平塚市議会傍聴記 04

2024年6月18日 議会運営委員会

カエサル(記)

議論を「避ける」市議会議員

「4 請願・陳情の受理及び付託について」で、第1号請願として豊かな海と暮らす平塚市民の会による陳情が取り上げられた。陳情内容は、龍城ケ丘プール再開発について「積水ハウスとの実施協定締結の延期」と「住民を含めた計画の再検討」を求める。と、いうもの。それに対して、議会局が「議会最終日に、議決と同時にみなし採択をする」と発言。それに対して、江口議員が「(請願内容は)議案とはなんら関係がない」ので、「都市建設委員会で付託をしていくべき」であると発言。しかし、どの会派も「議案と関係がある」ことを明確に説明することをせず、ただただ議会局のみなし採択案に賛成であった。再度、江口議員が「議案とのズレについて、どういう見解 をお持ちなのか」を尋ねた。しかし、片倉議員がそれに対して「議員の皆さんにご意見を求められましたが、先程と言ってる状況は変わらないと思います」と発言し、自らの「議案とのズレの見解」を説明することなく「多数決による議決」を動議し、それに江口議員を除く各会派代表も賛成した。

他の議員の発言中、個人的な感情で私語が目立つ片倉議員

江口議員の発言の最中、片倉議員が議長に対して「私語」をしていた。片倉議員も市民の代表であろうが、江口議員も市民の代表である。その発言者の発言の最中に私語をするのは、如何なものか。

民主主義ではなく多数決至上主義?!

どうやら、平塚の市議会議員は議論から多数決への移行のために「動議」を連発することを主としているらしい。市議会とは、市民の意見を代表者が代弁し、議論を交わし、市政を動かす場所であることは周知の事実である。しかし、代弁された「市民の意見(=質問)」を無視(本日の場合、「議案と請願のズレへの見解」から「多数決によって議決を取る」事に論点を変えたこと)し、多数決で物事を決めようとしていた。これは、本当に民主主義であるのだろうか。はなはだ疑問である。

市民に隠れてパワハラ・暴言の裏会議

多数決前に「休憩」が取られた。しかし、休憩中にも問題が起きた。秋澤議員、山原議員、諸伏議員、片倉議員、坂間議員が、議員控え室すぐ側の休憩室で、突然「傍聴していた議員や市民に隠れて会議」を始めたのである。途中で江口議員も控え室での会議に顔を出した。しかしながら、その江口議員に対して、会議に参加していた山原議員が怒鳴り始めた。明らかにパワーハラスメントである言動を、筆者を含め、委員会を傍聴していた市民のほぼ全員が怒鳴り声とともに聴いている。会議中の声が大きく「みなし採択?で、多数決?を満たすことが出来る」等の発言も聞こえた。市民の請願を潰す内容を、市民に隠れて会議していたのであろうか。市民に隠れて、議員は何 をしようとしているのか。この一言に含まれる意味は大きい。会議から戻ってくるなり、坂間議長がイラついていたとの、傍聴市民からの証言もある。

所感

市民が提案した事項を、このような形で「なかったこと」にした市議会議員には、とても不愉快な気持ちになった。是非とも、該当の議員には市民の代表として「議案と請願がどのようにズレていないのか」を明確に説明していただきたい。仮に議案と請願内容にズレがなかったとしても、パワハラに該当する恫喝を行った議員には、厳しく懲罰が加えられるべきである。


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