【一級建築士製図対策】初めてのトレースに7時間かかった初受験生が作図3時間を切れた5つのチェックポイント
こんにちは、はかせです。
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一級建築士の製図試験に合格するためには、作図が3時間以内に収まっている必要があります。
理由は、エスキスに最低でも2時間はほしいからです。
特に、初受験生であれば、
・ エスキス2時間
・ 作図3時間
・ 記述1時間
・ 見直し30分
は最低限達成するべきラインになります。
一方で、製図受験が2回目、3回目でも作図3時間を切ったことがない方がいることも事実。
でも、心配はいりません。
今日紹介するチェックリストは、初めてのトレースに7時間もかかったはかせが見直した結果、作図時間を大幅に短縮できたポイントです。
これまで多くの受験生の作図スピードを改善してきました。
ぜひ作図時間を短くして、6時間30分を余裕をもって使えるようになりましょう。
一気に2時間まで作図を高速化したい方はこちらの記事がおすすめです👇
チェックポイント① 道具が多すぎない?
道具が多いと作図に時間がかかる理由は、
持ち替える・探す・落として拾う
という動作が発生するからです。
これらの動きの間は、作図線が一本も増えないので、時間の無駄です。
はかせは、作図道具は少なければ少ないほど、効率的に作図ができると考えています。
1つづつ見ていきましょう。
■ 持ち替える
例えば、作図3時間切れない方の中には、シャープペンを
・ 捨て線 0.3ミリ
・ 文字入れ 0.5ミリ
・ 躯体断面 0.7ミリ
と使い分けている方がいます。
図面の修正が発生すると、さらに持ち替える頻度が増えますので、より時間がかかってしまいます。
そこで、一度で良いので、現在複数のシャープペンを使っている場合は、0.7ミリ1本で作図してみて下さい。
捨て線はシャープペンの重さだけで引くことができますし、文字入れもぎりぎり可能です。
また、0.7ミリであれば、壁などが迫力ある図面になります。
ちなみに、はかせは0.7ミリのB、1本で2時間作図ができるようになりました。
■ 探す
さきほどのシャープペンでも持ち替えるときに探していると時間がかかりますが、ここではテンプレートを取り上げます。
作図3時間を切れない方の中には、四角や三角、丸などそれぞれのテンプレートに加えて、三角定規を大小、さらに直線用の定規を使分けている方がいます。
けして広くない試験会場では、置き場所が限られるため、これらを探す時間が発生しがち。
そこで、テンプレートの機能もついた、このような三角定規をおすすめします。
これはバンコ社の製品です。
つまみを持って移動することができるので、図面が汚れにくいという利点もあります。
ぜひ検討してみてください。
■ 落として拾う
上で書いたた通り、製図試験会場はものを置く場所が限られるため、作図道具が多いだけで、物を落とすリスクが高くなります。
ものを落とすと拾う必要があるので、その時間が無駄。
例えば、よく消しゴムを落とす方がいます。
消す広さに応じて、広い範囲用・狭い範囲用と分けたり、字消し板も使うとさらに道具が増えていてしまいます。
そこで、はかせはこのようなペンタイプのものを使っていました。
拾い範囲を消すときは、幅が広いほうを
細かい部分を消すときは、幅が狭い方を、というように使い分けられます
胸ポケットに入れておくこともできるので、探す時間も落とすリスクも削ることが可能です。
■ 自分の作図道具は多い?少ない?
ここまで例を挙げてきましたが、自分の作図道具が多いのか少ないのか分からないという方は、一度作図風景を撮影してみてください。
自分を客観的にみることで、作図道具と作図スピードの関係を把握できます。
100円ショップにいくとこのような三脚が売ってるので、スマートホンを付けて撮影しましょう。
撮影のコツは、手元の製図板だけでなく、自分の体全体が映るように撮ること。
道具が原因で作図線が増えていなければ、作図道具を見直しましょう。
基本、作図道具は少ない方が、作業が単純化されて時間を短縮しやすいので、おすすめです。
チェックポイント② 手順を説明できる?
