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忍殺TRPGソロシナリオ【キョートへ行こう(プロローグ)】

アイサツ

ドーモ、海中劣と申します。こちらの記事は私がニンジャスレイヤー本編を元に二次創作したニンジャスレイヤーTRPGの非公式ソロアドベンチャーシナリオ(お一人で遊べるシナリオ)となります。ニンジャスレイヤーTRPGについては下記の記事をご覧ください。

サイコロ、そしてメモと筆記用具があれば遊ぶことができます。サイコロは複数必要になることもありますが1個のサイコロを何度も振れば問題ありません。

なお本記事はニンジャスレイヤーの話を元に作成した二次創作物であり、ニンジャスレイヤー本編、実在の人物・団体とは関係ございません。

ニンジャのメイキング

あなたがもし初めてニンジャを作るのならばこちらの公式記事を参考にしてください。

サイバネを導入する場合は『ふわふわローン』で借金を行い、シナリオ終了後に返済することを選択してもOKです。サイバネ費用は【万札:10】です。

あなたが新規にニンジャを作成する場合でも、すでに作成済みのニンジャで挑戦する場合でも今回のシナリオはソウカイヤ所属のニンジャであることを想定しております。

また、今回のシナリオは二人、三人のニンジャで楽しむことを目指して作成しました。一人でも勿論OKですが難易度が高くなりますのでご了承ください。

あなただけのニンジャが出来ましたか?では本編へどうぞ!

プロローグ

ソウカイ・シンジケート本拠地、トコロザワピラー。ソウカイヤに所属するニンジャである君たちは上司からの召集命令を受けて会議室に集まっていた。君たちは初対面かもしれないし、仲の良いチームかもしれないし、手柄を奪い合う険悪な仲かもしれない。
やがて扉が開き一人の男がエントリーしてくる。鋭い眼差しを持つ老齢の男、シックスゲイツ創設者、ソウカイヤ最高幹部ゲイトキーパーその人だ。君たちからすればラオモトと同じ雲の上の存在である。「皆揃っているようだな」ゲイトキーパーは部屋を見渡していった。
既に一線を退いた彼が何故?君たちの疑問を知ってか知らずかゲイトキーパーは話し始めた。「君たちにはキョートに行ってもらいたい。」彼の口から発された言葉に君たちは少なからず動揺する。キョート。ソウカイヤと敵対するザイバツのテリトリーだ。
「ラオモト=サンはいずれネオサイタマを手中に収め、キョートへも侵攻する。君たちにやってもらいたいのはその土台作りだ」ゲイトキーパーは噛んで含めるように説明する。「無論恒久的にキョートに滞在してもらう訳ではない。ある程度目途が立ったらネオサイタマへ帰還してもらう。だが長期的な任務となるだろう。」
「数日後のシンカンセンでキョート入りしたまえ。現地に着いたらキョートで指揮官をしているダストスパイダー=サンの指示に従うように。」一度ゲイトキーパーは言葉を区切る。何か質問があれば今のうちにするべきだろう。

このキャラクターはこんな質問をするだろう。それについてこう答えが返ってくるだろう。という風に思ったなら自由に足してみてください。

一通り話し終えたゲイトキーパーは【万札:5】を君たち一人ずつに手渡した。「これはシンカンセン代だ。では早速出かける準備をするように。話は以上だ。君たちの奮闘に期待する」ゲイトキーパーは退出し、部屋には君たちが残された。こうしてはいられない。すぐにキョートへ行く準備をするために君たちも慌ただしく部屋を出て行った。
◆◆◆

キョートへ

「キョート行GS4643便は、定刻通り2時間後に発車ドスエ。パスポートとチケットをお忘れなく2番ゲートまで…」電子マイコ音声が鳴り響くネオサイタマ・ステイション。鎖国体制にある日本で唯一交流があるキョート共和国へ行くためのシンカンセンが行き来する場所だ。そこに君たちの姿があった。
君たちはパスポートとチケットを忘れずに持っていることを確認してチョッコビンのシンカンセンが出るホームへと向かう。君たちが取得したチケットは…

以下の中から1つ選んでください。ニンジャが複数いる場合はそれぞれ別の選択肢を選んでも良いですよ!

選択肢1:ダイミョ・クラス(【万札:10】)
選択肢2:カチグミ・クラス(【万札:5】)
選択肢3:マケグミ・クラス(【万札:1】)

選択肢1を選んだ場合

君たちは奮発して高級サケやスシの食べられるダイミョ・クラスに乗ることにした。至れり尽くせりのサービスが心地よい。次のシナリオの間だけ【精神力】を+1して開始することが出来る。

選択肢2を選んだ場合

君たちはゲイトキーパーから貰った旅費でカチグミ・クラスに乗り込んだ。窓の外の流れる景色を見ながら、緊張、恐怖、期待、野心、様々な感情を胸に秘め、フカフカの座席に身を沈めた。

選択肢3を選んだ場合

君たちは旅費をケチってマケグミ・クラスに乗り込んだ。あまりにもひどい混雑と長旅で心身ともにくたびれてしまった。次のシナリオの間だけ【精神力】を-1して開始すること。
◆◆◆
「間もなく、ホームにチョッコビン社のGS4643便がご到着ドスエ……長旅オツカレサマドスエ……」シンカンセンに乗って国境を越え、キョート共和国へやってきた君たちはガイオンの地に足を踏み入れた。ここはもうシンジケートの庇護届かぬ敵地だ。君たちは緊張しながらホームを歩く。
その時、君たちの背後から音も無く忍び寄る影が一つ。君たちは身構えそうになるが…(待て、ザイバツの者ではない。)影の発した言葉に動きを止めた。(ゲイトキーパー=サンから話は聞いている。アジトまで案内する。怪しい動きをせずについてこい)君たちは逡巡しかけたが、意を決して影に着いていった。
◆◆◆
追手の存在に細心の注意を払いながら君たち一行はとある建物に到着した。ネオサイタマに本社があるシチミ・ペッパーの老舗であるカライ社、そのキョート支社の中に影と共に入っていく。隠し通路やパスワード付きの扉をいくつも通り抜け、ようやく影は君たちの方を振り向いた。
「ここまで来ればもういいだろう。ドーモ、ヴァンガードです。ようこそキョートへ。歓迎する」君たちはヴァンガードと名乗ったニンジャにアイサツを返す。どうやらソウカイヤのキョート潜伏組のニンジャのようだ。
その時「何が歓迎だ!ヴァンガード=サン!」部屋の奥から現れたのは古狸めいた小太りの男だ。男は君たちを濁った眼でジロリと睨む。「フン、アイサツしろやヒヨッコども」君たちはまたアイサツを行った。「名前だけは一丁前に気取ってやがる。ドーモ、ダストスパイダーです」彼がゲイトキーパーの言っていたダストスパイダーのようだ。
「ヴァンガード=サン、こいつらの面倒はお前が見ろよ!まったくゲイトキーパーめ…」ダストスパイダーはブツブツ言いながら退室した。「スマンな、虫の居所が悪いんだ」ヴァンガードが苦笑して言った。そして続ける「さて、来て早々だが任せたい仕事がある」君たちはヴァンガードに促され席に着く。キョートでのミッションの始まりだ…

次回からダンゴウに入ります。

→サンプルシナリオ1:シンカンセンを襲撃せよ