディングへ向かってください。お疲れ様でした。

選択肢3で成功した場合

君は攻撃を回避しようと連続側転を行った!その動きは君自身が想定していた以上に素早い!酩酊が君のワザマエに何らかのプラス作用をもたらしたのだ!
君は次の行動を起こそうとして、こみ上げるものを抑えきれず…嘔吐した!「ヌゥーッ…」バッカスは口惜しそうな声を出しながら完全に見えなくなった。嘔吐したことで酩酊状態が解かれたのだ。

極限状況で行った連続側転が何かしらの作用をもたらしたことで、あなたのニンジャは【ワザマエ】の値を+1できます。(成長の壁は超えません)エンディングへ向かってください。お疲れ様でした。

失敗した場合

君は行動を起こそうとして、こみ上げるものを抑えきれず…嘔吐した!「ヌゥーッ…」バッカスは口惜しそうな声を出しながら完全に見えなくなった。嘔吐したことで酩酊状態が解かれたのだ。

エンディングへ向かってください。お疲れ様でした。


エンディング

…気が付くと君はアジトの床で横になっていた。あの後、君はどうしたのだったか。まずどうにかしてブラインドと別れた気がする。ブラインドが横に居ないのだからそうだろう。次にどうにかしてアジトに帰った気がする。今、アジトに居るのだからそうだろう。
君は激しい頭痛を感じて頭を押さえる。昨日の内に脳に蒔かれた痛みの種が萌芽して激痛の花が満開に咲き乱れている。君は起き上がろうと体に力を籠めるが…それは叶わず再び床に身を投げた。
もう、酒なんて飲まない。君は固くそう誓った。その誓いが守られるかどうか、今はブッダのみぞ知る。明け方の空にドクロめいた月は見えなかったが、きっとインガオホーと呆れた声で言っている事だろう。

これにてシナリオは終了となります。お疲れさまでした。成功報酬や余暇はありません。

お酒は成人してから飲みましょう。飲酒運転ダメゼッタイ。イッキ飲みは危険だからやめましょう。他人に迷惑を掛けない範囲で楽しく飲みましょう。

それではここまで読んでくださってありがとうございました!