作図手順がはっきいりしていないと、作図に時間がかかる理由が2つあります。
1つ目は、毎回手順を考えながら作図するので、スピードが上がらないからです。
手順が決まっていないと、次の作業に取り掛かるまでの時間が無駄になります。
2つ目の理由は、改善することができないからです。
どういうことかというと、作図手順が決まっている受験生の方は、作図練習をする際に、各工程の時間を記録することで、弱点を確認し改善していくができます。
しかし、手順が毎回異なると、何が原因で作図に時間がかかっているのか、分析が難しいです。
そのため、改善のきっかけがつかめません。
もしまだ作図手順がかたまっていない場合は、一旦手順を固定しましょう。
その上で、同じ図面を5回トレースしながら、かかった時間を記録してください。
3時間を切るためにどの工程を短縮するべきかわかってきます。
【参考】作図手順
①名前・受験番号
②面積表
③断面図捨て線
④柱・延焼ライン【通り芯を使わない描き方】
⑤寸法線
⑥コア
⑦吹抜け
⑧外壁・窓
⑨内壁・建具【捨て線を使わない描き方】
⑩切断線・断面
⑪外構
⑫文字・家具
チェックポイント③ プランは頭に入ってる?
プランが頭に入っていないと、エスキス用紙を見る回数と時間が増えるため、どうしても作図スピードが落ちます。
もちろん、作図にはエスキス用紙を見る必要があるのですが、作図に3時間以上かかる方の多くは、エスキス用紙からなかなか目が離せずに、線を描く動作が連続しません。
そこで、プランを記憶する練習をおすすめします。
建築技術教育普及センターが公表している標準回答例を一つ選んで、平面図を1つだけ1分間可能な限り覚えてください。
その後、覚えているプランを、単線で可能な限り書いてみましょう。
この練習を繰り返すことで、プランを脳内に保持する力が身に付いていきます。
英語会話の練習でいうところの、リテンション、という方法です。
また、階段などの決まっているパーツは、何も見なくても描けるように覚えておきましょう。
チェックポイント④ 描きすぎてない?
作図3時間を切れない方は、採点に関係のない要素を描きすぎています。
例えば、寸法線の交点の黒丸●。
時間の無駄なので省いて問題ありません。
●を描いたかどうかで国家資格の合否が決まることはないので、安心してください。
対処方法としては、作図手順を固定したら、課題文が要求する要素から描いていくように心がけてください。
採点に関係のない要素のほかに、捨て線を描きすぎている方もいます。
ほとんどの受験生の方が、柱型や外壁や内壁の作図のために捨て線を描かれていると思います。
実は、捨て線を最小限にすれば、20分から30分ぐらい短縮することも可能です。
ちなみに、はかせは、捨て線は断面図だけ引いていました。
捨て線を引かない方法で作図した動画がありますので、ご覧ください。
現役の受験生の方に、描き方を説明して作図して頂いたところ、一式作図で1時間41分でした。
この動画では、0.7ミリ1本で捨て線から文字入れまで描いています。
チェックポイント⑤ 枚数を過信してない?
何の枚数かというと、作図練習の枚数です。
残念ながら、枚数をこなすことで、短縮できる作図時間には限界があります。
同じ方法で描き続けて、頭打ちになったら、「考え方」を変えましょう。
すでに作図経験があれば、描き方はある程度理解できているはずですので、あとは改善していくだけです。
3時間切れていないということは、逆にいえば、伸び代がたくさんあるということです。
やってやりましょう。
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今回は、作図3時間を切れない方向けにチェックポイントをご紹介しました。
5つのチェックポイント
・ 道具が多すぎない?
・ 手順は説明できる?
・ プランは頭に入ってる?
・ 描きすぎてない?
・ 枚数を過信してない?
の5つです。
ぜひご紹介したチェックポイントをもとに、作図手順や方法を見直してみてください。
焦る必要はないので、今日ご紹介した動画なども参考に、作図時間を短縮していきましょう。
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