ポケモンBWとしろ闇

 昨日発売から10年を迎えたというポケモンBW。私の中ではものすごく思い出の深い作品で、ダイパでややポケモンから離れそうになりながらもそれでも新作は追いかけようかなあと思って買ったらうっかりどはまりしてしまったポケモンBW。ポケモンのデザインも、キャラクターも、ストーリーも、演出も、音楽も、様々な野心というか挑戦に満ちた作品のように思っていて、もちろんポケモンは常に挑戦、新しい時代を切り拓いていくシリーズなんですが、BWもそうで、ドット中心の作品として最後を飾るに相応しいというか、ドットゲームでの表現の豊かさを感じさせてくれた素敵なゲームだと思っています。
 とはいえ今回は「余白」でしろ闇の話をするわけで。
 しろ闇はBWよりも前に始めた作品ですので、連載を始めた当初は第四世代です。それゆえ登場ポケモンや技は当たり前のことながら第四世代までで構成されており、第五世代以降が発表されてからもできるだけ第四世代までで展開していました。それは、現実世界が何年と時が過ぎようと、作品自体の足取りは遅く数ヶ月しか経っておらず10年以上やっていても未だ一年も作中では経過していないということが理由としてあげられて、作品内での時間経過を大切にしたいということがありました。技だけはバリエーションを豊かにしたかったので第五世代以降を採用しているというガバガバぶりですのであんまり偉そうなことはいえません。
 ただ、その縛りを完全に取っ払っていることは、最新話まで読んでくださっている方なら周知の事実です。目立ったのはヒノヤコマですね。
 首都編を越えて全体の折り返しというイメージの地点に立って、しばらくお休みをして決意した、うすうすそうすべきてないかと考えていた解禁。
 あらゆることにおいて頑なな姿勢でいることが多いのですが、こだわるべきところはきちんとこだわるべきだけれど、その一方でそのこだわりは本当に必要なことなのか、本当に物語にとって健全なのかを考えたときに、第五世代以降のポケモンを使わないことにより守られるのはただただ自分のこだわりで、解禁することで物語が古びずに生き生きとしていくのならば、別にこだわる必要はないな、と思うようになったのでした。
 自分の考え方の変容ですね、だから要は。後半へ、というところできりが良かったというのもありましたし。
 まあ、どんどん新世代が来てデータがアップデートされていく中進んでいないというのもひとつ問題ではあるので、時代に置いていかれずにいたいと思うのでした。進めなきゃね。

たいへん喜びます!本を読んで文にします。