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チェキを撮るということ_「かっこいい」のベクトル

ヲタクなら一度は憧れたことがあるのではないだろうか__推しとチェキを撮るということに。

何を隠そう私はヲタクである。少なく見積っても14年はヲタクをやっている。
私は先日初めてチェキを撮った。しかも推しと。初めてのチェキが推し、なんと嬉しいことだろう。しばらくはこの嬉しさを糧に生きていけそうだ。撮ってもらったチェキはスリーブに入れてスマホの裏にはさめている。

私は地方で活動している、とあるバンドを推している(そのうちこのnoteで紹介するかもしれない)。このバンドが先日活動9周年を迎えて、そのイベントでチェキをメンバー全員と一緒に撮った。

チェキの最大のポイントは、簡単に現像できて手元に残るというところだと思う。ライブハウスのバースペースは薄暗くて鮮明には写っていないが、それもまた味のあるように感じられるし、容姿に色々とコンプレックスのある私にとってはこのぼやけ具合がとても心地よい。

そのことを知り合いの人に話した。するとこんな回答が返ってきた。

「え〜、それって嬉しいの?だってボーカルの人10kg太ったんでしょ?」

この返答に私はモヤッとした。
確かに、ボーカルの人は楽曲のMVを撮った4年前から10kg体重が増加した、という話を本人から聞いたことを先週した。今はくまさんみたいな可愛さを感じるフォルムとなっている。
おそらく、知り合いの中には「チェキ=容姿の優れている人と撮るもの」という前提があるのだろう。まあ無理もない。近年またブームを迎えているチェキは、アイドルや何らかのキャストなどといった、特別容姿に優れている人と撮る場合が多い。

私は、チェキは思い出を残すひとつのツールとしてとらえている。そしてこのバンドに容姿でのかっこよさはそんなに求めていない(と言うと辛辣な表現に聞こえそうだが、言わんとしていることは伝わっていると信じたい)。
私は彼らの音楽やそれに対する心持ち、演奏している姿に惹かれたのである。彼らがライブで演奏している姿はかっこいい。それに人柄も良くて、いつも楽しくお話してくれる。私と彼らはちょうど10歳違いで、少し年の離れたお兄ちゃんみたいな存在なのだ。
容姿の「かっこいい」と、演奏している姿(何かの様子)の「かっこいい」は、言葉は同じでもベクトルが違うと思う。

それに容姿のことについて悪いように触れられたのもモヤッときたポイントなのかもしれない。あと私が嬉しいと思っていたことを否定された気分になった。有名アイドルグループじゃないんだし、容姿はさほど気にしていないのだ。彼らは清潔感もあるし、演奏時の衣装も私服も本人に似合っているもので素敵だと思う。うん、それで良いのだ。彼らは充分魅力的だ。

このように前提が違ってモヤッとした話、たまにあるよね。いくつかエピソードを持っているので、機会があれば紹介したい。
では、また。

2023/09/13

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